3年間の集大成 ファイナルスピーチへの道②
思いのこもった下書き原稿
下書きの時間を数セッション経て,いくつかの下書き原稿を預かっています。
自分なりのこだわりを,ということで,アニメのキャラクターの名言から人生について考えさせられた話や,ガンダムがいかに魅力あるものかという話,はたまた,ジブリ愛についての語り・・・などなど。
その生徒らしさがにじみ出るもので,チェックしながらも思わずにこにこしてしまいます。
提出されたものはまだクラスで5,6点なのですが,今回は,①(前回の投稿)でも書いたように,生徒が自律的・自立的に,そして協同でできるところは彼らに行わせたい,ということで,この6人の原稿をチェックして安心感を持ってもらったら,彼らにはミニ・ティーチャーとして,クラスメートのサポートに廻ってもらおうと思っています。
今日,その6名を集めて伝えたことは・・・
「仲間全員が下書き原稿を書き上げるには,みんなの力が不可欠なんだ。ぜひ力を貸してほしい!」
「書くべき英文を教えてしまうのではなくて,どう文を作り上げていくか,の過程を教えてほしい」
ということでした。
最初に提出完了をしたメンバーだからこそ,こうした高い要求(実際にはお願い)をも受け入れられると思っています。
一人の先生が40人を一気にサポートするのは難しいです。
かっこつけずに率先して生徒に頼ってしまいます。
また,今日は,下書きの前に,3年前に卒業した生徒たちのファイナルスピーチを2本視聴しました。
1本は英語が苦手な生徒のもの。もう1本は英語が得意な生徒のものです。
それぞれに学ぶべきことがあります。
苦手な生徒が,たいへんなスピーチ制作から逃げ出さず,笑顔で楽しみながら,たどたどしいながらも時折冗談を入れつつやりとげている姿。
英語が好きな生徒が,3分を超えるスピーチを笑顔でやっている姿。
それぞれがすばらしいと思います。
大好きな生徒が選んだ語彙が,聞き手にとって難しすぎないかどうか。
苦手な生徒がゆっくりと,間を取りながら話していることが,むしろ,聞き手の分かりやすさを引き出していること。
などを共有しました。これからの作文に生かされるといいな,と思っています。
苦手な生徒が,友達に英語でお礼を伝えるスピーチに,
日本語だったら,こんなこと面と向かって言えないね。日本語,日本人の生き方は,行間を読んで,遠回しに奥ゆかしく,がよしとされていることが多い一方で,英語はド・ストレートに感情を表現するものであることを改めておさえて,
日本語で考えていることをそのまま英語に直していいところと,そうでないところ(思考回路のところで)があるね,ということも一緒にシェアしました。
さあ,週明けの1時間で全員が下書きの完成を目指します。どこまでいけるか!
大いなる期待を胸に!
がんば,みんな! いざ行けよ! ファイナルスピーチへの道!