生徒に,自分の発音をメタ的に捉えさせてみた!
10台のICレコーダー
2学期の最後に生徒に取り組んでもらったのは,Sunshine 2のProgram 8,リーディング教材の音読でした。
阪神淡路大震災の折に,動物愛護の活動を行った獣医師の幡谷さんを取り上げたお話です。
感動的な部分を掘り下げる方法もありましたが,今回は,ICレコーダーを使って,自分の英語の音声をメタ的に見つめてもらう機会としました。
本文の内容理解を済ませ,セクションごとに音読練習をします。
今回は,振り返りシートを先に配布し,どんな項目で発音を見つめるかをガイダンスしました。
それをもとに,母音と,子音,特に,r l f v を押さえて,ということ,また,単語と単語のつながり(リンキングや音の弱化)などもポイントになっています。
1セクションずつ練習をします。 ICレコーダーを渡すだけでもうきうきとしてしまい,大騒ぎになってしまうことが予想されたので,1度,リハーサルをさせました。 案の定,大騒ぎになってしまったところもありましたが,レコーダー自体の操作方法に慣れること,音読を録音することへの抵抗感を減らすことができました。
本番,復習で音読をした後,いよいよ録音が始まりました。
何度も録音をし直しては真剣に自分の発音を確かめる生徒の姿が多く見られました。
自己評価の後で,小グループ内での相互評価も行いました。
生徒によっては,自分の音声をどう診断していいか,具体が分からない生徒もいました。
日頃の音読の際,発音に無頓着だったことが分かっただけでも成果があるし,友人とシェアリングをすることを通して,これからの音読で何を意識すればよいかが分かったことが大きな成果だね,と伝えました。
早めに終わった生徒に声をかけると,自分の発音を聞いて,大きな発見があったそうです。
「思った以上に日本語的な音だった・・・」
という声が聞かれました。
口をしっかりと動かし,舌を動かすことが必要だと感じ取れたようです。
よかったね!
一生懸命振り返りを書いてくれたので,冬休みにしっかりと読んで,feedbackをしたいと思います。
メタ認知,大切ですね!