ゴールデンウィーク明け 「思索」

昨日,本校卒業生で,私大生の教育実習生が着任し,3週間の教育実習生活が始まりました。

 

先月のガイダンスから始まり,指導案のやりとりがメールベースで進んではいましたが,教育実習生の指導を通して,結局は自分自身の指導を見直す,貴重な機会が始まったと思っています。

 

ゴールデンウィーク明けの昨日は,クラスによってまちまちですが,疲労や眠気を見せる生徒たちが見られたり,学習に集中しにくい状況にある生徒たちも見られたりしました。

 

大人でもしんどいわけですから,生徒たちを責めることはできません。

 

リラックスしたムードをつくり,少しずつ学習へ入り込んでいくような状況を生みだしていこうと心掛けました。

 

一方で,4月にガイダンスしたこと,1年間ずっと大切にしていこう,とお互いに確認した約束事が守られていないと感じることもありました。

 

・仲間の話をどう聞くのか

 (先生の)

 

・聞く,ということの持つ意味は何か

 

・与えられる課題,活動の持つ意味は何か

 

を自分の中に持っているような,そんな生徒を育てたいと願っています。

 

中学生にそんなことは難しいよ,と言われるかもしれません。確かに,そうかもしれません。

 

短期決戦で今すぐできるように,とは願っていません。

 

でも,1年間関わっていく中で,そんな姿に近づけたら・・・と思っています。

 

そして,

 

・こんなふうになりたいなあ・・・だから,今こうすることが必要だなあ・・・と考えることの大切さ

 

を理解できるようにも育てていきたい(育てていきたいなんておこがましいのですが)と思っています。

 

 

昨日は,実習生の参観もありましたが,授業の中でこうしたことが見られない状況が起こりました。

 

参観者がいるから,ということではなく,教師としての自分,人間としての自分の中で,ここは譲れない,という一線を越えた,という実感があったので,そのタイミングを逃さず,子どもたちに語りかけました。

 

でも・・・

 

自分が納得がいかないから,だけで叱るのではなく,彼らの存在を大切にしながら,そして,しっかりと成長できる可能性がある,そんな彼らだからこそ,落ち着いて語りかけました。

 

今の姿でいいのかな・・・?

 

ゴールデンウィークが明けたばかり,という状況を勘案しつつ,でも,と思ったことを端的に伝えたつもりです。

 

叱ったからOK,ではなく,彼らの納得が少しでも引き出せて,次の一歩へとつながるような語り方ができていたか・・・

 

どうだったかなあ・・・。

 

 

授業後,英語係の生徒と,授業のアイテムを準備室に運びながら,授業を振り返って語り合っていきました。

 

生の生徒の声,これからも聞いていこうと思います。

 

 

新年度のスタートから1ヶ月,生徒も素の姿を出し始めてきた今からが,さらに大切な時間になりますね。

 

ちゃんと向き合おう,大事な彼ら1人1人と!