2018年度 基礎英語2 講師を担当します

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今年度に引き続き、新年度も基礎英語2の講師を担当することになりました。

 

文教大学の阿野先生に導いていただいてから4年目に入る2018年ですが、ご縁が続いて、引き続き金曜日の講師となります。

 

月曜日から木曜日の講師は、千葉大学の西垣先生から、明海大学の高田智子先生にバトンタッチされますが、新しいペアでもコラボ感をしっかり出して進めていこうと思っています。

 

西垣先生、これまで1年間、大変お世話になりました!

ご一緒させていただいて、本当に光栄で、とても嬉しかったです。

また、多くを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。

 

高田先生、改めまして、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

月曜日から木曜日までの講座の構成や、金曜日の構成も、リニューアルされます。

今年度同様に、楽しみながら一緒に学んでくださいね!

 

 

お楽しみに!!

 

ファイナルスピーチ発表会① -ALTからのヒント

各クラスでのファイナルスピーチ発表会が始まりました。

早いクラスは3分の2が終わるところまで進んでいますが,1年生の段階としては,本当によくがんばってくれていて,本当に感心しています。

 

自分が5歳から続けているエレクトーンについて発表した生徒は,エレクトーンの写真を示すだけでなく,自分がエレクトーンを演奏している様子を短い時間動画で提示しながら,聞き手の注目や関心を引き出していました。

 

好きなマンガについて話した生徒は,実際に本を持参し,実物投影機でお気に入りのページを示し,いかにそこが面白いのかを力説していました。

 

好きなアーティストについて話した生徒は,アーティストの写真を示し,どのメンバーが一番お気に入りなのか,どうして好きなのかを語りました。

 

 

5領域の話すこと(発表)だけにとどまらず,今回は(やりとり)を抱き合わせ,話を聴いた後に,質疑応答の時間をはさむようにしました。

 

発表者のAny Questions?の後に,聞き手から質問が出ることを目指しました。

 

これまでの実践の反省で,質問がどんどん出てしまうと,発表時間がどんどんと伸びていって,40名の発表を終えるのに,3時間では終わらない・・・ということがありました。

 

発表前のガイダンスで,一人につき1,2問になるようにしたいこと,また,誰もが少なくとも1回は,誰かの発表について質問しようとしてみること,を伝えましたので,今回はそれを踏まえ,ちょうどいい感じで進行しています。

 

今日はALTがいる,2週間に一度のチャンスの日だったので,ALTも質疑応答に参加をしてくれました。

 

ALTの質問の仕方は・・・

 

Thank you so much for your speech.

I really like it because your topic is interesting.

Then, I have a question. OKay?

You have two favorite comics, right?

Which comic do you like better and why?

 

のようになっているのです。

 

授業後にALTと話をした際,この質疑応答を通して,あるべきコミュニケーションについて学べるチャンスだよ,と教えてもらいました。

 

会議などで質問をする際には,必ずこのように進む・・・

確かにそうだよなあ・・・原稿作成や発表練習には注意を向けていたものの,そこまで気が付かなかったなあ・・・と思いました。

 

プレゼンテーションや配布資料があるときには,どのページの,どんなことについて話をするかをあらかじめ明示してから質問をする・・・ということもアドバイスを受けました。

 

確かになあ・・・

 

質疑応答を豊かにする,その場でのリアルなコミュニケーションを成立させるための,いいアドバイス,嬉しかった!

 

ALTのH先生,ありがとう!!

 

 

送別の集い

1日、勤務校で3年生に感謝の想いを伝える、送別の集いがありました。

 

今回、送別会の委員会を動かす、教員側の長を務めることになり、秋からずっと準備を整えてきました。

 

3年生に最高の感動を届けたい、感謝の気持ちを伝えたい、という後輩の願いを形にして表せるように、子どもたち主体のイベント創りを進めました。

 

若い頃は、なぜだかいつもギラついていて、自分の学年が最高だ!とばかり、何かにつけて見えない対抗心を燃やしていた、素直に他を認めることができなかった自分を思い出しますが、今は、どの学年も、それぞれのよさを発揮していることを受け止め、認め、讃えることができます。

 

人としての自分の変容も、こうした行事への関わりから感じることができますね。

今もろくなもんじゃないけれど、昔はさらにひどかったのだなあと、しみじみ思います。

 

子どもたちと言えば、大きな行事を動かすのが初めての2年生、最初は何をするにもドキドキで、あたふたしている姿が見えました。

 

委員会を開く前にリーダーたちと下準備をし、彼らの気づきを引き出して、自分たちで進むべき方向を見出せるように工夫しました。

 

例えば、委員会の中で、後輩たちを惑わさないために、どんなことを準備しておけばいいか、尋ねることです。

 

関係者にはどんな人がいるのか、事前に断りを入れ、物の貸し借りなどの承諾を得ておくことなども、対話の中で気づけるようにしました。

 

できないから、やらせない、のではなく、

 

じれったいから、待たないのでもなく、

 

信じて、やらせてみるのです。

 

 

ちょっと話が変わるかもしれませんが、アクティブラーニングについて絡めて考えてみます。

ペアやグループになって話させればいい、活動させればいい、というような様子も散見します。

また、方向を定めて、そこに進むように子どもたちを仕込む、ようなこともあるように感じます。

そのための指導法を流布するセミナーも盛んで、こうすればこうなる、ような、あまりにも簡単な方法をコンビニのように求める人たちもいるように思います。

 

 

でも、子どもたちは、自分の心が動いて、自分で試行錯誤して、失敗しながら学ぶものじゃないでしょうか。

 

こちらの想いも大事だし、願いも大事、でも、それだけではダメだと思うのです。

 

 彼らと想いを交流させ、互いに関わりながら一つのことを創っていく、その中で、先生自身も彼らの発想から学んでいく、そんな営みこそがだいじなのではないでしょうか。

そう、強く思います。

 

 

話を送別の集いに戻しますが、いつも先輩に送っている3年間を振り返るビデオの前に、後輩からのサプライズメッセージを、クラスごとに取り入れたり、進行の原稿を、自分たちなりのことばに書き換えたり、彼らの発想から、会の流れが豊かになり、彩のあるものになっていったことこそが、アクティブラーニングなのでは、と強く感じました。

在り方、生き方を学ぶ、のです。

 

リーダーたちも、リハーサルの前にはおどおどだったものが、リハーサルでは凛々しい顔つきになり、本番では笑顔まで出て仕事を進めていました。

 

私自身、本番では全くと言っていいほど、口出しすることはありませんでした。

 

 

自分たちの仕切りだけで目一杯にならないこと、さまざまな場面で、主役の3年生たちの表情、つぶやきを見るように伝えました。

 

それを見て、初めて、こちらの想いや願いが届いたかが分かるからです。

これって、意外と子どもたちに伝えていないのではないでしょうか?

 

3年生が笑顔になったり、これまでを懐かしむような、何とも言えない表情になったりするのを見て、後輩たちも嬉しくなっていました。

 

これこそ、達成感や充実感、成就感なのではないでしょうか。

 

 

そんな姿から、私自身も感動をもらい、子どもたちと協同的にものごとを進めることの大切さを気づかされ、学ばされたなって思います。

 

 

3年生、これまで、本当にありがとう!

 

みんなの想い、届きましたか?

 

 

 

第42回 関東甲信越中学校英語教育研究協議会埼玉大会・プレ大会

今日は埼玉の鴻巣市に出かけて来ました。

来年行われる関ブロ埼玉大会のプレ大会でお話をするためです。

 

新しい学習指導要領の中で述べられている、主体的、対話的で深い学びって、どんなことだろう、現場の目線で言えること、をテーマに70分の話をさせていただきました。

 

埼玉の事務局、Tさんには、事前の段階から細やかにメールを送ってもらい、たくさんのサポートをいただきました。

 

おかげで、安心して当日を迎えることができました。

何を話しても大丈夫、と言われてはいたものの、隣県であることや、知人やお世話になった方々も多いので、いつも以上に緊張しましたが、いざ始まると、参加している先生方があたたかくて、とても話しやすかったです。

 

運営面でもあたたかで、リラックスできるな、と感じました。来年、きっと成功を収めるだろうなあと感じました。

 

 

午後の公開授業でも、力量のある先生方が授業をされていました。

子どもたちが楽しみながら学んでいる姿がたくさん見られて、大きな刺激となりました。

 

事後、授業者の先生とも長く語り合え、たくさんの意見交換ができました。

これもまた、嬉しかったです。

 

埼玉のみなさん、今日はたいへんお世話になりました。

これからもどうぞよろしくお願いします!

 

来年の大会の成功、心から祈っています。

 

そうそう、会の終わりに、熊谷の若い男の先生Hさんに声をかけられました。

大修館の英語教育に連載してきた、若手の先生向けの連載、Small Tips for Beginnersを何度も読み返して、元気をもらっていた、と伝えてくれたのでした。

 

初めて読者の方に直接声をかけてもらい、さらにはそんなことまで言ってもらえて、こちらが元気をもらいました。

感動です!

 

Hさん、ありがとう!

 

これからもどうぞよろしくお願いします!

 

 

 

大阪からの授業見学者 Sさん来校

神田にある英語教育協議会,ELECの研修を担当して7年ほどが経ちます。ELECでの研修を受講してくれた方との交流はこれまでにもありますが,ここ数回,私の拙い研修を何度も受講してくれている,大阪のSさんが今日来校してくれました。

 

大阪の私立の中学校で勤務をしているSさん,よりよい授業を,子どもたちのために創りたい,との思いでいっぱいの先生です。

 

若いのに,一生懸命,誠実に学んでいます。

 

研修で見せる私の学校の生徒を見て,楽しそうに英語を話している姿が気になって,普段どんなことをしているのか,を見たい,という思いになったそうです。

 

今日は3時間,1年生の授業を参観し,合間にたくさん語り合い,ディスカッションをしました。

 

新幹線に乗ってすぐでしょうか。Sさんから振り返りのメールが届きました。

本当に大事なことにちゃんと気づかれているのだなあ・・・

(私はそこまで考えているのかな・・・)

と感心させられました。

 

本人の了解を得て,紹介してみます。

 

みなさんとシェアさせてくださいね。

 

Sさん,たくさん語れてよかったですね。

これからも改めてよろしくお願いします。

 

 

 先生、本日は今日は授業見学をさせてありがとうございました。


 また、お忙しい中、2日間に渡ってご飯にも連れて行って頂いたり、駅まで送ってくださりとたくさんのことをしていただき本当にありがとうございました。

 東京以外、関東に出向くことはなかったのですが、栃木に行き、先生の授業を見れて本当にいい勉強になりました。

 この春から先生にいくつもの貴重なアドバイスをいただき、授業に活かしてきた中で、今年度最後のチャンスで先生の実際の授業を見せて頂いたことが本当に貴重な経験になりました。

 これまでの授業で自分がうまく行っていなかったこと、また先生の研修で不思議に思っていたことが、実際授業を目にすることによってクリアになったことがいくつもあります。でも、何よりも英語を話せるようになる子どもたちがとにかく嬉しそうで、これこそが英語教師としての一番のやりがいなんじゃないかなと原点に立ち戻れた気がしました。
 

 もちろん、それは英語のスキルもそうですが、それ以上に英語を使って自分の気持ちや意見を相手に伝えること、そして自分の周りにいる人と繋がることができること。そのことが思春期を迎える子供たちにとってとっても大きなことのような気がします。
最近、グローバルという言葉を英語教育、特に私学の英語教育において耳にします。中には話せる英語を獲得することが一番の目標のようにも語られますが、少し疑問に感じていました。先生の授業を見ているとそれは単に英語を使えるようになるということではなく、英語を通じて周りにいる人やクラスメイトと、価値観が違ってもお互いを受け入れる、異質同等の世界観を作れ、これこそが一つのグローバライゼーションなのではないかなと考えていました。

 何やら堅苦しいことを書いてしまいましたが、またいい刺激をもらって大阪に帰ることができました。

 先生、本当にありがとうございました。またご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

教育実習で終わらない学び Yくんからのメール

先日,9月に教育実習を行った学生,Yくんから連絡がありました。

 

「その後の子どもたちの様子を観察したいのですが」

 

実は昨年末から何度も連絡をもらっていたものの,学校行事などの都合でたまたまタイミングが合わず,ようやく実現する運びになりました。

 

実習の最後に伝えたことをしっかり聞いて実行に移していることが,すばらしいな,と思います。

 

思い返せば1年生,9月当時は・・・

即興の対話で自分の考えに+1,1つ説明や理由などを加えることが課題で,苦労をしていたなあ・・・。

 

あれから半年,ずいぶんと成長し,対話を継続できるようになっている姿を見て,Yくんは驚いたことでしょう。

 

Yくんにお願いして,感想を送ってもらいましたので紹介させてもらいます。

 

Yくん,これからも真摯に学び続けることのできる人であってね!

メール,ありがとう!

 

 

T先生

 

 先日は授業見学、そしてお忙しい中、貴重な時間を割いていただきありがとうございました。私が教育実習の際に担当させて頂いたクラスの授業の冒頭で、生徒たちを巻き込んで触れていただき、とても嬉しかったです。

 

 何の言語材料を扱うかを全く知らない状態で見学していたため、生徒たちと同様の目線で「気づき」を得ることができました。途中で、Why〜?やBecause〜.が新出言語材料だと知り、冒頭で私に触れていただく際に、生徒に”Do you like him? “ “Why? “などで既に自然にインプットを行っていたことに気づきました。「上手く料理されたな」なんて嬉しくも感じ、さりげなく生徒とのコミュニケーションの中にも付加的な意味を持たせるところはとても参考になりました。

 

 また、提示する写真などの人物について”Which do you like better?”につなぎ、生徒を惹きつけて意見を引き出す流れや、先生自らについて生徒に話させる流れは、生徒の引き込まれ方から、インタラクションにおける先生の絶対的な強みであると感じました。最後に、何が1番嬉しかったかというと、実習の際に私を含めた実習生たちに、授業の上で大切にするよう示していただいたことが、先生本人の授業からはっきりと伝わってきたことです。

 

 真正性や必然性を意識した授業構造や、クラスの状況に応じたテンポや扱う内容の変化、多量のインプットや英語と日本語の使い分け。たくさん教えて頂いたことを、先生自らが苦闘しながら体現する姿勢は、今後自分が目指す教師像を示してくれたように思います。

 

1:本を読んだり、英語の勉強をすること

2:たくさん色んな授業を見ること

3:外に出ること

 

 これらの、先生が私たちに与えて頂いたアドバイスを念頭において学びを深めていきます。是非また見学させてください。ありがとうございました。

Nさん 早く元気になってね お大事に

拙ブログのコメント欄にメッセージが届きました。

読んでみると卒業生のNさんからのコメントでした。

 

個人名を出してコメントを公開することができないこと,Nさんのアドレスを知らなかったなあと思うことから,ここで返事をしようと思います。

Nさん,連絡を付けることができないまま,ここで返事をしてしまうこと,許してね。

 

 

T先生、お久しぶりです。 覚えていますか! 去年3-〇でお世話になったNです!

 たまーにブログを拝見しています。 私たちがまだ中学生だった頃からブログを書いていらっしゃったとは…笑 ここを見てると先生の授業を思い出します。

 

 先生の心のこもったアツい授業、好きでした! ここのブログを読んでみてほんとに先生方は試行錯誤されてるんだなーってことがよく伝わってきます。 受ける側としてもうちょっとちゃんとした態度で受けるべきだったと少し反省しました… あんなに素晴らしい場所で三年間も教育を受けられて私は本当に幸せでした。

 

 あの頃はY先生が中1のときにおっしゃっていた「やらないで後悔するならやって後悔しろ」という言葉をモットーに部長やったり学級委員やったり…他に何やったかもう思い出せもしませんが色々やり倒して忙しくやってましたが、今は打って変わって生徒会活動や部活動はそんなに力を入れず…夢を叶えるべく勉強勉強勉強の日々です。笑

 

 中学生の時はまだまだ先すぎて「んー夢はどこかなー〇学部どこかなー」って感じだったのが高校生になって模試で判定が出たり、実際に同じ学校や塾の卒業生で目標の大学の〇学部に進学した話を伺ったりとかなり現実味を帯びてきてやる気は満ち溢れてます!(力は追いついていませんが…笑)

 

 物事の考え方が中学生の頃とはかなり変わって、いつから変わったのか、どうして変わったかはよくわからないのですが、もうあの頃の自分とは別人のつもりです笑 なので中学での生活も大昔のよう… 今インフルエンザで出席停止なので、ぼーっと昼間1人で考え事をする時間があって、そんなときにふと中学の仲間を思い出して「そうだT先生に話しかけてみたらなんか返信来るんじゃないか!」と思いつきでコメントしてみました。

 

 学年末で忙しい時期だとは思いますがお体に気をつけて素敵な授業をしてくださいね! 長文失礼しました… (P.S T先生の基礎英語2拝見しました! 書店で友達に「ねね、見てみてこの先生私の去年の学年主任!!」って何回か自慢しちゃったレベルに嬉しいです…私のことじゃないんですけどなんかすごい嬉しいんですよね。先生ほんとすごいですね…私も頑張ろうと思いました!)

 

 

Nさん,ありがとう。

 

すごく元気をもらいました。Nさんにそこまで言ってもらえるほどの自分ではないかもしれないけど,これからも子どもたちと一緒に学び,一緒に成長できる自分でありたいです。

 

自分の夢を叶えるための努力,続けてね!

 

ずっと応援しています!!

 

また会いたいね!!

使いこなし中学英文法・基本英単語

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NHK基礎英語 使いこなし 中学英文法―「シチュエーション」で要点をつかむ

NHK基礎英語 使いこなし 中学英文法―「シチュエーション」で要点をつかむ

 

  

NHK基礎英語 使いこなし 基本英単語―「ストーリー」で記憶に残す (音声DL BOOK)

NHK基礎英語 使いこなし 基本英単語―「ストーリー」で記憶に残す (音声DL BOOK)

 

 

お世話になっている文教大学阿野先生の新刊が2冊刊行されました。

 

お世話になっているNHK出版のKさんから送られて来ましたので、早速手に取ってチェックしてみました。Kさん、いつもありがとうございます!

 

使いこなし中学英文法は、それぞれの文法項目について、状況が提示され、単に形式として覚えればよい、というところから抜け出して、どんな場面で、どう使えばよいのか、可愛いイラストと共にわかりやすい解説で示してくれています。

 

例えば、時制に関する部分でも、表される時間が一体どんなものなのか、言葉だけではなかなかつかみにくいものです。

 

中学生が学ぶとしたら、本当にわかりやすい!というだけでなく、実は、教えるこちら側にとってもよいものなのでは!と思います。

 

基本的に英語が得意な先生が、slow learnersさんたちの困り感を本当の意味で実感するのは難しいですね。どう伝えればこのイメージがすっと彼らの中に入っていくのだろう・・・という疑問に答えてくれる1冊になりそうです。

 

 

今の学校に来て、例えばbe going toとwillの違いや、現在進行形でも近い未来の予定などを表せること・・・などなど、子どもたちとこうしたポイントを学ぶのが面白いなあと感じるようになりました。

 

自分の基本的な英語力の未熟さを補うコアな知識が得られるから、楽しい、と思えるのだと思います。

 

 

阿野先生の柔らかであたたかな語り口、本当に大好きなので、そんな人柄が滲み出てくるような気がします。

 

 

もう1冊の基本英単語も、単語の機械的な練習をするだけではなく、それらの単語がストーリーの中にうまく組み込まれ、英文の中に一体化されるので、エピソードとして単語の使い方や意味が体感できる仕組みになっています。

 

もちろん、単語の練習は必要だと思いますが、その練習と組み合わせると効果が大きいぞ、と感じました。

 

 

23日に発売になるそうです!

お楽しみに!

 

アマゾンではまだ予約の受付のみで、本のイメージが反映されていませんでしたが、ぜひ手にとって見てほしい2冊です。

 

 学び手にも、教える側にも!!

 

茨城県のS先生からの振返り

先週金曜日に遠路訪問をしてくださったS先生からのメールが届きました。

 

こうして学び合える仲間と出会い,ネットワークが広がることは,本当に嬉しいことですね。

 

草の根的に,地元で,地方でできることをこれからも少しずつ積み重ねていこうと思います。

 

S先生の了承を得て,紹介をさせていただきます!

 

S先生,ありがとうございます!

 

 

 

T先生へ

 

本日は委員会や学校評議員会など大変お忙しい中,授業参観をさせていただきまして,誠にありがとうございました。私の訪問の為に,授業計画や授業の構成まで調整いただきまして,感謝の思いでいっぱいです。


<本日の学びの最も大きな2点>

 どんなに時代が変わろうとも,『目の前の生徒』に寄り添い,大切に思えば,自ずとやるべきことは見えてきて振り回されることがないということに気づけました。(これ,すごく大きいです!!)

 T先生の生徒への関わり方はとっても温かくて,授業中だけでなく,授業の前後にも,一人一人に笑顔で声をかけているところが印象的でした。一人一人を大切にしているからこそあの素晴らしい授業ができていること。教師である基盤は,生徒と教師の相互信頼・相互尊敬であることを再確認させていただきました。

 

 『競争ではなく共同』『繰り返しやれば習熟はできるが,定着というのはしばらく経ってから現れるもの。結果を急がないこと。』『定着のためには、ドリル的活動も大切であること』『活動が生徒にとって負担過多にならないように,既習と新出のものの配分を考えた活動にすること』などは,これまでどちらが正しいのかで揺らいでいた部分でしたが,今日,お話を聞かせていただいて,すっきりしましたし,私がこれまで大切にしたいと思っていたことなので,これからは先生のように自信をもって言えるように,理論と経験の両方を積んでいきたいです。

 

 K先生、S先生からも授業改善のヒントをたくさんいただきました。2年生・3年生へとステップしていく様子が見られ,イメージがふかまりました。3年生のスピーチや来客者への対応等素晴らしかったです。先生方の日頃の丁寧なご指導の賜ですね。貴重なお時間を割いて,情報やお考えを聞かせていただきましてありがとうございました。どうぞよろしくお伝え下さい。

 

 生徒のみなさんは,礼儀正しいだけでなく,温かな雰囲気をもっていたので,まるで自分の学校にいるかのような居心地の良さを感じました。大人の事情に快くお付き合いいただき,素晴らしい活動の様子を見せていただいて,とても感謝と感動をしているとお伝えください。

 

 最後に,本校の生徒たちにも会いたくて,会いたくてたまらなくなり,三連休明けがとても楽しみで仕方ありません。卒業まで残すところ23日,授業の回数で言ったらあと12時間程度しか残っていません。その中でできることは少ないかもしれないけど,復職して日が浅い私を温かく受け入れ,毎回の授業で元気と感動をくれる三年生に,可能性は無限大であること,英語学習の楽しさを伝えられるように,生徒たちのニーズに合うことやスモールステップを実感できる仕掛けを一つでも多く提供できるように頑張ります。そして,来年度に向けて,バックワードデザインを明確にした本校に合う具体的なCAN-DOリストを作ります。生徒と教師が共通のゴールを持てるようなガイダンスや振り返りを充実させたいと思います。

 

 先生には今日でまだお会いするのは二回目ですが、またお会いできるのを楽しみにしております。

 

中教審「答申」を読み解く

 

中教審「答申」を読み解く

中教審「答申」を読み解く

 

 

2月23日、来年度に控える関東甲信越英語教育研究会の埼玉大会のプレ大会でお話をすることになっています。

 

自分が引き受けるには余りある大役でちょっと心配しています。

 

思い返せば昨夏、香川県の大会でお話をさせていただいたのも、大きい仕事ではありました。

 

いただいているお題が、新しい指導要領の理念を受けて・・・という部分ですからなおさらです。

 

そうしたお話は、現場人ではなく、行政の方、もしくは大学の先生が適任ではないでしょうか、と事務局の先生に正直にお伝えしたものの、現場の先生を希望していることや、現場目線で捉えるとどうなのか、実践に生きる形でのお話を・・・ということでしたので、最終的にお引き受けしたのでした。

 

「主体的で対話的で深い学び」

 

とか、

 

「見方・考え方」

 

とか、新たなキーワードが出されると、そのキーワードについて理解し、どう実践に生かすのか現場は躍起になりますね。

 

自分もその中の一人かもしれません。

 

 

以前、京都大学の石井英真先生のご著書を読んで、その書きぶりの分かりやすさや、我々が意識し、実践すべきことは何か、その示唆するところに共感したことを今でもよく覚えています。

 

今回いただいたお題について、自分の理解を改めて深めるために、石井先生の近刊を手に取りました。

 

冒頭、石井先生の言われていることに本当に共感しました。

 

それは、小学校や中学校でこれまで行われてきた実践を肯定的に見ておられること、それらが、今回のキーワードである主体的・対話的で深い学び、に直結するものであり、さらに何かをしなければ・・・と焦る必要がないことを端的におっしゃっておられたからです。

 

児童・生徒が能動的に学ぶ機会をたくさん与えてきているのに、これ以上何をすればいいんだ・・・

 

そう悩む必要がない、と背中を押していただいたように感じました。

 

以前、国研の山森先生からも、同様のことを言われたことを思い出します。

 

 

 

自分たちが積み重ねてきたことを大事にしていいんだ!

 

 

一生懸命な先生ほど、

 

ICTだと言われれば、ICTの研修を受け、ICTを使うことそのものが目的化する。

 

アクティヴラーニングだと言われると、これまで以上に新しい何かをしなければ、とアクティヴラーニングをすることが目的化する。

 

そんなサイクルから抜け出していけたら・・・

 

 

目の前にあることが多すぎて、23日の準備に手がついていませんが、石井先生のご著書から学んだこと、取り入れたいと思います。

 

 

埼玉のみなさん、できる限りの準備をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。