千葉大学英語教育学会・ちばてっく合同研修会

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f:id:takaenglishteacher:20140202151759j:plain 千葉大学英語教育学会にて

 

千葉大学の西垣先生,本田先生のお計らいで,50分の枠をいただいて,お話をさせていただいてきました。

 

会場には,駒沢女子大の太田先生も来てくださっていて,身の引き締まる思いでした。

 

太田先生とは,11時に西千葉駅で待ち合わせ,久々に食事をいただきながら長い時間お話ができました。

 

修士論文の作成に関しても,たくさんの示唆を与えてくださっていた先生に直接お礼が言えたことも嬉しかったのですが,毎度毎度,今先生が関わっていることに関して,つぶやきのように話してもらえることが,なんだかcutting edgeを体感させてもらっている気がして嬉しかったです。

 

今回お話をさせていただいたのは,

 

このところ大事にしている,

 

「生徒の学びのプロセスに寄り添う」

 

ということです。

 

 

50分という短い時間だったので,2点のみに絞って体験的に参加者が気づきや学びが得られるものを,と考えてプランを作成しました。

 

タガログ語を使った学習者体験は,今回も参加者の方の驚きにつながっていたようでした。

 

生徒はいつもこんな思いをしているのか・・・

 

 

ただ,後半部分で,このところ自分がリフレクションに使っている

 

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この図を使って,自分の授業を振り返ってもらう部分には,十分な時間をかけられませんでした。

 

自分がお話をさせていただいた後で,フロアの方とお話をすると,

 

「先生の授業実践の様子が見たかったです」

 

との声が聞かれました。

 

 

太田先生からも,

 

「以前の授業と,今の授業,自分の授業が変化してきたbefore/afterをたとえば見せて,どうしてそんな変容が起こってきたのか,というと・・・」

 

「そこで今回の流れや,修論のことと結び付けると,一気に引き込まれていくよね。」

 

「現場にいて実践をしていながら,研究の視点を持っている,両方持っていることが強みなんだよ。 あなたにしかできないことなんだから!」

 

というようなことを教えてくださいました。

 

 

むむむ・・・ 鋭いなあ・・・

 

 

自分なりにねって準備をしてきたものの,やはりまだまだ・・・です。

 

 

 

最後の白畑先生の講演も,聴きごたえ十分なものでした。

 

6,7年前に,地元に来てくださった白畑先生の講演を聴いたときには,正直,現場と研究との間のギャップを感じていましたが,今回はそういったことがなく,すっと自分の中に入ってきました。

 

白畑先生のスタンスは変わっていないので,自分の中に大きな変化が起こったのだと実感しています。

 

 

先生からは,学習者のエラー修正について貴重な示唆をいただきました。

 

negative evidenceとして,学習者のエラーを直しに直し,説明して理解させようとしても・・・それでも尚,間違いがなくならないものもありそうだ。

 

たとえば,文法形態素のようなものです。

 

三単現のsや,複数形のsなど・・・

 

だからこそ,私たち英語の先生がそれを理解していれば,しつこくチェックを入れ続け,いらいらすることも減って・・・

 

むしろ,positive evidenceとして,適切な誤りのない英語にたくさん触れさせるような工夫ができる,ということなのです。

 

 

一方,比較表現など,概念を中学生がしっかり持っているものであれば,formの部分をドリルでトレーニングし,間違いをしっかりと修正させていくことで,ずいぶん定着していく,そうです。

 

 

義務教育として行う英語教育だからこそ,エリート育成よりも,下位層にできるだけ手厚い指導を行うことが大切だともおっしゃられていました。

 

身に沁みます・・・。

 

 

と,いうことで,充実した1日になりました!

 

 

ありがとうございました!