スピーチコンテストへの道 in 2017 完

f:id:takaenglishteacher:20171107161045j:plain コンテストが終わった発表会場

 

昨日,県のスピーチコンテストが行われ,担当している1年生の生徒が2位に輝きました。

 

これまで練習してきた成果を存分に発揮し,最高のパフォーマンスを見せてくれました。

 

聞き手を意識した双方向性のある発表を,とともに取り組んできたこともあり,1年生ではありますが,適度な間を取ったり,スピードのコントロールをしたり,工夫を凝らした発表になっていたと思います。

 

何よりも,発表を終えて戻ってくる顔が嬉しそうだったことや,最初に伝えてきたことばが,「楽しかった!」「やりきった!」ということだったのもよかったな,と思うことでした。

 

特休明けですぐに学校を離れることになり,心の中では少し不安だったのですが,入賞者以外のスピーチもみな素晴らしく,聴いていてたくさん元気をもらうことができました。

 

自分が指導している生徒ではないのですが,表彰状を受け取る前の嬉しそうな笑顔が見られ,一緒に嬉しい気持ちにもなりました。

 

いい顔だったなあ・・・

 

子どもたちって,やっぱりすごいですね。きらきらしています。

 

 

 

そうそう,ある担任から,「生活ノート」に,T先生が戻ってきてよかった,T先生の授業が楽しかった,と書いていた生徒がけっこういましたよ,との声がかかりました。

 

じーん・・・

 

やっぱり子どもたちに支えられているんだなあ・・・

 

 

みんな,本当にありがとう・・・

 

がんばる元気,もらえました!

 

 

子どもたちはやっぱり元気の源なんだ

しばらく英語教育のことから遠ざかっている感じがします。

 

気持ちがなかなかそこに向かない、のが本音です。

 

とはいえ、今も基礎英語の収録に向かっていて、気持ちをちゃんと保って、やるべきことをしっかり、としなければなりません。

 

気持ちが乱れるので、45歳になっても、まだまだ未熟なのだと痛感させられます。

 

葬儀の後の四日間は、まさに怒涛、本当に忙しかったです。

全てが分からない、未知なことばかりで、心身ともに本当に疲れました。

母親が独りになってしまうので、特休がある間に、できるかぎりのことを済ませてあげたい、その一心でした。

 

市役所、年金事務所、郵便局、銀行、法務局、公共料金などの変更手続き、携帯電話の解約、あげると本当にたくさんあります。

 

母親とこれだけ長く一緒に過ごす、そして、いろいろな話をするのも、初めてなのかもしれません。ある意味、よかったな、と思います。

また、お昼ごはんを一緒に、ということで、母親の好物を選んでご馳走できたことも、よかったことでした。

 

3日には、東京で19年前の教え子の結婚式に出席させてもらいました。

一年生のときだけの担任だったのですが、招いてもらえたこと、ありがたく、そして、嬉しくなります。

 

2年前、その次に担任したクラスの生徒の式と同様に、当時の写真をアルバムから出してきて、スライドショーを作って、サプライズ上映をしてから、乾杯の発声をさせてもらいました。

 

喜んでくれたかな。

 

当時の教え子たちと歓談しながら、やっぱり子どもたち(もう31歳ですが)とのかかわりは、自分にとっての元気の素だなあと思いました。

 

そして昨日は、1週間ぶりに現在の教え子に再会しました。休日ですが、部活の練習試合を組んでいたからです。

 

心配そうな表情をしながら迎えてくれたものの、復帰を拍手で、そして、手を振って迎えてくれました。

不在中、練習を頑張っていたようで、試合でもよいプレーをたくさん見せてくれて、驚きました。

 

先生がいなくても大丈夫だね、むしろ、うまくなってるもんね!

 

なんて話すと、大笑いをしていましたが。

 

 

まだまだ気持ちの整理はできず、明日からの復帰が不安です。

でも、子どもたちの存在に助けられながら、焦らず過ごしていこうと思います。

 

また、不在の間、自分の授業を代わりに引き受けてくれたり、生徒指導に励んでくれたりした同僚に、この場を借りてお礼を伝えたいです。

 

 

本当にありがとう。

 

 

 

 

 

別れ

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10月26日、16時25分に父が他界しました。

77歳でした。

 

社交的で明るく、気配りができ、「人」を大切にする人でした。

外で気配りをするので、内を支える母は大変だったと思います。

 

昔の人間だったので、本人に向かって、口に出して「ありがとう」ということは最後まで伝えられませんでしたが、母が不在の時には、私たち子どもには、母への思いを語っていました。

時には大変な思いもした母でしたが、最後に父親にかけた言葉は、やはり、「ありがとう」でした。

 

最後に気持ちが通った瞬間を見て、胸がいっぱいになりました。

 

ここしばらくは、勤務を終えてすぐに病院へと通うことが多かったのですが、日中はエネルギーに満ち溢れた子どもたちに接して、夜には人生を終えようとする父を見ることとなり、「生きる」こととはこういうことなのだ、人生はこう始まり、こう終わっていくのだ、ということを教えられているようでした。

 

だからこそ、今できることを悔いが残らないようにしっかりと行うこと、

 

先を見据えて歩んでいくこと、

 

何よりも命の大切さ、

 

を子、孫に教えてくれたのだと思います。

 

 

痛みや苦しさもあったと思うのですが、会いにいく度、孫の顔を見る度、柔らかな顔で出迎えてくれる父の姿に驚かされるとともに、病室を出る時に扉を閉じると、ガラスの向こうで目を真っ赤にして涙ぐむ姿があり、きっと夜はしんどい思いをしているのだろうと思うと、胸がいっぱいになりました。

 

通夜や葬儀も、式場の方々の様々な心配りで心に残るものとなりました。

 

好物が鮎だと聞き知ったスタッフの方が、なんとか手配して、季節外れなのにも関わらず、鮎の塩焼きをサプライズで準備してくれていました。一緒に棺の中に入れることができました。

 

最後の半月はほとんど食べ物が食べられず、寂しい思いをした父を思ってしてくださった親切に、涙が溢れて止まりませんでした。

 

実家に一番近く、父が希望した式場ではありましたが、選んでよかった、と心から思いました。

 

 

あまりの忙しさに、ほとんど集まりに参加できていない学生時代の仲間の姿も見られました。

 

不義理にしていた自分が情けなく、恥ずかしい限りですが、人とのつながりを感じずにはいられませんでした。

 

みんな、申し訳ない・・・

そして、ありがとう・・・

 

 

 

 

施主として通夜・葬儀を終え、昨日からは諸手続きに走り回っています。

 

母親もふわふわとしている感じで、一人にしておくのは心配です。

職場に穴を開けてしまっていることは本当に申し訳ないのですが、許される日数の休暇をもらい、寄り添っていきたいと思っています。

 

車中、しばらくぶりに二人で長い時間を過ごし、昼食を共にし、いろいろな思いが浮かんできました。

残された母をしっかりと支えなければ・・・。

 

葬儀には、たくさんの学校関係のみなさんが、そして、PTAの学年委員さんが、さらには部活動の保護者会長さんやキャプテンまでが来てくれていました。

 

感謝の思いでいっぱいです。

本当にありがとうございます。

 

不在になって授業も英語科の仲間が代行してくれています。

スピーチコンテスト県大会の代表生徒の指導も代行してくれています。

 

学年も学年スタッフが、部活動も仲間の顧問が、支えてくれています。

 

何よりも不在の中、子どもたちが頑張ってくれている話を聞くと、頭がさがる思いです。

 

 

ここに書き記すことかどうか、悩ましいことではありましたが、自分の気持ちを整理するために書くことにしました。

 

朝が来たら、手続きが再開します。

 

この後、しっかり休もうと思います。

 

 

親父がいなくなったことがまだ信じられず、実感として感じられません。

 

これまでいろいろあったけれど、本当によくがんばりました。

おつかれさま、そして、本当にありがとう。

 

冥福を心から祈っています。

 

残された家族を見守っていてね。

どんなときも

10月は鬼のような忙しさ・・・

 

学年では体調不良で時間休暇を取る担任が出てきました。

 

講師の若い先生は少し前に実験器具で手を切る怪我をしました。

 

 

じわじわと、疲労が目に見える形で出てきている感じがします。

 

教師の働き方改革について国の文書が届きましたが、マスコミで問題が顕在化して、ようやく動き始めた感が否めません。

つくばの研修のときにお世話になった文科省の方の温かさ、そして、現場を思う愛情、子どもたちのために、というミッション意識、どれをとっても尊敬できるものだったことを思えば、国の動きについて一括りにしてとやかく言うことはできません。

しかし、これだけ過酷な環境にあることは、ずっとずっと前から変わらないのに・・・

 

そんな切ない思いが込み上げてきます。

 

勤務状況調査を行う、と言うことになって、その手間が、さらに自分たちの時間を奪うことになります。一体何のための調査なのでしょう。

数字でしか動けない、ということなのでしょうか。エビデンスが大事なのはわかりますが、結局は末端にいる私たちが踊らされている感じがします。

調べた上で、目に見える改善がなされるなら報われる感じもしますが、あまり期待できないことは今から分かっている、そんな感じさえします。

 

だって、人的配置を大幅改善したり、予算をたくさん投下してくれたりするわけではないのですから。

 

本当の意味で学校をスリム化するなら、世の中自体が全速力で走り続けているような、今そのものを変えないと、どうにもならない気さえします。

 

教育の質が低下しているとか、教育再生とか、スローガンやキャッチフレーズばかりが先走っている中、過酷な環境でギリギリの頑張りをし、学校を支えているのは教師なんだ、ということを声を大にして言いたいです。

 

出勤・退勤時間を3月まで毎日記録しなさい、という朝の打ち合わせでの突然の話に、ちょっと待った、と発言をしてしまい、少し後悔しつつも、そんな思いが募ってきます。

 

誰のために? 

 

 

今日、学年の会議では、どんなときも、「逆サイドからのものの見方をすること」、4月にみんなで決めたことを2年半後、子どもたちが卒業するまで忘れないで行こう、と改めて話しました。

 

忙しさでいっぱいいっぱいになって、イライラしてくると、ついつい、トップダウンでものを言ってしまうからです。

 

保護者の方々に対してもそうです。

 

自分にとってかけがえのない、唯一の存在として我が子を見つめている、そうなると、近視眼的になることもありますよね。

 

それでもそこに寄り添って、共に悩み、共に考える存在でありたい、そう思うからです。

 

 

正直、私自身も疲労で1日を乗り切るのが精一杯です。

 

毎朝、今日こそは休んでしまおう・・・と思う日々です。

 

授業の準備もギリギリで、十分練れていないかもしれない・・・と思う中で1時間1時間をこなしています。

 

でも、どんなときも、子どもたちを真ん中に置いて、ということを忘れないでいたい・・・

 

自分にもそう言い聞かせています。

 

 

スピーチコンテストへの道

昨日,市のスピーチコンテストが行われました。

 

一般生徒が出場する第1部と,帰国子女が出場する第2部があり,担当する1年生からは,第1部に1名(学校で学年に1枠だけ),第2部に2名(フリー)の出場がありました。

 

第2部は,1~3年生までがオープンなので,県大会に出場する枠はすべて高学年の生徒が選ばれましたが,出場した2人は,持てる力を発揮し,がんばってくれました。

 

第1部は,見事最優秀賞に選ばれ,11月中旬に行われる県大会に進むことになりました。

県への枠を獲得することが今年もできて,がんばった生徒を心から労いたい気持ちでいっぱいです。文化祭・運動会の狭間で苦しい練習になりましたが,家での自主練も含めて,とにかくがんばりましたね・・・。

 

今年もじーんとさせてもらいました。ありがとう!

 

 

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工夫をしているのは:

 

●自分のパフォーマンスをメタ的に捉えさせること

 → タブレットで撮影をしたものを観察的に見る機会を与えています。

   振り返る! 気づく! 改善する!

 

●場数を踏ませること

 → 教室でクラスメートの前でリハーサルをする機会を作っています。

 (できるときは体育館などでも練習します)

 

●相手意識を持たせること

 → どう話すか,ではなく,聞き手がどう聞くのか,を考えさせています。

 (自分の思いがどう届くのか,届かなければ意味が半減してしまうことに気付かせます)

 

●パラグラフごとに込められた思いを言語化させること

 → 言語化できると,パフォーマンスに反映できるようになります。

 

 

かなあ・・・

 

みなさんはどんな指導をしていますか?

 

情報交換,したいですよねー!

 

 

 

 

 

文教大学阿野ゼミ生からの振り返り

一昨日の学校訪問から2日目、早速ゼミ生からの振り返りが届きました。

 

こうして振り返りがあると、こちらも本当に勉強になります。

 

授業を開く、教室を開放することで、結局のところ、一番勉強になるのは、授業者なのだな、ということを改めて感じています。

 

Aさん、Hくん、本当にありがとう!!

 

振り返り、紹介させてくださいね!

 

また一緒に語りましょう!

 

 

A

 

「生徒に寄り添う」という言葉は、よく教師や授業の在り方として耳にしますが、T先生の授業はまさに「生徒に寄り添う英語の授業」だと感じました。


先生と生徒とのやりとりを見て、授業開始時のsmall talkから、教科書内容のinteractionまで、まるで普段日本語で交わしている雑談がそのまま英語になったような自然さ、流暢さでした。

生徒も英語を使いながらも、柔らかい表情で会話を楽しんでいる様子から、生徒は英語を使わなきゃいけない、というプレッシャーを抱えていないように感じました。その理由は、T先生の表現にあるのではと考えました。表情や声の調子・大小、ジェスチャー、何より未習・既習関わらず、そのやりとりの内容に合った表現を使われていたので、自然と生徒が先生の英語に引き込まれているのだと思いました。

 

(Aさんの卒論のテーマである)

洋楽に関しましても、生徒の興味・関心を重視して、「心を動かす」ことを大切にされているのだと分かりました。
洋楽に限らず、授業で行う活動すべてに目的・ねらいを持たせることで、生徒へ過度な負荷を与えず、「やってみたい!」という意欲を引き出すことができるのだと分かりました。

 

インタビューをさせていただき、たくさんの貴重なお話を頂きましたが、その中で最も印象的だったのは「教えるのではなく、共に学ぶ」というお話でした。
教師や教師を志す人の多くは、「どのように教えるか」を考えて授業を作ると思います。しかし、T先生は「生徒と共に学ぶ」ということを軸に授業をされているのだと、実際の授業の様子からも分かりました。

(昔はそれはそれは偉そうな、トップダウン型の授業をガンガンしていました・・・)

 

私はすぐに教壇に立つ者ではありませんが、「共に学ぶ」姿勢で、様々な人、様々なことに向き合っていきたいと思います。

ご多忙の中、お時間、ご指導を頂き、本当にありがとうございました。
またぜひ文教大学にもお越し頂けたら嬉しいです。阿野ゼミナール一同お待ちしております。本当にありがとうございました。

 

 


H

 

T先生、先日は授業を参観する貴重な機会を頂きありがとうございました。

T先生については阿野先生や先輩のゼミ生からも伺っていましたが、実際に授業を見ることで、T先生の授業の魅力をより深く感じることができました。


授業の中では生徒が意欲的に英語を使ったり、ペアで話し合ったりなど、いきいきと授業に取り組もうとしている姿を見ることができました。それはまさに、「生きた授業」であると感じました。


生徒達は「生きた授業」の中でこそ、コミュニケーションのツールとしてたくさんの英語を使用し英語を学ぶべきであると改めて実感しました。

 

今回の参観で特に印象的だったことは、生徒へのインプットの面です。
インタビューの際質問させて頂きましたが、インプットはどのような意識を持ってやっているのか、という点です。


T先生は1年生の授業で"Have you been to~?"や過去形などを生徒とのやり取りで使っていました。私は、2年生3年生になったときのための「意識したインプット」なのだと思い、そのような質問をさせて頂きましたが、先生のお答えは「意識していない」でした。そして、その理由はよりコミュニケーションにauthenticityを出すためであり、むしろ意識したインプットはコミュニケーションをぎこちない形で機械化させてしまうとのことでした。

(あ、この表現、聞いたことがあるぞ!という漢方薬的な与え方は意識しています!)


この点も先の方で述べましたが、「生きた授業」をしていく上で必要なのであると大変勉強になりました。

 

運動会を控え、本当にお忙しいはずであるのにご丁寧に私たちを迎えてくださり、また貴重なお時間を割いてくださりありがとうございました。
また英授研や、大学にお越しになるような機会のときにはよろしくお願いいたします!

 

 

 

文教大学阿野ゼミ生が来校しました

かれこれ5年近いでしょうか。

 

文教大学湘南台キャンパス、国際学部の阿野ゼミの学生が今年も来校しました。

 

卒論につながるように、ということで、Aさんは授業に洋楽を取り入れることの効果について、Hくんは技能の統合について、という視点を中心に観察を行い、その後、インタビューを行いました。

 

毎年思うのですが、今年も阿野ゼミ生のモチベーションの高さと、学生さんではあるものの、よく現場に脚を運んでいる様子が話をしながら伝わってきました。

 

地元の大学の学生たちに、このことを伝えたいなあ・・・、と強く感じます。

 

授業を参観して、子どもたちの学びの様子を前から、横から見るように伝えましたが、臆せず子どもたちの間にどんどん入っていっていました。

 

拙い授業ではありましたが、子どもたちとのインタラクションや、あたたかな関わり合いを見てもらえたようで、事後にそんなことが多く話題に上っていました。

 

今後、彼らからの感想が届いたら、こちらでも紹介したいと思います。

 

学生時代に、研究会や現場に、どんどん脚を運んで学ぶアクティブさを発揮してほしいなあ、そう願っています。

 

希望があれば、是非コメントを書き込んでくださいね!

 

身近なことでいいのではないか

21日の土曜日に迫った運動会のための練習が毎日続いています。

 

子どもたちは気持ちがそちらに向いて,一生懸命取り組んでいます。

学校行事は,普段の子どもたちの学びの成果が結実し,一気に発揮される本当にいい機会だな,と思います。

 

子どもたちに投げかけているのは,こうした行事のための準備をしている中で,日々大切にしている,当たり前のことをしっかりやりきることです。

 

このことは,大人でも難しいことではありますが,係活動や委員会の仕事,そして,授業を大事にしてもらいたい・・・

そうしたところに神様が降りてくるのだ!と思います。

 

そんな環境で,子どもたちが授業に気持ちを向けるのに,どんな話題を取り上げようか・・・

 

そんなことを考えている中で,

 

「深くていいこと」を扱おうと思えば思うほど,子どもたちの現在地点,彼らの等身大,から離れていってしまうのではないか。

 

ということが思い浮かびました。

 

10年ぶりの1年生担当で,1年生の気持ちをイメージすることが難しくなっているのかもしれません。

 

昨年度一緒に学んでいたのが3年生だけに,そのギャップを調整する必要がありますね。

 

 

と,いうことで,今日は自分にとっては珍しく,彼らの好きなバラエティ番組や,そこに出てくる芸能人を話題にして授業を進めてみました。

 

自分が思っている以上に,子どもたちは生き生きと反応し,たくさんのリアクションやつぶやきがありました。

(悪い意味ではなく,いい反応がたくさん見られました。興味がある,ということがすぐに分かりました。)

 

 

今日の新出言語材料は,

 

Who is ‥‥?

 

でした。

 

Look at this picture.

Do you know this man?

Who is he?

(Degawa!)

Yes. He is...?

(He is Degawa.)

Right.

What is he?

(Commedian!)

Yes. He is...?

(He is a commedian.)

OK! Please tell me more.

(ITTE-Q!)

I see. You mean he appears in ITTE-Q, right?

(Degawa-English.)

Oh, he speaks Degawa English. It's strange.

 

のようにして,同じく手越(NEWS)を登場させ,出川とどちらが好きかを問いかけたり,理由を尋ねたりしました。

 

新出言語材料について子どもたちとともに意味を確認した後で,

アナウンサーの桝太一水卜麻美両氏を登場させ,先ほど使ったインタラクションの流れに彼らを乗せて,ペアで対話をさせました。

 

2人目のときには,対話を膨らませるため,アイデアを出させました。

 

He is from Tokyo University.

He likes studying asari.

He is 36 years old.

He is cool.

 

などです。

 

また,相手から情報を引き出すために,

 

Please tell me more.

 

もチェックしました。

 

毎回,こうして即興でのやりとりをさせます。

最初からできない,と決めず,どんどんトライさせ,少しずつ対話が伸びて継続できるようになることを目指します。

 

最後は,話題を少し膨らませて,

 

Who is your favorite star?

 

についてペアで対話をさせました。

 

 

英語はまだ拙いかもしれない,でも,彼らの中に話したい,聴きたい,という思いが膨らみ,伝えるべきコンテンツがある,ということを選ぶ,そのときに,彼らの発達段階や現在の興味・関心などを踏まえる,ということの大切さを改めて感じました。

 

いつもいつも深ーいことでなくとも,いいですよね!

 

みなさんはどう思いますか?

 

 

 

 

 

 

うまくいかないのは、子どものせいじゃない!

教育実習が終わり、子どもたちとの授業が戻って来てから半月が経ちました。

 

立て続けに文化祭・合唱コンクール、運動会が続く強行日程の10月、子どもたちが落ち着いて学びに向き合うことが難しい状況なのですが、何とかリズムを作ろうと頑張っているところです。

 

ただ、現実はなかなか厳しくて、なかなか集中して学びに向き合えない様子を見せる子がいたり、用意したトピックに反応してくれない子がいたりします。

 

子どもたちをついつい責めたくなったり、今の状況のせいにしたり、そうしたくなってしまいます。

 

イチローだって毎打席ヒットは打たないぞ、なんて言い訳をしたくなったり・・・もします。

 

でもでも、やっぱり自分の準備が足りなかったり、トピック選びがうまくいっていなかったりするのが原因だと思います。

 

改めて足元を見直さないといけません。

 

年度当初に子どもたちと共有したゴールを自分自身が再度確認し、そのために必要なことを見つめ直していこうと思います。

 

連休明け、いいスタートを切りたい!

 

 

みんな、よろしくお願いします!

 

躍動する 輝く子どもたち

文化祭、合唱コンクールが終わりました。

 

本当に短い期間の中で、子どもたちは本当によく準備をし、本番で見事に輝いてくれました。

 

毎回心から感じるのですが、行事のときに、それまでに蓄えたものをバーンっと解放するというか、なんといえばよいのでしよう、子どもたちは、本当にキラキラとするんだなあ、ということを今回も体感しました。

 

トラブルを乗り越えて見事に合唱を仕上げた彼らの姿を見て、合唱の審査員なのですが、ハンカチが必要になりました。

 

午後の文化部の発表でも、それぞれが会場を1つにさせるくらいのパフォーマンスでした。

 

聞き手、観衆に対しての相手意識まで持っている彼らのすごさに、改めて頭が下がる思いでした。

 

何かを彼らに与えているとか、教えているとか、そんなことはなんとおこがましいことか、と感じます。

逆に、たくさんのことを彼らに教わっている、そう思っています。

 

翌日には運動会に向けての全校集会がありましたが、そこではすでに運動会に向けた各クラスのパフォーマンスが見事に披露され、心から驚かされました。

 

キャリアが長くなれば長くなるほど、彼らのすごさに気付かされるばかりです。

 

自分はどんどん衰えていきますが(苦笑)。