国語の時間では何をやっているの??
昨日の空き時間に,国語の大家である同僚(先輩)と語り合う時間がありました。
国語の時間に取り組んでいるスピーチの指導について話を聞いていたのです。
・世界で,日本ほど,母国語でスピーチの技能を高める指導(言語活動)を行っていない国はない(お隣韓国でも,ずいぶん時間をかけている)
・日本ほど,物語など,読み物の読解に時間を割いている国はない
という話を聞きました。
勤務校では,そうした実態を踏まえ,国語の時間でも,いわゆる「言語活動」の時間を豊富に取っている,とのことでした。
・スピーチをする際に,中学校段階の指導としては,「型」をどれくらい重視するのか
と質問をすると,
・国語の場合,そうした「型」については小学校からたくさん指導をしてきている
・中学校では,効果的な文章(原稿)の構成や,聞き手を意識したdeliveryの仕方について学ぶことに軸足が移る
という話を聞かせてくれました。
中1では,プレゼンテーションのトレーニングとして,体感的なトレーニングなども取り入れているそうです。
教科を越え,同じ言語を扱っている国語科の様子(他教科も大事なのはもちろん)を知っていることは,とても重要で,自教科の学習に生きるなあ・・・と改めて感じました。
・繰り返しやトレーニングの必要性は否定しない,でも,本当のことばのやりとりをさせたい,意味のあることばを使わせたい
と思うので,子どもたちには,「型」を明示的に教えるときもありますが,それはピンポイントで行い,普段は,authenticなことを,上手に繰り返し使わせるようにしています。
中2の最初,一般動詞の過去形(不規則動詞)を指導する際,
Where did you go last weekend?
- I went to juku.
- I went to the club.
ともすると,教師からの発問に,みんなが同じように答えてしまいます。
指導の1つとして,聞き手を意識した場合,聞いてもらえる価値のある情報かどうか,みんなとシェアすべき情報かどうか,を考えさせたいと思っています。
ちょっとそうしたことを伝えると,
- I went to karaoke and sang Memeshikute.
- I went to Tsutaya, but I just read magazines.
などの情報が出てきます。そうすると,聞き手の表情が変わります。
国語と同じように,大事なことを伝えると,練習が意味のあるものに変わっていきますね。
また,発問を工夫すると,生徒の答えも多様になっていきますね。
何を問いかけるのか,何を活動させるのか,改めて考えてみたいです。
みなさんは,どう思いますか?