なぜ子どもたちの動きが変わる!?
ボールケース
昨日の子どもの日は,1日,男子バスケットボール部の練習試合の引率をしました。3日は女子,そして1日置いて男子,と顧問としては忙しいスケジュールでした。
顧問としてどう適応するのか
ということを考えながら過ごしました。
その根底にあるのは,
若いころの自分とは逆方向の・・・
生徒個々が自分らしさを思い切り出せる環境づくり
のために考えて行動すること
です。
4月末の練習試合は,子どもたちの様子も,何を練習してきているかもよく分からないままの苦しいものになりましたが,その後,練習の様子を観察し,子どもたちとも話をし,できる限り情報収集をしてきたつもりでした。
ここ数年,練習試合で会場入りする前に,生徒を集合させて確認することがあります。それは:
今日めざすことは何か
ということです。
個人として,チームとしての目標を明確にさせるのです。
今日,子どもたちに投げかけたのは,
新しいことに挑戦するか,それとも,今あるものを熟成させるのか
ということです。
子どもたちと自分との軸足合わせをすること,そして,互いに納得しながらゲームを進めることが大切だと思っています。
彼らが選択したのは後者でした。
それが確認できた後,ディフェンス,オフェンスのシステムについて,彼らが選んだ方向に従って,これまで観察してきたことから気になっていたポイントを整理して伝え,イメージ化をさせてから体育館に入館させました。
ゲームが始まると,固くなっている彼らがいました。
若いころなら突き放したり,厳しく問題点を指摘したりしてきましたが,今日は,決して突き放さず,彼らに寄り添うようにしました。
決して見捨てない
努力をしていることは否定しない
何度もチャンスがある
立ちあがってチャンスをつかめ
とベンチに戻ってくる子どもたちに声をかけ続けました。
課題もありますが,それを今伝えるべきか,も考えました。
今日一緒に確認したことができるようになったことを評価したい
現在進行中のゲームの中で,中学生が働かせることのできる認知資源がどれだけあるのか。
伝えるべきこと,そして,課題として学校の練習に戻ってからじっくりと振り返り,練習に反映させ,時間をかけてものにしていくべきこと,その選別をしっかりしようと思うのです。
自分で自分の指導が熟練し,うまくいっているかどうか,うなづけるだけの自信はありませんが,今日の彼らの成長が,1日にして小さくなかったことは,間違いなかったように思います。
どの子にも,必ず出場機会を与えたい・・・
自分を出し切れずにベンチに戻った生徒に,何を伝えるか,を大事にしたい(次へのエネルギーを持てるように)・・・
昨日は,できたと思います。
子どもたちの動きがなぜ変わるのか!?
そこには必然がある気がします。