この頃意識していること -生徒から質問をさせること
来年度の英語科の研究について考えています。
来週までに校内の研究論集の原稿を完成させなければいけません!
そのために,3人の英語科のメンバーで話し合いを重ねています。
大まかな方向性が定まってきているので,ここからアクセルを踏んで執筆をしていかなければいけません。
マクロな視点で国の動向などをチェックしていると,もちろん賛否両論あるでしょうが,自分たちが目指すことが,「コミュニケ-ション能力」の育成であることが再確認できます。
矢継ぎ早に出されるそうした↓(トップダウン)のinstructionに振り回されすぎず,それでも足下をしっかり見つめ,生徒の様子を見つめ,授業を行っていきたいですね。
そうそう,「コミュニケーション能力」の育成をするためには,やっぱり,学んだことを使わせる場面を設定し,子どもたちが英語に触れ,英語を運用する,それも,生きた場面で,ということが必要になりますよね。
定着を目指したトレーニング重視の考え方に基づいた授業もあるでしょう。
でも,生きた場面で・・・というところがどれだけ意識されているのかな・・・
生徒の中にある情報(言いたいこと,伝えたいこと)を引き出し,表現させてあげられる機会があるのかな・・・
というところへの疑問は消えないのです。
逆に,自分はもう少し定着のための方策を大切にしよう,とこのところ意識を高めてはいますが。
さてさて,今回の投稿の本題です。
生徒同士で対話をさせる前に,先生である私がまずモデルとなるようなteacher talkをします。
これまでは,自分が一方的に話をして,彼らにlisteningをさせてきました。
でも,このところ取り組んでいるのが,’98の都英研の公開授業,学芸大附属世田谷中学校の太田先生の授業でも見られる,生徒に質問をさせるための工夫です。
まず,話させたいトピックになるものを提示します。
今日の授業なら・・・
What is the most delicious fast food?
です。
今までなら,自分が写真などを見せながら,inputと称して,話してきかせていたのですが,この頃は,手招きをして,生徒にリアクションや質問をさせるようにするのです。
まず,上の問いを生徒にchorusで言わせ,私に質問をさせます。
自分が
Well, I think Sukiya Gyudon is the most delicious fast food for me.
と答え,その後,手招きをして生徒のリアクションや質問を待ちます。
まだまだ稚拙ですが,
Oh, really?
I see.
Please tell me more.
Why?
などと言う反応が出てきます。
それが出てきたら,
Why? Because....
と答えていきます。
生徒同士の対話を継続させるための,そして,質問されたらどう反応するかのモデルを示すことにもなりますね。
ただ,まだまだしゃべりたがりの私ですから,ついついどんどんしゃべってしまうのですが・・・。
今後は,反応をもっと豊かに,そして適切に,を目指していきたいと思っています。
みなさんは生徒に質問をさせていますか?