夏の読書はできるのか!? インプット不足を何とかしたいが・・・

 

資質・能力[理論編] (国研ライブラリー)

資質・能力[理論編] (国研ライブラリー)

 

 

1学期にクリックして購入した本をなかなか読めずに、怒涛の日々を過ごしていましたが、先日香川に出向いた際の行き帰りに、まずは1冊・・・と手にしたのがこの本です。

 

資質・能力の育成、とは言うものの、改めて頭の整理をしたいなあと思ったからでした。

 

資質・能力とはそれぞれどういうことなのか。

 

また、それらを育成するためにはどのような方策があるのか。

 

指導をするための手順はどうか。

 

などについて、国立教育政策研究所の研究者たちが根拠をもとにして解説しています。

 

 

改めて読んでみると、現在勤務校で取り組んでいる研究の向かっている方向が適切であることが分かりました。

 

学びのプロセスは一様ではないし、生徒に寄り添っていかねばならない・・・と書かれています。

 

資質・能力を育むのは一朝一夕にはできず、時間がかかる、とも・・・

 

 

なのに・・・

 

こうして現場の先生方には取り組むべき方向性を示しつつ、行政的には都道府県の学習状況の様子をランキングにして明らかにしてしまう・・・

 

ランキングを上げることが命題となり、促成栽培的な指導が行われてしまう素地となっている・・・

 

そう感じます。

 

 

自分がどう思おうが、そんなことは大海にポチャンと落ちる水滴1粒にもならないくらいだ・・・と分かっていつつも、やるせない気持ちになりますね・・・

 

 

 

目の前にしている子どもたち一人一人に向き合う、寄り添う、ともに学ぶ・・・

 

そのことだけに集中することしかできません。

 

 

夏、あと何冊読めるか・・・自信はありませんが、こつこつ、読んでいきます!

卒業生からのメール②

8月もあっという間に過ぎていきそう・・・

 

そんな中、またもや卒業生から感動のメールが・・・

前回から2年遡って現在高校3年生の教え子です。

 

こうして、実は子どもたちにたくさんの元気をもらっているのだなあ・・・

と改めて実感しています。

 

本当に、本当に、ありがとう!

 

 

T 先生

 

お久しぶりです!

Tです!

 

シンガポールで行われたグローバルリンクシンガポールという、アジアの学生が集まって社会問題、科学について発表し合う大会に参加して来ました!

 

5月にT先生にアドバイスいただいたように、直前はALTの先生に全面協力していただいて、発音と質疑応答対策もできました

 

海外で英語で発表する機会は初めてだったのでとても緊張しました…

 

その練習中に思ったことは(それ以外にも普段の授業でも思っているのですが)、T先生の授業のスゴさですね

 

当時から英語は他の教科と違ってみんなで授業をつくっている感じがして楽しいなーとは思っていたのですが、今思うのは英作文と英語スピーチの活動のありがたさです。

 

英作文の活動はほぼ毎回の授業の最後にあったと記憶しているのですが、「辞書をできるだけ使わないようにして書く」ということが習慣化したときのありがたさったら!

 

英作文のテスト、模試はもちろん、今回の発表の原稿を作るときもとってもお世話になりました!

 

それに添削やコメントもしていただけたと記憶していて、その仕事量に驚愕です

 

昼休みにお邪魔してすみませんでした苦笑

 

英語スピーチの活動も今回の発表に生かせました。

 

人前で発表する経験がついていた、というのもそうですが、原稿を見る癖がとれたのが大きいです。

 

日本語のスピーチでは結構アドリブやメモ程度でいけるのですが英語だと自信がないらしく原稿を見てしまう癖があります。

でも、当時、原稿を覚えてても原稿を見てしまうという癖に気づけていたお陰で今回の発表は原稿なしで挑めました!

 

結果は賞なしだったのですが…

 

(ここで1位ならかっこよかったんですけど)

 

ちなみに、発表は社会問題に関するポスターセッションに参加して、テーマは『ガーナに学校を建てるとしたら』でした。

 

1分用と5分用の英語原稿をつくって興味ありそうな人と無さそうな人で使い分けました。

 

生徒による投票と先生による投票と審査員による審査で賞が決まったのですが、票が0ではなかったのがまだ救いでした。

 

でも、発表以外にも他校の生徒との交流も(日本から100人、東南アジア諸国から100人の高校生の参加だったので)、結構大変な活動で。

 

そこでも、T先生の授業の会話の活動が活きたのかなと思います。

 

国内外にまた友だちが多くできました。

 

 

 

 

受験が終わったら遊びに行きます!

 

頑張ります

 

【御礼】香川県中学校教育研究会英語部会夏期研修会 終了

f:id:takaenglishteacher:20170731074017j:plain 瀬戸大橋を通過

 

瀬戸大橋を渡って、初めて四国に入りました。

 

f:id:takaenglishteacher:20170731081407j:plain 立派な会場

 

坂出駅で降りて、タクシーで丸亀市の会場へと向かいました。

 

f:id:takaenglishteacher:20170731083352j:plain 会場内の様子

 

こうした大きな会場でお話をするのは本当に初めてで、開始前、非常に緊張しました。

 

事務局の先生方、部会長・副部会長の先生方が事前に様々に心配りをくださり、気持ちを和ませてくださいました。

 

実際にセッションが始まると、非常に熱心かつ真剣に話を聞いてくださいました。

 

特に印象に残っているのは、やはり、生徒のパフォーマンスの姿を見ている時や、授業の実際の様子を視聴している時の先生方の醸し出す空気でした。

 

一気に和らいで、笑顔が見られたり、笑いが起こったりしました。

 

同じ職業に就くものとして、同じ「ツボ」を持っているんだな、と嬉しい思いでした。

 

 

午後のワークショップでは、全県から来られている先生を使用している教科書、希望する学年ごとに4人程度の小グループに編成し、実際に話し合いながらCan-Doリストを作成する、というものでした。

 

会場をぐるぐると廻りながら、様子を見させていただいて、香川の先生の熱さ、真摯なところがたくさん伝わってきました。

 

質問もたくさんしてくださって、気軽に声をかけていただけたことも本当に嬉しかったです。

 

 

事後の懇親会も、大変和やかで、楽しいものでした。

 

すっかりお世話になり、恐縮しています。

 

 

 

香川のみなさま、本当にお世話になりました!

 

これからもどうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

また新しいネットワークが広がり、感激しています。

香川県中学校教育研究会英語部会夏期研修会

明日行われる香川県での研修会にお呼ばれしています。

 

四国には初めてお邪魔することになり、新しいネットワークの広がりが楽しみです。様々なご縁で、こうして出かけることができることに、本当に感謝の気持ちで一杯です。

 

事前に先方の担当の先生とやりとりを重ねてきましたが、とても丁寧に、真摯に対応してもらえて、ありがたく思っています。

 

聞かせていただいたのは、

 

・これまで取り組んでこられたこと、そして、これから目指していきたいこと

・香川の先生方の実態(わかる範囲で)

・今回の研修会で力点をおきたいところ

 

というところです。

 

いつも思うのは、一度研修会でお話をしたところで、自分ができることは本当に限られている、という当たり前のことです。

 

事前に状況を伺っても、わからないことの方が多く、こんなところはどうなんだろう、あんなところはどうなんだろう、と知りたくなることがたくさんあります。

 

また、ご要望いただいたポイントについても、こんなことも伝えたい、あんなことも伝えたい、と思う一方で、お話する時間は限られており、全部伝えることはできるはずもなく、また、話したとしても総花的になり、一体何を言いたいの?ということになってしまいます。

 

どのくらいの塩梅で、というところが大事になりますが、お話したことがきっかけになり、その後、一人一人の先生が自分の実践を見つめることにつながった、ということが少しでもできたら・・・と思います。

 

 

今回は、

 

・英語で授業 その展開の工夫

・Can-Doリストの活用と授業改革

・Performance Testの望ましいあり方

 

についてお話しますが、先生方にとってイメージができるだけ伝わるように、実際の授業の中のインタラクションや、生徒のパフォーマンスの変容などが映像を通して伝わるようにできたら・・・と思っています。

 

 

午後には小グループでのワークショップも企画されており、実際に2学期末の即興でのペア対話をさせるパフォーマンステストをする、という設定で、Can-Doディスクリプタを作成してみる、ということに挑戦することになります。

 

加えて、2学期末にそこにたどり着くために、日々、どんなことを授業の中で行っていくか、ということも考えていきます。

 

 

力みすぎず、香川の先生から学ぶことも忘れず、臨もうと思います。

 

 

香川の先生方、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

卒業生からのメール

先ほど、3月に卒業した教え子からメールが来ました。

高1の夏、海外で学んでいるようです。

いいですねー!

 

内容が示唆に富んでいて、おお!と思ったので、本人の了解を得た上でこちらで紹介したいと思います。

 

使える英語、目指したいですね!

 

がんば、S!!

 

 

突然のメールすみません。
どうしても先生にご連絡したくて…

実は私今、カナダにいるんです!
中学の頃出来れば行きたかったのですが、部活が忙しくて行けなかったので、遅いかなぁと思いつつ今来ました。

語学研修のサマースクールで、大学の寮に泊まり、英語を習ったりアクティビティやったり遠足行ったりっていうのです。もちろん日本人以外にもたくさんの出身の子がいて、面倒を見てくれる先生方はネイティブの方なので、すごく周りに英語が溢れている状態です。今始まってから一週間がたったんですけど…

まず私が第一に感じてることは、グラマーってあまり必要ないってことです。こんなこと言っちゃいけないのかもしれませんが、グラマーよりも、リスニング能力やすぐに英語を組み立て使う力のほうがよっぽど大切だと思うんです。

友達になったメキシコの女の子たちは、めちゃくちゃ英語を喋れるんです。ネイティブの先生たちと、なんの躊躇いもなく普通に、母国語で話すように英語で話すんです。メキシコに限らず、ブラジルの子も、ベトナムの子も、韓国の子も。なんだか日本人だけ、言葉のキャッチボールがすぐ切れることに気づきました。
あとはあれです、どの国の子も英語を使うことに慣れてます。例えば付加疑問文で、最後right?って聞くじゃないですか、でもネイティブが喋るとrightなんかじゃなくてya?って言うんですよね。皆それが普通に使えるので、ほんと慣れてると思います。あとは私がくしゃみをしたとき、blessyouって直ぐ言ってくれたのにめちゃ驚きました。日本人、そんなの言えませんもん…
なんでこんなにみんな英語上手いの!?!?しゃべれるの!?!?とめちゃくちゃ動揺してるのですが…なんでなんでしょう…日本は他に比べて英語教育が遅いんですかね…

それでも私は、他の日本人の子に比べて聞かれたことに即答できることに気づきました。たぶんネイティブの言ってることの必要なところだけを汲み取り英語を使えるからだと思うんですよね…
先生の授業や対話テスト、基礎英語のおかげです!!!!ほんとにそこは先生に感謝です。

あと、あんま英語には関係ありませんが、先生が授業で洋楽を歌う機会を与えてくださったお陰で嬉しいことがありました。メキシコとブラジルの子(スペイン語話す子)がすごく多くて3割くらいいるんですけど(ちなみに日本人は4割くらいですかね…)その子達は常にスピーカーを持ち歩いてて、洋楽を流して歌ってノッてるんです。バスの中でも、校庭でも、部屋でも、休み時間でも、とりあえずどこでも。先生の授業でたくさん有名な洋楽を歌って歌詞を覚えたおかげで、その子達に混じって歌えるんです!!!!のるだけじゃなくて歌えるのは本当に大きいです。英語がなかなかうまく話せないのはキツイですが、そうやって洋楽を通じて仲良くなれるのはめちゃくちゃ嬉しいです。感謝です。

カナダは時間にちょーてきとーなんですよ。何時集合、って言ってその時間に集合してるのが日本人、他の子は10分後くらいに来て、先生方が来るのは20分後。こんなのが当たり前なんです。なかなかの文化の違いに驚いてますが…まぁあと一週間、もっと英語でコミュニケーション出来るように頑張りますね!!!!

 

 

以下、返信の一部です。

 

 

S


メールありがとう!

カナダに行っているんだね?
いいねー!

遅いなんてことないと思うよ、
貴重な経験を積ませてくれている保護者の方にも
心から感謝しようね。

今回滞在している間に
何を成し遂げられるか、と思うと、
短い期間だし、あまりないのかもしれないね。

でも、メールに書いてあったように、
これから、に繋がるきっかけになるようなことは
本当にたくさん得られると思うな。
だから、勝負は帰ってきてから、かもしれないよ。

なので、焦らず、楽しむことも忘れないでね。

入門期としては、誤りを恐れず、
で、今のスタンスでいいと思うよ。

レベルが上がってきたら、
文法や適切な語彙・表現選択、
そして説得力、正確性なども求められてくるように
なると思います。

頑張ろう!


私の拙い授業が生きている、
と言われると、なんだか照れくさいなあ、
でも、嬉しいです。

これからも応援しているよ!

ぜひぜひ英語に浸かって、
英語が道具として生きる環境で
ますます活躍してくださいね!

代休の1日は 部活の子どもたちと

今日は、部活の子どもたちとお出かけです。

 

保護者の方々のお骨折りで、バスを借りて三年生の慰労のために、横浜に来ています。

 

バスの車内では、2年生がプロデュースしたお楽しみ企画がたくさんあって、笑いが絶えない、素敵な時間になりました。

 

担任がなくなってしばらく経ち、部活が自分のクラスのような気持ちで、一人一人に寄り添ってきました。

 

三年生の子どもたちからの話に、一人一人に向き合ってくれました、というようなエピソードが出てくると、思わずジーンとしました。

 

自分が学生だった頃は当たり前に、先生の前では話さないことがあり、仲間たちとおどけたり、ふざけたりしながら過ごしていましたが、一人一人が語る感謝や思い出の中に、私が知らないことがたくさん出てきて、分かっているつもりが、わかっていなかったことがたくさんあるんだなあ、と改めて感じました。

 

びっくりしたのは、子どもたちの企画力や、トーク力でした。

 

どんどん飛び出すおもしろトークや、名スピーチに驚かされました。

責任を与えられ、場やチャンスを手にすると、子どもたちは輝くのだなあと思います。

 

先輩たちの背中を見て学び、代替わりするたびにレベルアップしていく子どもたち。

勝ち負けだけではなく、こうして人としても伸びていくんだなあと、気遣いをしながら語る彼女たちを見ながら感じました。

 

横浜中華街を自由散策している姿を見ながら、今日はお客様でいられる自分なので、カフェに入って感動を噛み締めています。

 

お昼から午後、彼女たちはどんな姿を見せてくれるのか、また楽しみです。

 

ありがとう、みんな!

 

ぼやいてみます

大会、大会と連続でチームの引率、息子の大会の応援、収録、末っ子の学童保育のお当番半日、そのまま部活の指導へ、と、とにかくずっと動いています。

 

夜はそれぞれ、長女の塾のお迎えで10時半に車でピックアップが入るので、早く床につくこともなかなか叶いません。

 

日中に強い眠気に誘われたり、ふっと気が遠くなるような感じになったり、夏休みに入ったのに、何なんだろう・・・

 

この後、つくばでの研修に臨むために、いくつもの課題をこなし、2学期のスタートまでほとんど地元にいないため、先回りして実力テストを作ったり、教育実習生を迎えるための準備をしたり、気が遠くなりそうです。

 

みんな、こんなに忙しいのかなあ・・・

 

今日は何だか気が弱くなって、ぼやいてみました・・・

 

 

と言いながらも、こんなときこそ、足元をちゃんと見て、しっかりしなきゃ、と思います。

 

いつもは送迎バスで行き帰りをするスイミングスクール、末っ子のそばにいようと、今日はパパが送迎、そして、泳ぎの応援に来ました。

 

嬉しそうにしてる笑顔に、元気をもらってます。

 

暑い夏、がんばらなきゃ!

 

 

 

1年生 1学期末のスピーチ発表を見ていただきました

秋田のO先生に、1年生のあるクラスのスピーチ発表(1学期末・自己紹介)を見ていただきました。優れたもの、だけ、ではなく、みんなのものです。

(どのスピーチも個性が溢れ、素晴らしいので、選別するのは好きではないです)

 

視聴後、送ってくださったメールと、それについての返信を共有しますね。

勉強になりますね・・・

 

***

 

 

T先生

授業VTRを拝見しました。

1年生の1学期、語彙も表現も少ない中、
発表会をやることは、結構高いハードルがあると感じています。

「これを話しましょう」とみんなが同じパターンにすれば
そう難しいことではありませんが。

しかし、それではつまらないですね。


今回、見せていただいた1年生のスピーチは、
それを見事にクリアしていると感じました。

何よりも、生徒達が楽しくやりとりをしているということ。
間違えたらどうしようとか、恥ずかしいというような
よくある英語の壁を全く感じさせない発表会でした。

外国語活動の影響もあるのでしょうか。
小学校の授業と似たような雰囲気を感じます。

自由な雰囲気の中で、伝えたいことを自然に伝えて
英語を話すというより、コミュニケーションを楽しんでいる
という感じですね。
やりとりが即興的になっていたことも印象的でした。

間違えても、教師がさりげなく言い換えていることも
安心感につながっているのかも知れませんね。

また、スピーチの内容が自分の話したい内容になっていると感じました。
教科書の「あなたの話したいことを4つ以上選んで。。。」
という作りもいいですね。
実際の原稿作成ではどのような手順を踏んだのでしょうか。

質問の表現もバラエティにあふれていて、
かつ、今の時期にしては高度な文だったと思います。
質問力を付けるためにどのような指導をしてきたのですか。
答えがなかなか難しいものもありましたね。
3年生であっても、「この質問なら答えられるだろう」と
考えながら質問するのは難しいです。
1年生ならなおさらですね。

かつて原稿を暗記させるかどうか、迷っていた時期がありました。
暗記させることで、全ての負担が「暗記」に行ってしまうことを
考えて、「暗記しなくてもいいけどみんなの顔を見てね」としています。
VTRの生徒達もそうでしたね。
でも、全然不自然さを感じさせませんでした。

ところで、
最近の子達って妙に手が動きませんか?
あれ、何の影響でしょうね。
ジェスチャーともちょっと違う手の動き。
他の教科でもそうなんでしょうかね。
気になります。

元気な1年生の姿。
いいですね。

楽しい1年生の授業を見せてもらいました。


***

 

O先生

 


3年生の最終段階を見て、実際に体感してから
改めて1年生におりてくることの意義を
ずっしりと感じた1学期でした。

3年生であそこまで高めるのか、
ならば、と、これまで以上に
ゴールを意識した指導が展開できたかな、
と思っています。(まだ改善はもちろんのこと必要ですが)


意識したことは:

 

①ゴールをこれまで以上に意識させる
 (これまで以上にスピーチや即興での対話を目指すことを明言しました)

 → ア みんなの前で発表することを

   (指名後の発言も含め)意識させました

   イ その中で、自分の考えを表明するのに、
    どんな表情や、ボリュームで、どう伝えるのかを
    時あるごとに考えさせました

 

 

②発音をこれまで以上に大事にする

 →
   ア 2・3年生ばかりを見てきて、1年生の段階で、
    どれだけ徹底するかが大事だと感じたので、
    丁寧な指導を心がけました。

   イ できていない時には、丁寧に調音方法も示して
    なんども練習をさせました。

 


③正確性よりも、流暢性を重視する
 でも、正確性もできる限り担保する

 → 
   ア どんどん出させる、ということをさせました。
    間違えることについては恐れることなし、を
    励ましとして伝えました。

   イ O先生の実践に学び、宿題として行ったワークの
    答え合わせを行いました。これまで以上に基礎を
    重視しました。

   ウ 教科書の内容理解の際、キーセンテンスや重要な
    語彙の扱いを厚くしました。
    イと併せ、丁寧に扱ったことで、原稿作成時の
    エラーが激減しました。これにはびっくりでした。

 


④教師の語りをモデルにさせる

 →
   これは暗示的な効果を発揮していると思いますが、
   みんなの前で話す、ということに関して、自分らしさを
   出し続けました。

   ア 実物を提示する、音量や話す口調などを
    どんどん変化させ、役者のように話して見せる

   イ 間を取る、理解確認をする、などを実演し
    続けました。

 

 

⑤自分たち自身のパフォーマンスを可視化する

 → 練習の段階で、これまでは原稿の読み合い、
  アドバイスを送り合い、学び合う、という協同の
  要素を取り入れてきました。
   他者評価、という意味では非常に効果がありました。
   一方、自分自身を客観視する、という点は弱い、
  と感じていました。そこで・・・
   2年前くらいからタブレットを活用したリハーサル
  をさせていますが、今回もそれを取り入れました。

   メタ的に、自分を客観視することはとても大きいです。

 

 

⑥スピーチ発表と、即興での対話を結ぶ、つなぐ

 →

   発表後に即興での質問をするよ、と事前に伝えて
  いました。まだまだ固定メンバーの質問が多かった
  のですが、今回は初回なので、こんな風に進むのか
  ということがクラスとして共有できれば良いと思って
  いました。
   質問が出ないこともありました。そんな時は、
  時間を取って周囲と相談をさせ、質問を準備させました。

   今回思ったことは、普段即興でどんどん話させている
  ことが、間接的に効果を発揮している、ということです。
   普段、相手との対話を継続するために、質問がとても
  大事なポイントになることを授業の中でなんども確認
  しています。だからこそ、こうした場面でも生きたのだと
  そう思います。

   こちらは都会ではありませんが、
   中心市の子どもたちは、
   上級生になると、妙に構えたり、静かになってしま
  ったり、そんな傾向があるのかな、と思います。
   でも、1年生のうちからこうして楽しみながら
  取り組ませることと、私自身が授業をそんなムードに
  コーディネートし続けることができれば、質問がたくさん
  出るムードになるなあと改めて感じました。


どれについても言えるのは、「こうしなさい」ではなく、
彼らに疑問を投げかけ、考えさせるようにしました。

自分が短期決戦で教え込もうとしていない、先を見て焦っていない、ということが大きいと思います。


指導の流れは、教科書通り、に今回は初めてしました。

改めて教科書の流れを見ると、よくできているな、と
感じたからです。

ただし、清書をしてから発表までは敢えて週末を挟みました。
自分の練習時間を確保できるようにしました。

特にすごいことは何もしていません・・・
大丈夫かな・・・

 


O先生のメールを読んだり、話をしていると、
すごいなあ・・・と思います。

自分は、子どもの頃からすごく手がかかって、
喧嘩ばかりしている子でした。
いわゆる問題児です。

本も読まなければ、道徳的な感動体験をすることもなく、
そうした幼少期から少年時代に経験し、学ぶべきことが
欠落している中で、深い、学ぶべきことに関しての
ストックが本当にないのだと思います。

なので、教科書の題材の深い部分などを自分自身が
取り上げることがどうも苦手です。
コミュニケータとして、上手にやりとりをし、
仲間との関係性を向上させるような意味での対話は
できるのではないか、と思いますが、
今回のALTの先生の生かし方、
前回、戦争に関しての題材の生かし方、そして、
自分の実践への(もちろんいい意味での)批判的な
指摘(かわいそうな象のアレンジを楽しくしてしまって
本当に良いのか)、などを考えると、「人」としての
自分の薄さを改めて感じてしまいました。

この部分は今更どうにもならないことかなあと
頭を掻きながらメールをなんども読ませていただいています。
(大苦笑・・・)


毎回毎回、鋭く示唆に富んだメールを
本当にありがとうございます。

心からお礼申し上げます。

部活動 3年生 有終の美を飾る

部活動の総体地区予選が行われています。

 

指導をしている女子バスケットボール部の生徒たちは、何年も成し遂げていない2日目に進み、有終の美を飾ってくれました。

 

組み合わせにも恵まれたものの、初日の1回戦、2回線と、これまでで最高の戦いをしてくれました。

 

特に、2回戦では、170センチクラスの選手2枚を要する相手を徹底的に抑え、46−10の内容で圧倒的な勝利を収めてくれました。

 

春の大会で、真っ向勝負で戦って、子どもたちが硬くなってしまったことを受け、顧問としての自分も、夏に向けて準備を整えたことも大きかったかな、と思います。

 

①練習試合を徹底して行ったこと

 週末は実践経験を積ませるため、地区外の学校、格上の学校との試合をずっと組みました。

 

②相手のエースを封じる、など、オプションを増やしたこと

 公式戦で使うであろうことを実践経験の中で体験させました。これまでも行っていたのですが、より、オプションにするよ、と明示的に伝えた上で選手交代なども行いました。

 

③個々の選手に、これまで以上に個別のフィードバックをしたこと

 何を、どう変えるのか、どうして変えるのか、具体的にはどうすれば良いのか、すぐに選手と共有しました。その後、再度チャンスを与えて、トライさせる場を作りました。

 

 

初日が終わって、子どもたちがこれまで以上に熱く、そして冷静に戦っているのを見て、本当に感動しました。

 

 

2日目の相手は、関東大会を狙うような強豪でした。

100点を取られそうな勢いの中、それでも投げ出さず、30点以上を取った生徒たち、よく頑張ったと思います。

 

その後の県大会進出決定戦では、体力が尽きてしまい、第3ピリオドでゲームが決まってしまいましたが、最終ピリオドで走り回り、流れを取り戻したことがよかったと思います。地区ベスト10、よくやった!!

 

 

補欠の選手も含め、誰もを大事に・・・と授業や学年経営で意識していることを、部活動の選手にも・・・としてきて、若い頃、子どもたちとぶつかってばかりだった自分も、温かで感動的な終末を迎えられたことに感動しています。

 

子どもたちが自分を育ててくれたのだと思います。

 

みんな、本当にありがとう。

 

最後にキャプテンがくれた言葉が、自分の宝物です。

 

「今までお世話になりました。先生は、いつも私たちの意見を尊重して、バスケをやりやすい環境を作ってくださり、何度も何度も助けていただきました。(中略)先生の指導がなければ、全員がここまで一丸となって戦うことができなったと思います。そんな中で中学校の部活動を終えることができてよかったです。本当にありがとうございました。」

1学期が終わります

日付をまたいで、20日になりました。

今日は1学期の終業式の日です。

 

怒涛の69日が過ぎ去っていきましたね・・・

いやあ・・・あっという間でした。

 

学年主任としては2年目で、昨年度よりも少しでも余裕を持って、と思っていましたが、いやいや、なぜか昨年度よりもいっぱいいっぱい感がずっと自分の中にありました。

 

なぜだろう・・・

 

一つは、やはり1年生の担当だったこと、が理由にあると思っています。

 

1年生は、入学式からオリエンテーションと続き、何をするにも、1年生にとっては新しいことばかり、4月当初から彼らが覚えないといけないことがたくさんあり、そこに寄り添っている自分たちも、同じように動かないといけないことがあったのかな、と思っています。

 

書類も一つ一つゼロから準備します。

 

生徒一人一人の理解も、ゼロからです。

 

昨年度は、3年生、さすがに学校生活にも慣れていて、大人になってこちらへの気遣いまでできる・・・彼らに大いに助けられていたんだな、と改めて分かりました。

 

彼らとともに史上最高の学年を目指してきて、新しく出会った1年生に、それを超えるぞ、と語りかけたものの、まだまだ道は半ば・・・にもたどり着いていないですね(苦笑)。

 

もう一つの大きな理由は、自分自身が去年よりもいろいろなことに気づくようになったから、だと思っています。

 

昨年度はなんだかんだ言いながら、自分の周辺しか見えていなかったのかな・・・ということです。

 

抱えるものも大きくなったとは思います。でも、自分のセンサーがいろいろなところに反応してしまうんですね、きっと。

 

気づいても、何かできているのか、と考えると、まだまだですね・・・こちらも。

 

夏休み、少しでもリフレッシュ、と思いますが、8月はつくばでの中央研修が控え(英語教育ではないところが・・・また・・・嗚呼)、課題をこなさなければならず、休息は取れなさそうです。

 

ただただ、乗り切らなければ・・・です。

 

 

一方、英語の授業は、例年になく自分が思い描いたようなスケジュールで進みました。

 

即興での対話テストや、自己紹介スピーチの発表会まで余裕を持って終え、動画を視聴しながらの振り返りも行いました。

 

また、最後に、学期を終えて、の振り返りもできました。

 

自分の体の中に、スケジュール進行の塩梅ができてきたのかな、そう思いつつ、細かな指導については、ちゃんと考えていかないといけないこともあると思います。

 

子どもたちに書いてもらった振り返りを1枚1枚吟味し、2学期の指導改善に向けて生かしていこうと思います。

 

 

みなさんの1学期はどうでしたか?

 

夏休み、せめて少しでも、リラックス・リフレッシュができますように!

 

 

本当にお疲れさまでした!!