自主研究会 7月 月例会 -メーリングリストへの振り返りから

f:id:takaenglishteacher:20130726102449j:plain 夏休みも真摯な学び

 

同期のYさんが,初めて参加をしてくれました。授業提供もしてくれて,嬉しかった・・・

 

<地元で,身近な仲間たちと,こんなふうに学び合えて,幸せです>

 

Yさんの授業から,

・先生と生徒の関係性  ・生徒相互の関係性

のよさが見て取れました。

新規採用時代から元気であったかだったYさんの変わらぬ姿が見えました。
ペアで活動する際,相手を排除せず,関わりあうところが見えました。
 
当日,Tさんからもありましたが,指名された生徒は,レベルの違いこそあれ,どの子も最後まで発表をしました。いいですね!

英語運用についても,聞きやすい,と感じました。
 
Yさんは,生徒に

Are you ready? とか,OK?

と頻繁に聞いていました。返事がないと,先生が不安になってしまうのか,「間」が長くなっているように見えました。
考えてみれば,日本語を使った他教科の授業で,「準備はいいかい?」「OK?」ってあまり聞かないかな,と思いましたが,どうでしょうか。授業の緩急,という部分で,じっくり,のところと,テンポ良く,という部分がバランスよく組み合わさると,いいなあと思います。

自分でも難しく感じているところですが,Yさんのあたたかさがそうさせているのでしょうね。


授業を組み立てるところの工夫としては,

・繰り返し言語材料を使わせる
・形を変えて繰り返す
・子どもたちにとって自然で,話しやすいトピックを選ぶ

ということを念頭に置いて考えられた授業だと思います。この発想については大いに賛成できますね。大まかな展開も親近感・好感が持てる流れでした。

一方で,話題を変えて繰り返すのも,使う動詞や,+1の表現が変わっていくので,初出の経験用法を自在に操ることも含め,ちょっと難しいかもしれませんね。たとえば,曲の話をパートナーを変えて繰り返す,というsmall stepはどうかな,と思います。

そうすれば,同じことを相手を変えて取り組めるので,ステップアップが期待できたり,相手の発話からヒントを得て,次につなげやすいのだと思います。そこで,授業のテンポを上げて,リズムよく進めることにもなりますね。

パートナーを変えるときには,Mさんが言ったように,「考える間」を取るといいですね。私たちが生徒役になると分かりますよね。準備する「間」,考える「間」がないと,ステップアップ,厳しいですものね。



もう一つは,話題を変えるときに,先生からの「インプット」を増やす,ということです。
 
Tちゃんからも出ていましたが,先生から見れば,話題が曲から本へ変わっただけなんだから,すぐにできるだろう・・・と捉えられがちです。でも,生徒の目線になると,結構厳しいことが分かります。本に話題が移ったら,本に関して,ターゲットを加えながら,先生が話して聞かせる・・・ここも大事にしたいですね。
 

Aさんから寄せられた声も,納得,でした。先生が聞き手としての役割を十分果たし,+1のモデルを見せることです。生徒の対話が十分発展しなければ,合いの手を入れて,追加発問を投げかけ,生徒をサポートしつつ,発話を引き出すこと,そして,対話を継続するためのモデルになること,を意識したいですね。


それにしても,これだけの真剣な意見が出てくること,感心しきりです。みなさん,たくさんの学びの機会を与えてくれて,本当にありがとうございました。