自主研 5月 月例会 稲岡先生の授業から学ぼう

f:id:takaenglishteacher:20130523204241j:plain いきいきとディスカッション

 

23日の木曜日,宇都宮市英語教育自主研究会の5月の月例会が行われました。5年半の活動の中で最も多い31名の参加がありました。

 

前半の30分,1年間のキャンパス生活を通して感じたこと,学んだことについて話をさせてもらいました。

 

言語習得について語る前に,まずは,現場を離れ,1人の人間,1人の親(家庭内で),1人の保護者(対外的に)として感じたこと,気づいたことについて話しました。

 

・自分の子どもが学校で,少年団や部活でどう育てられているかを考えたら

 

・活動している自分の子どもを親の視線で見つめたら

 

指導者や仲間に愛されているなあと感じられたら,本当にありがたいなあと,当たり前のことですが改めて感じたということ。反対だったら,本当に悲しく,不信感を持ってしまうなあと自分自身の指導を省みる機会になったこと。

 

 

次に,20年ぶりに学生に戻って,教えるから,教わる立場になってみて,感じたこと,気づいたことについて話しました。

 

・こんな先生は好きだなあ,逆に,こんな先生は嫌いだなあ・・・と感じた理由は何だろうか

 

・こんな授業には引き込まれる,こんな授業は出たくない・・・感じた理由は何だろうか

 

ここでも,学生として授業を受けながら,自分自身のこれまでの授業を振り返ることになったこと。

 

みんな,当たり前で分かっているはずなのに,いざ自分が先生として教える側になると,とたんに見えなくなってしまうのではないか,と話しました。

 

言語習得理論については,本当の入口だけ少し話しました。

 

・インプットを豊富に与えているか(インプット仮説,i+1)

 

・真正なアウトプットの機会を設けているか

 

・インプット>アウトプット(インプットはたくさん与え,アウトプットには過大な要求はしない)を意識できているか

 

・インタラクションを行い,意味のあるやりとりをしているか

 

というような視点で,後半の稲岡先生の授業ビデオを見てみよう,と参加してくれたメンバーに伝えました。

 

2月に弾丸ツアーで訪問させていただいた姫路の中学校,そして,稲岡先生の授業とその後の学び・・・ おすそわけが地元に少しでもできたことを喜びつつ(稲岡先生に感謝),上の視点以外にも,

 

・生徒への深い愛情と信頼,尊敬

 

・聞きあう関わりのできている教室とはどのようなものか,具体

 

・発問後のwaiting timeと待ちの姿勢

 

・意味のある繰り返し

 

・技能間の関連

 

・適切性と正確性

 

などに関しての意見が交わされました。

 

参加者同士の活発な意見交換の中で,お互いの発言から気づかされたことも多く,本当に大きな学びの機会となりました。

 

 

昨年度は,自分の中で,自主研究会の中での立ち位置について考えてしまうことがありました。自分が発言してしまうと,それが大きな意味を持ってしまいすぎるかもしれない・・・などと余計なことを考えてしまったのです。

 

でも,今回,これだけのメンバーが集まってくれたこと,そして,何より自分で楽しかったと実感できたこともあり,難しいことを気にせず,気軽にみんなと学び合っていこうと思いました。

 

足利や栃木,小山,那須烏山など,遠路から多くの参加があり,本当に嬉しかったです。みなさん,本当にありがとうございました。

 

心から感謝申し上げます!

 

 

また一緒に学ばせてくださいね。