よかったのかな? ・・・ 思いやキモチを伝えた2つのケースから②

f:id:takaenglishteacher:20140725091754j:plain ゴミ箱行きから救い出したオモチャ

 

 

【エピソード2】

 

これはおかしい,と思うことに関して,感情的に整理ができないところがあって,いったんそう思ってしまうと,自分の中のもやもやが消せなくなってしまいます。

 

物事の善し悪しは,一面からのみでは判断ができず,多面的・多角的に見て深く検討していかなければ分かりません。

 

自分が活動しているフィールドは

 

●学校現場

 

であり,

 

●教室

 

です。

 

そこにはいろいろな仕事がありますが,私が40を過ぎて,その中でも自分が微力を生かせる場所ではないか,と思ったのは,「英語教育」でしたから,そのことに関しては,とても大事にしたいと思っています。

 

「英語教育」を考える場合にも,言語習得理論や,英語科教育法など,学際的な色合いが強い理論面からのアプローチもありますし,指導者として,英語そのものの運用力を高めていかなければならないこともあります。

 

また,教室ではたくさんの子どもたちが学んでいるので,学習者としての彼らの学びを深化させたり,無理のない,分かる,できる,に導ける授業を展開したりすることも求められます。

 

もっともっと前には,子どもたちとの関係性が良好である必要もあります。

 

 

とはいえ,誰も完璧ではありませんから,自分の限界や足りない部分にも目を向ける必要があると思います。

 

 

そんな思いがある中で,各地の研修会でお話をしている方の立ち居振る舞いや言動に違和感を感じてしまうことがあるのです。

 

 

特に,自分が実際に脚を運び,授業を拝見させていただいたときに見つけたこと・・・

 

Are these kids really enjoying their learning?

 

Are they just pushed toward learning?

 

 

と,その方が研修会で意気揚々と語られていることとのギャップがあると,どうにも信用ならねえ・・・という思いになってしまうのです。

 

 

いろいろな考えがあるのだから,一つ一つに敏感に反応することないだろう!

 

 

という声も聞こえてきそうですが・・・

 

 

もちろん,自分は実力があり,子どもたちとばっちりちゃんとつながって・・・と思っている訳ではありません。

 

でも,できないこと,できていないことはちゃんと認めて,研修会などでもそれをしっかり伝えているつもりなのです。

 

だから,どうしても違和感を感じてしまうのです・・・

 

 

 

 

うーん,やっかみもあるのでしょうか・・・

 

分からないなあ,我が心・・・

 

 

でも,

 

Why have such teachers been invited as lecturers?

 

Have the organizers ever observed what's going on in their lessons?

 

 

という思いになってしまうのです・・・

 

 

 

ということで,①のエピソードがあった直後なので,上の疑問をぶつけてみたい・・・とある大学の先生(思えばこんなやりとりをさせてもらえるほど私を知っていただいている方ではなかったのですが・・・ でも質問を投げかけてみたい,とおもっちゃったのでした)にメッセージを送りました。

 

突然のことなので,また,私から細かな説明がないまま断片的な疑問が送られたため,先生も困惑されたことと思います。

 

ご迷惑をおかけしてしまったのですが,当初,私が期待するような回答は返ってくることはなく,相手に不快感を与えて終わってしまったように感じました。

 

一日おいて,再度メッセージをさせていただいたところ,次のような返事が返ってきました。

 

最後までしっくりかみ合うことはなかったのですが,この部分はすっと理解できました。

 

(その方が研修会でお話することについては)目的によりけりであり、その場できちんと求められたパフォーマンスを発揮してくれれば少なくともその場はそれで十分ではないかと思います。

 

 

研修の主催者も,ある特定の目的をもって人を呼んでいる。その目的にかなっていて,参加される方々のニーズに応えられるものであればよい。

 

ということなのだと思います。

 

 

研究をする方々は,さまざまな学説がある環境の中で,どれが正解なのかは分からず,切磋琢磨し合いながら活動をされているので,違和感を感じないのでしょうね・・・。

 

ただ,やっぱり授業で何が起こっているのか,子どもたちが何を学んでいるのか,授業改善の道を迷いながらも進んでいる者としては,言行一致がなかったら,認めたくない心情は残ってしまうのですが・・・。

 

もちろん,だからといって,研修会で話すな,前に出るな,と言っているわけではないのです。難しいですね・・・。

 

 

 

 

 

もしかして,negativeな結末になってしまったかもしれませんが,前に進んでよかったです。

 

 

突然のメッセージに正面から向き合ってくださった先生,ありがとうございました。