温かい そして 深い・・・ 蒔田先生の心配り

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以前から,筑波中学校訪問が叶ったら,蒔田先生の授業を追いかけたい,と思っていました。

公開研究発表会や教員研修会,そしてビデオでは何度も拝見してきた授業ですが,日頃の様子をぜひ・・・と思ってきました。

 

何年も予定が合わずにいましたが,院の最終年次の最後・・・ということで,特別に了承していただいたのだと思っています。

 

蒔田先生からは,

 

「英語科の4人の先生を見るといいよ。だから,一人1時間ずつだね。」

 

というご提案をいただきました。

 

そこには,深い意味があったのです。

 

 

 

 

当日,集合時間よりも前に到着したのにもかかわらず,英語科準備室に招き入れてくださいました。

 

現場の先生だから,この部屋の息づかいや,教科のメンバーの自然なやりとり,そして,教科連絡や荷物を運びにやってくる生徒たちとのやりとりを肌で感じるといいよ,とおっしゃってくださいました。

 

これまでも,ご挨拶やメールのやりとりをさせていただいた先生,研修会で同席をした先生はいても,そこまで日頃の様子を見る機会があったわけではありません。

 

だからこそ,本当にありがたいことでした。

 

「今回は4名全員の授業を見て頂くことをねらいに参観日を設定しました。やはり本校の売りは,4名のバラエティーと協力体制ですね。」

 

私が送ったお礼のメールへの返信に,蒔田先生が書いてくださったことばです。

 

その裏に隠されたメッセージを考えると,目頭が熱くなってしまいます。

 

「Tさん,学んでね!」

 

という,蒔田先生の声が聞こえそうです。

 

本当にありがとうございます。

 

 

また,一人一人の先生の子どもたちとの関わりも間近に観察することができました。

 

事務的に対応する姿は1つもなく・・・

 

一人の生徒と交わすことばの温かいこと,子どもの話をしっかりと聞いていること・・・

 

信頼関係を醸成する基盤が,こうした交流にあるのだ,と改めて実感しました。

 

 

よく,「附属だから・・・」「附属の生徒たちだから・・・」ということばをよく聴きます。

 

確かに,そういう側面もあると思います。

 

でも,同じ子どもを相手にしていること,そして,さまざまな問題を抱えながら,共に学び,共に成長していくことは,全く変わらないと思うのです。 

 

筑波中の子どもだって,子どもであることには変わりありません。

 

悩んだり,愚痴を言ったり・・・

 

 

それをていねいに聴いて,受け止めている姿・・・

 

授業だけでなく,そうした生徒との関わりについても,多くを学ぶことができる訪問でした。

 

 

最後に・・・

 

雨模様の外を見ながら,傘を忘れて途方に暮れていた私に,英語科のストックの傘をすっと差し出してくださった植野先生・・・ありがとうございました。

 

濡れずに帰ることができました。