筑波大学附属中・研究協議会
講堂での授業・合間に・・・
印象に残ったことは
・授業者のU先生の変容
でした。
以前から非常に力量がある先生で,本当にパワフルだなあと思っていました。
・native並の英語運用力
・緻密な授業構想,緻密な授業進行
・生徒たちをどんどんと引っ張っていく指導力
すばらしいな,と思っていました。
1年弱ぶりに授業を拝見し・・・(前回は3年生の最後の時期,今回は1年生,ということも大きいと思いますが)
・以前に比べて,物腰が柔らかになり,言語使用が,より自然になっている
・生徒の様子を以前に増してモニターしている
・適度な間を設けて,生徒の思考を促している
と思いました。
さらに進化しているすごさを感じました。
また,もう一つ印象に残ったのは,
・U先生の授業を左前から見つめる蒔田先生の様子
でした。
後を任せて大丈夫だ,と確信しながら,U先生の高い力量を認め,
成長を実感し,見つめておられるような気がしました。
英語科のチームワーク ,すばらしいです。
また,1点,自分の授業づくりとも絡めながら,考えたことがあります。
2時間目の授業参観を通して感じたことがきっかけです。
・トピック(言語の使用場面)選定について
比較級・最上級の導入場面で,紙で作ったボールを使っていました。
また,野球とサッカー,どちらが日本で人気があるか,ということも扱っていました。
分かりやすさから,視覚でも捉えやすいボールの例はよい,と思うと同時に,中2の子どもたちの知的好奇心や,自己関連性などを考えると,他の例はなかったか,とも感じました。
言いかえると,生徒の分かりやすさも大切であると同時に,言語材料が扱われる実際の状況を踏まえ,どんなコンテクストを設けるのか,が非常に重要であると思うからです。
これは,授業者の意図やねらい,その背後にある願い,生徒たちの実態・・・によって決まってくるもので,簡単に善し悪しが決まるものではありません。
答えは出ませんが,今回感じたことをきっかけに,自分自身の授業を振り返り,深く見直していくきっかけになったなあと思います。
疲れがピークで,山梨からの移動中,下車駅を間違えたり,逆方向に乗ってしまい引き返したりと何度もミスをしてしまったのですが,濃い2日間が過ごせて,本当によかったです。
みなさん,本当にがんばっているなあ・・・