3年ぶりの公開研究会②

山形から参観に訪れてくれたOさんへのメッセージの一部です。

 

 

今回の授業を創るにあたって,自分では,

 

・本当のメッセージの授受(インタラクション)が行われること

・先生自身が対人意識をしっかりと持つこと

・先生の言葉の運用において,
 -ボリュームや声のトーン,イントネーション,感情が現れるようにすること

 

などを意識し,ある程度できたように思います。

 

多くの教室で,先生の声が,部活動の指導の時のように,トップダウンで一本調子であることに気づきます。

 

大学の指導教官に私自身も言われているので,いつも意識しています。

 

だからこそ,参観者の方のコメントにもあったように,

 

「日本語でやりとりしているような気になった」

 

というふうに思ってもらえたんだな,と思います。

嬉しいです。

 

活動の緩急については,ずっと気になっている自分の問題点だと思っています。

以前に比べると,ずいぶん改善して来たと思いますが,飛ばすところが飛ばせないのが問題です。

 

リプロダクションに関しては,4月から始めたばかりです。 まだ2カ月ですから,scaffoldingを必要としていて,彼らなりにずいぶん力量をつけてきていると思います。

 

2学期からは,1年生の教科書も終わるので,creativityを高めるためにも,Oさんの言っているような,テキストに頼らない活動へと焦らず少しずつ移行していこうと思います。

 

中長期的なスパンで,本当にintakeからacquisitionにもっていくには,今回のような,既習の,昨年の教科書などを,形を変えて使うことは1つの手だと思います。金谷先生のアイデアを使わせてもらっていますが,有効だと感じます。

 

音読部分に関しては,飛ばしぎみになっていましたね。それはやはり,時間の都合が大きかったです。

 

教科書そのものの理解や,音読などに,彼らはあまり価値や意味を見出していないようです。

 

金曜日だけに限った事ではなく,常にそうだと思っています。

 

敢えてその姿をさらそう,これまでしてこなかったことをしよう,と思ったわけですが,あれだけ身近な話題と教科書のコンテクストを結び付ける工夫をし,正直アイデアがありません。

これ以上奥の手を・・・と考えるのではなく,彼らにもう一度ガイダンスをしようと思っています。

教科書にしっかりと向き合うこと,新出単語や教科書の音読が何につながるのか,もう一度しっかりと伝えます。

ここは,しっかり「指導」だなあと感じています。

 

自分が最もこだわっているのは,授業力であって,それがない自分が,いくら理論面でいろいろと語っても,説得力がないものになってしまいます。

 

これからも真摯に授業づくりに励んでいきます。

 

 

少し,授業の様子が伝わりますでしょうか。