富山からのフィードバック(感涙)
昨日お世話になった富山の研修会、つながりのあるYさんから、参加者の様子がフィードバックされてきました。
お疲れの中、すぐにまとめてくださって、本当にありがたいことです。
感謝の気持ちでいっぱいです。
一度訪問して終わり、ではなく、また話が聞きたいな、と言っていただけることって、この上ない幸せなことですよね。
涙;;;
拙い話ではありましたが、本当にありがとうございました!
T先生
昨日は多忙極まる中、富山まで来ていただき本当にありがとうございました!!
先生の帰られたあと、一般会員の先生方とお話していて言われていたことをお知らせしますね。
●T先生の言われていたことは、明日から自分も取り入れることができるかもしれない
言われていたことのいくつかは自分達も実践していることだと思ったので、先生の言われていたことの全部は無理かもしれないが、自分達の手の届きそうなことを教えてもらったと思う。
言われているようなことは、「確かに言っておられることはわかるんですが、実際はそうはできなくて困ってるんです・・・」というのが本音だと思います。
T先生はやはり、現場のしかも中学校の教員というところがまずみなさんの共感を得られるところではないかと思います。また、先生の謙虚でありたいという心構えが内容にもあらわれつつ、押さえるところは押さえてある、というのが印象なのだと思います。
●今回はいろいろな内容を含んでいたから、オープニングという感じ?また来てもらったら、一つ一つについて、もっと詳しくお話してもらえるし、そうしてほしい。
こちらから先生にお願いした内容が複数あったので、失礼な話ですが、話がぼやけてしまわなかったかと気にして聞いてみましたが、私がお話した方々は、きちんと理解しておられました。また来てほしい、という声が聞かれたのは私にとっても大変うれしい言葉でした。
●T先生はこちらの反応を気にしておられたが、今回の講演で退屈することがなかった。(←すみません、失礼ですね)
大抵は途中で疲れてしまうけど・・・
うーん、幹事の私達からみた会員の方々の反応ですが、正直、そんなに反応が悪いとは思えなかったです。質問しておられる方もいましたし。ぐいぐいいくことが恥ずかしいというような雰囲気があるのかもしれません。でも、心の中まで冷めているわけではないと思います!多くの参加された先生方の心の中に火を灯されたと思いますよ!!
●small talk やってなかったなあ~
昨日していたお話はこんなかんじです。立ち話でしたので、フィードバックとしてはものたりないかもしれませんね。私は、先生が見せられたあの生徒の姿が、やはりとても効果的だったのではないかと思います。
特別英語が得意でもない、という例を選んでこられたのもよかったな、と。そういう子の成長する姿をみることができたのは、大変刺激的でした。
うまく言えませんが、日常の等身大の授業風景を見せてもらったことや、先生自身も悩んだり生徒と考えながら日々授業をされているということが、みなさんに伝わったのがよかったです。
T先生だからできるんだよね~、じゃなくて、ということです。(実際は、先生のような授業をするのは精進を積まなくては・・と思ってますけど、私は)
私もふくめ、元気をもらえた昨日の講演でした。
うちの英語科の2人も、元気になってます(笑)
では、またあらためて会員の方々の感想シートを郵送させて頂きます。
富山市教育研究会英語部会 6月部会 に参加してきました
新幹線改札
綺麗な駅舎
富山の自然をイメージ
路面電車が愛らしい
今日は、富山市教育研究会英語部会の6月部会に参加するために、富山へ出かけてきました。
富山、と聞くと、北陸でずいぶん遠い、という印象があり、前泊でないと、と思っていましたが、北陸新幹線が開通し、宇都宮から2時間半もあれば着いてしまう、身近な場所でした。
2年前に金沢の研究会に参加したとき以来の北陸新幹線でしたが、とても快適でした。
富山と自分とをつないでくれたのは、この拙いブログを通して交流が生まれた、富山のYさんでした。
Yさんは、その後宇都宮を訪問し、授業参観をしてくれた上に、富山の研究会にまで私を招いてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
落ち着いて過ごしやすい会場
今回お邪魔した学校は、公立学校ではありますが、素敵な造りになっていて、初めて訪問する私にとっても、居心地の良い場所でした。
先方から依頼があった、
・バックワードで見通しを立てて指導をすること
→ そのことを通して子どもたちがどのように変容していくのか
・教科書の内容理解の授業をどう改善するか
→ 子どもたちの側から授業を見つめ直す
→ 言語習得の観点から授業を見つめ直す
こうしたテーマで、実際の授業の様子や、子どもたちのパフォーマンスの変容を映像で示しながら与えていただいた時間の中で、自分が大切だと思っていることを参加された先生方と共有させていただきました。
とはいうものの、話している自分自身が、自分の実践を省察し、自分自身に語りかけているつもりでした。
参加されたみなさんが、どんなふうに感じながら私の話を聴いてくださったのか、興味があります。
どうだったんだろうなあ・・・
富山のみなさん、今日は大変お世話になりました。
これからもつながっていってくださいね!
感謝!
帰りの新幹線の車窓
生徒たちとの一体感 温かなかかわり
6月16日の公開研究発表会に向けた事前研究会が行われました。
指導をしてくださる先生方に授業を参観していただいて,アドバイスをいただく機会です。
いつもの子どもたちは,先生をいい意味でイジる,感じなのですが,お客様を迎え,とっても優しい彼らになっていました(笑)。
いつもなら,
T : Do you like English?
S : (にやにや) No!
T : How about math?
S : (にやにや) Yes!!
とか,
T : We have two English lessons today.
S : Yes.
T : Are you happy?
S : (にやにや)ふふふ・・・
とか,
こんなやりとりがあります。
にこにこ,ではなく,にやにや,がポイントなのですが,あったかい関係があるからこそ通じるユーモアのあるやりとりです。
今回は,
T : Who is your favorite person?
S : Mr. T.
T : え?? Really?
S : Yes.
T : Why?
S : Very cool!(にこにこ)
のようなやりとりがそこかしこに・・・
子どもたちって面白い! 子どもたちってすごい!
ですね。
先日来校してくださった茨城の先生方からも,今回の指導主事の先生方からも,そうしたあたたかなムードの中で,英語を使ったやりとりが行われていることへのポジティヴな言葉をいただきました。
朝の会や帰りの会で日本語を使ったやりとりをしているようなインタラクション,それが,これまでかかわってきた子どもたちと,私が紡ぎ出す授業の特徴なんだなあ・・・
生徒たちに助けられているなあ・・・
改めてそう思いました。
ただ一方通行で知識を伝達するだけだったら・・・
教室に温かな空気が充満することはあるのかなあ・・・
授業規律をあまりにも大切にすることで,
教師としての威厳を保ってきたことって,若い時の自分にあったんじゃないかなあ・・・
そんな反省も同時に頭に浮かんできます。
今でもまだまだ,ですが,これからも生徒とともに学び合い,成長できる自分でありたいです。
ファイト!
茨城県からの授業参観
今年度も、授業観察のための来校が始まりました。
先日は、隣市のK市から、年間を通した授業改善のためのプロジェクトの一環で、拠点校から2名、行政から2名、の来校がありました。
今日は、水戸から2名の先生が来校されました。
代休を利用しての訪問です。
こうして、授業改善に取り組もうとする先生方がいる、ということは、本当に嬉しく、同志、のように感じます。
1年生から3年生までの3授業を参観していただいて、その後、昼休み・5時間目の英語科部会までを振り返り、ディスカッションの時間として、共に学び合いました。
私は1年生の教科書の内容理解の授業を見ていただいたのですが、参観してくださった2名のうち、1名の先生(以前から交流のある水戸市のMさん)がすぐに振り返りを送ってくれました。
詳細な振り返りに、感心しきりです。素晴らしいですね!
本当にありがとうございます。
ご本人の了承を得て、紹介したいと思います。
みなさんともシェアして、一緒に学んだり、気付いたりしたいと思います。
*
まず第一に感じたのは,先生と生徒,生徒同士のラポールです。
これは英語だけに留まるものではないと思いますが,先生の日頃の温かな生徒への関わりが下地をつくっているのだろうな,と思いました。
子どもたちの言葉を上手く拾い,会話をつないでいき,英語の授業なんだけれど,普段するようなおしゃべりを楽しんでいる印象を受けました。
既習の言語材料にとらわれず,でも,先生の表情・声のトーン・ジェスチャーなどで生徒の理解を促進していました。
インタラクションを直接的にとっている生徒だけでなく,クラス全体がそこに参加していました。
対生徒・対教師関係なく,互いを尊重する姿勢っていいですね。ほっこりしました。
おしゃべりを楽しんでいる,といっても,そこには今日の教科書の内容につながる材料がちりばめられていました。
自然な流れで,ピクチャーカードを用いて教科書に近づいていって,教科書を開本するときには,もうある程度の話の流れがつかめていたように見えました。
私も教科書の内容にふれるときには,同様の迫り方をしますが,内容によっては最初のインタラクションから上手くつなげられず,失敗したなーと思うことも多々あります。
どんな話題を取り上げるか,大事ですね。
*
ペアでの対話活動の中で,途中から日本語量が増えていくのが最初は気になりました。
よくよく考えてみると,ある程度の量を話させたいときには,話したいことはあるのに,「英語でないとダメ!」と徹底してしまったら,だんだん自分の言いたいことを心の中にしまって,発言をしなくなる生徒が増えてしまうよな,と考えを改めました。
友達同士の相談タイムやアドバイス,先生や友達の発言を聞いていく中で,ひと月後,半年後,1年後,2年後になったときに,英語で表現できることが増えていけば良いのですよね。
教師が求めすぎるがために,生徒の思いを封じ込めてしまうこともありますね。
その時々に,これだけは!と思うものはおさえながら指導したいと思いますが,学びのスピードも個々さまざまなので,子どもたちのニーズを捉えつつ,焦らずやっていきたいです。
(ただ,そういう思いでいても,授業研などでは生徒が日本語を使っていると,まずひどくツッコまれるので,悩むのだと思います。)
*
今年度,発音(音に対する意識)をさらに意識されている,と記憶していますが,その指導が子どもたちに生きてきていると感じられました。
今日焦点化していた th だけでなく,fとvなども良い発音していましたね。
1年生は音に敏感ですね。
学年にとらわれず常にそうあるべきだと思いますが,特に1年生は大切にしなくては・・・。
私は3クラス2年生,1クラスのみ1年生をもっていますが,最近,音に対する意識のもたせ方が自分の中に薄れてきているなぁと反省しました。
*
ここから質問が2点です。
まず,新出単語の扱いですが,いつも全て日本語での確認までされているのですか?
今日のインタラクションから教科書開本までの流れを考えたら,十分意味はつかんでいるように思いました。
さらに予習ノートで,辞書を活用し,事前に調べて例文等を記したりしているのですよね?(一番後ろに座っていた女の子に教えてもらいました。)
もちろん,日本語がないと分かりづらいものもあるかとは思いますが,
再度ピクチャーカードなどを提示したり,リフレーズしたり,例文を示したりすれば,日本語がなくても文字とのマッチングもできるように思います。
*
そちらでもおうかがいしましたが,1年生の現段階でどこまで明示的に,文法についての解説をするのかは,疑問が残ります。
例えば,使用する教科書はそちらのものとは違いがあるかもしれませんが,こちらでは,国語の授業で品詞について学習するのは,3学期だったように記憶しています。
国語と英語ではもちろん違いはありますが,母語の知識を上手く活用することもできるように思うのですが,いかがでしょうか。
今日「助詞」を使っていましたが,果たしてどれだけそれを理解しているのかな,と感じました。
冠詞については,難しいですね・・・。私自身,中学生時代大っ嫌いな分野でした。
それでもなんとなく経験の中で間違いながら使い,なんでだろうと思った時に説明を受けて,すっと自分の中に入ってきたように思います。
とは言え,例文を示したり,実物を用いながら,多少なりとも説明はしますが・・・。
先生がブログに紹介していた本も読みましたが,未だに,考えれば考えるほど私自身混乱してしまうところもあります。
子どもたちにとってはどうなんでしょうね。
どこまで暗示的に,どこまで明示的に,私はこれからも悩み続けると思います。
*
最後に,今日何よりも感銘を受けたのは,そちらの英語科のチームワークです。
あんなふうに率直に授業について語り合える間柄,同じ方向を向いて生徒を育てているんだなぁと,うらやましく思いました。
授業についても,大きな流れはみんな共通にもっていて,だからこそ1年生が1年後今日の2年生のような姿に,2年後3年生のような姿に成長していくんですね。
現実問題,私の学校ではなかなか難しいのですが,少しずつでも近づけるように,懲りずにアプローチしていきます。
書かせてから話すの? 話したことを書き起こすの?
各地にあると思いますが,中学校教育研究会の各教科部会の研修会が昨日,市内の中学校で行われました。
1年生と2年生の授業を参観する機会がありましたが,自分が担当している1年生の授業を見させていただきました。
子どもたちはあたたかで,仲間を助ける協同的な姿勢をもっていました。
先生との関係も良好で,英語を使った授業も,やりとりを大事にしながら進みます。
先生のスタンスも,間違いを恐れず,まずは英語を使おう!というもので,そのことが子どもたちにも浸透していました。
文として不完全でも,なんとか思いを伝えよう,として発話をしている姿がここかしこに見られて,本当に好感がもてました。
もう一つよかったなあ,と思ったことは,先生が生徒とのやりとりを大事にし,正確に言えたかどうか,をチェックしているのではなく,子どもたちの中にあることを引き出そうとしながら対話を継続しているところです。
きちんと言えたね,だから"Very good!"というコメントはほとんどありませんでした。
"Oh, really? I like coffee too."
"You don't drink coffee? Do you drink tea?"
などです。
これまでいろいろな学校で授業を参観してきて,子どもたちの方が柔軟で,アイデア豊かに,センスのあることを言ってくることが多々あります。
それに対して,先生が感性豊かに受けとめ,切り返していると,教室があったかになります。
一方で,杓子定規に決まった応答だけをする例もあります。
「もったいないなあ・・・」と思うのは,そんなときです。
だって,対話を継続することができる生徒を育てようとしていて,応答の仕方を見せる絶好なチャンスですよね!
その点,昨日の授業はよかったです。
ほっこりしました。
*
一方で,対話をする際,事前に自分のアイデアを書かせて準備をする,というシーンが見られました。
スローラーナーさんを考えると分かるところもあります。
ただ,間違いを許容する姿勢があって,即興の発話の力をつけさせるなら,書いてから話す,というのはどうかな,と思いました。
先生が肩の力を抜いて,やりとりを楽しむ!
小学校で聞く,話すを体験している子どもたちに,まずはやらせてみる(話させてみる),ということも考えてよいのではないかな,と思います。
みなさん,どうしていますかー?
生徒たちとの一体感
各クラスの生徒たちの顔と名前がほとんど一致するようになりました。
授業ではいつも彼らのfirst nameを呼んでいます。
授業の最初のあいさつで目だけではなく気持ちをつないで始業ができるようにしています。
挙手を求めるのではなく,授業全体が「インタラクション」になるようなイメージで,一人一人の顔を見ながら「指名」というよりもことばかけをしながら発言をつないでいます。
基礎英語を聞いても,一緒に笑いが起こったり,真剣に聞き入る場面を共有したりします。
ペアワークの代表として再話をするペアには,みんなで体を向け,気持ちを向けて受容的に聞き合うムードを作ります。
問題があるような場合には,しっかりと指導をします。
こうした1つ1つの積み重ねを経て,先生をいい意味で「イジル」(笑いの共有)=先生のボケに対して英語で突っ込む,ような,一体感のある風土ができつつあります。
生徒たちって,本当にかわいいなあ・・・
彼らとともに学べて,本当に幸せだなあ・・・
送り出した卒業生のみんなへ
史上最高の学年を創った,と言いながら,1年生とさらに上を目指しているなあと思いつつ,みんなだったら笑って許してくれそうだな,と思っています。
応援しててね!
基礎英語を使った授業 馴染む!
講師として基礎英語2の金曜日の放送を担当させていただいていますが,今年度の担当は10年ぶりの1年生,授業では基礎英語1を使っています。
授業の冒頭に,毎回1レッスンずつ,音だけを聞かせています。
生徒にその日のシチュエーションを読んでもらい,みんなで状況を想像して,準備をさせます(レディネスづくり)。
そして,聞き取るべきポイントについても生徒に読んでもらい,いよいよ音声を流します。
リアルで臨場感がある音声は,基礎英語全体の特徴です。これは1,2,3ともすばらしいと思います。
2回個人で聞いた後にペアで答えを相談させて,答え合わせをします。
これで1回分が終わり,授業の冒頭,3・4分でできますよ!
漢方薬のようにじわじわと効いてくる実践です。
ぜひ試してみてくださいね!
1年生も,楽しんで聞いていますよ!
学校の学びと家庭での学びをリンクする
1年生を担当しているので,3年生になっても子どもたちの学びがよい循環になるように,基底的な指導を大切にしています。
「予習としての単語調べをなぜするの?」
という問いへの答えをしっかりと準備し,子どもたちと共有します。
→プロジェクト型学習のときに,単語が使いこなせるようにするには,辞書を使って,単語の綴りだけでなく,意味や,どう使われるのか,を合わせて調べ,その後も活用していくことが大切!
「復習をなぜするの?」
→授業で使って,体で感じた言語材料を,頭でもしっかり整理整頓するこで,習熟が進み,定着につながること。ルールの確認と,演習!
ということを子どもたちと一緒に確認しました。
2年生から,3年生から,と途中から生徒たちに出会うと,どうしても,1年生のときからの学びの経験がいい意味でも悪い意味でも出てきます。
(本当は,教科部会等で確認し,みんなが同じスタンスで基底的な指導ができれば・・・と思います)
また,復習で行ったワークについては,その課題を出したとき,次の授業で少しでも触れて,やってきたことが次に生きる,という実感をさせるようにしたいと思います。
この辺りは,秋田のO先生の実践から学んだことです。1年生から,ということで,自分も試してみようと思います。
どう機能していくか,楽しみです。
名詞や形容詞,動詞などをインプットし,今後につなげていくために,単語のBINGOも取り入れることにしました。
裏と表に同じものを印刷し,2回使えるようにします。1度目は一緒に音読練習をし,授業で単語を記入する時間を取りますが,2度目は家庭で単語を記入してスタンバイをさせるようにし,次の時間にはすぐに始めるようにします。
楽しみにしながら単語を聞き,読み,書く,家庭でも下準備をしながら単語を書く,ということになりますね。
一工夫をすることで,これまで以上に学びのリンクを機能させることができるなあと思いながら,1年間継続をしていこうと思います。
みなさんはどんな工夫をしていますか?
やりとりを大切にしたい
1年生の授業においても,最初の段階から大切にしているのが,生徒との双方向のやりとりです。
英語を使うと,インタラクション,になりますね。
小学校外国語活動の流れを受けながら,まずは教師がsmall talkをしながら,生徒に英語をインプットしていきます。
生徒たちにとって聞きたい,興味がわく,自分のことだ,と感じられるようなトピック選びをするようにしていますが,その際,教師がまず自己開示をするようにしています。
small talkから生徒を巻き込んでインタラクションへと移行します。
前回の投稿で紹介したPlease tell me...につながるように,今回は話をしました。
Please tell me your favorite TV program.
につながるように,自分の好きなテレビ番組の話をし,モデルとなるようにしつつ,Please tell me...へと進めていきます。
生徒たちは,ペアでパートナーとなる友だちと対話をしますが,その際,相手を大事にできるように・・・
そこを見越して,自分が生徒と対話するときにも,
「傾聴」「受容」を体で示します。
笑顔で,ゆったりと,待つ。
その姿が,パートナーのことを待つ,大事にする,につながると思っています。
1年生なりに,日本語を交えたり,喚声を上げたり,単語レベルで返したりしながら,一生懸命反応してくれます。
それらを拾い上げながら,やりとりを進めます。
最後に大切にすることを,最初から大切に・・・
みなさん,やりとり,していますか?
帯活動 Please tell me... スタート!
1年生の授業のペース、ちょっとゆっくりかなあ・・・
生徒の表情を見ながら、感じているところです。
丁寧に、丁寧に、と考えるからこそ、テンポは早くなりすぎず、と思いながら、彼らがもう少し早くてもいいよ、と思っているように見えます。
生徒に授業の最後に尋ねてみると、「もうちょっと早くてもいいかな」と答えてくれました。
ここからだんだん早くなっていくからね、と話しつつ、やっぱり彼らの声に耳を傾けることの大切さを再確認しています。
小学校外国語学習との接続を考えると、英語を中心に、インプットを大切に・・・
と思いながら、今回、敢えてそれをあまり気にしすぎないようにしています。
今回は、ガイダンスを大切に、授業でどんな姿を見せてほしいのか、こちらの願いや思いをしっかりと伝え、共有することを優先しています。
英語の量はだんだんと増やしていけばよい、と考えています。
アルファベット、フォニックスを押さえた段階で(7時間目を迎えました)、今日、新しい帯活動をスタートさせました。
Please tell me...
です。
ペアでの即興対話の活動ですが、Please tell meの後に、毎回こちらでお題を出して、そのことについて話してもらうのです。
初回は、お試し、ということで、Please tell me your favorite food.というお題を提示し、話をしてみよう、ということでトライさせました。
英語は実技、座学というよりも、音楽や美術に近いこと、
部活動と同じで、何度も何度もトライし、失敗しながら、だんだんと力がついていくこと、その際に、間違いはつきもので、気にしすぎる必要はないこと、などを共有し、まずは単語やフレーズ、ゼスチャーを駆使してやりとりができればOKと話してからスタートしました。
最初のパートナーとの対話を1分間行なった後で、いくつかのポイントを提示し、一緒に考えました。
言葉のやりとり以前に、対話をする上で、話し手として、聞き手として大切にすべきことは何かを問いかけると・・・
・あいづちを打つ
・スマイル
・リアクション
・相手を大切にする
などが出てきました。
実際に、お互いに体を向けて、膝を突き合わせながら話していたペアを褒めながら、次からみんなでやってみようと投げかけました。
さらに、言葉の面では、
Reaction → Comment → Question
ということを確認しました。
A : My favorite food is meat.
B : (R) Oh, really? → (C) Me, too. → (Q) What meat do you like?
を例示して話した後で、パートナーを替えて再度対話をさせました。
こうして経験を重ねていく先にあるのが、学期末、学年末の即興でのペア対話のテストだよ、と伝えて、そこに向かっていくことを忘れずに・・・と話しました。
最初は単語レベルでも、続けていくことで、必ず力になります。
彼らがどこまで即興でのやりとりをする力を伸ばしていけるのか、楽しみです。
できないからやらせない、ではなく、最後に目指す姿がはっきりあるから、まずはやってみる、ということからスタートできると思います。
さあ、頑張ろう、みんな!!