大学の実地講習を終えて①
1年生徒のやりとり
大学の1年生(新入生セミナー・9名),2年生(英語科教育法Ⅰa,3・4年生,院生も受講・24名)の1コマずつの授業を担当してきました。
7月に入って2コマ,3年生の授業も担当するので,事前の段階で,対象となる学生さんは違えど,縦の流れを考えて,マクロからミクロに,内容を検討しました。
3年生は9月の教育実習を控え,授業をどうやって構想するのか,細かいところが気になる3年生に対して・・・
ついこの前まで高校生だった1年生には,これから3年半以上残された大学生活をどう過ごすのか,ざっくりと,心に残るように・・・
1年後に教育実習を控え,1年間を有効に使ってもらいたい2年生には,少し具体的な話を・・・
と工夫をしました。
といっても,初めて顔を合わすことになる学生さんですから,会ったことのない世代の違う人を対象に準備をするのは難しく,何度もプレゼンのスライド構成をし直して当日を迎えました。
1年生には・・・
●大学生活はどうか
●自分が出会ってきた先生の中で,この人,という人を挙げると
●なぜその先生に惹かれるか
●そんな先生になるために必要な要素とは何か
のような話をしました。
双方向のやりとりを大切に,9名しかいない少人数を最大限生かし,固有名詞で学生さんを呼んでインタラクションをしました。
上の質問には,
●コミュニケーションの力
●人間関係を作る力
●忍耐力
●相手を思いやる力
のような意見が出されたので,学生時代の今,どんなことをすれば,そうした要素につながるものが得られるかを考えました。
バイトやボランティア,サークルなど,様々な面でそれにつながるものが得られることが分かってきました。
また,英語の先生になることを考えると,英語の運用力を高めることとともに,授業をするための力量を上げるために,実際の授業を見る,実際の授業から学ぶ機会をもつことも大切だと伝えました。
また,今現在学生であること(=学び手)を忘れず,学習者がどうやって学んでいるのか,という視点を大切にすることや,第二言語習得についてはぜひ学んでおいてほしいことを伝えました。
最後に,実際の授業場面の一部(今年の公開研の授業)を視聴し,感想をシェアリングしました。
2年生には,
●中学校の先生の1年(=年間行事計画)
●中学校の先生の1日(=自分の1日の使い方を紹介)
を紹介するとともに,多忙な中での勤務になることを理解した後で,
外国語科の目標は「コミュニケーション能力」の育成だけれど,それってどんな力?なのかを具体例を示して掴みました。
その上で,
●年間指導計画を概観(=1年間・3年間の最後に育てたい生徒の姿とは?)
●単元の指導計画を概観
しました。
指導案の書き方を指導してほしい,という依頼ではありましたが,全体像の中で位置付けられていることとして,1時間の授業をイメージしてほしかったのです。
ゴールとして,3年生のファイナルスピーチの様子を動画で紹介し,そんなスピーチができる生徒を育てていくために・・・ということで,指導案を概観した後,実際の授業の様子の一部を見てもらいました。
バックワードで授業を創っていくことについてシェアしながら進めたので,ただ単に授業を見てもらうよりも,イメージがつかめるといいな・・・と思いましたが・・・。
どうだったかなあ・・・。
学生さんたちに,感想をメールするように伝えたところ,夜までに何通か帰ってきたので,本人たちの了解を得た上で次に紹介してみますね!
こちらにとっても大きな気づきや学びのあった1日になりました。
みんな,ありがとう!