3年間の集大成 ファイナルスピーチへの道⑦ 本番!!
ファイナルスピーチ始まる!
いよいよファイナルスピーチ発表会が始まりました。
初日の今日は各クラスの半分ずつ,前半チームが発表を行いました。
教室のセッティングは・・・
こんな感じです。
実物投影機で写真などを提示できるように,また,パワーポイントで発表する生徒のためにもパソコンが使えるようにしてあります。
昨日,一昨日と,対話テストを2時間にわたって行ってきた裏番組として,ファイナルスピーチの練習をさせました。
隣室で対話を録画しながら,隣の声が大きくなり・・・
「うーん・・・ちゃんと練習できているのかな・・・」
と正直不安な気持ちにもなりました。
でも,ここまで一緒に学び,一緒に積み上げてきたことを信じて,叱るのをぐっとこらえ,細かな指示をしないようにしました。
そうして当日を迎えました。
本番を間近に控え,授業前の休み時間には目の色を変えて練習をしている姿があちらこちらに・・・(笑)
いざ本番!!!
涙・・・
いやいや・・・・
こちらの想像を超えて,すばらしいパフォーマンスが続出でした。
今日は最長6分2秒話した生徒もいました。彼はニコニコ動画のすばらしさについて熱く語りました。
5分話した生徒は,プレゼンテーションも駆使しながらガンダムの魅力を語りました。プレゼンテーションの作りにも趣向を凝らし,聞き手が思わず笑ってしまうパフォーマンスでした。
4分を越えたものはたくさんありました。
クラスの友人への感謝を,物語風に,自分ではない「彼女」が語っている,というものもありました。
昨年もあったのですが,教科担任である私へのサプライズメッセージもありました。
原稿チェックのときにはそんなこと書いていなかったのに・・・
自分が教室の後ろで顔を赤らめ,感動してうるうるしていると,たくさんの生徒が振り返って煽ってきます。
困ったような嬉しいような・・・
こうして,将来,ユニセフに入って貧しい子どもたちを救いたいと語る人・・・,自分が今後の人生で達成したいことを疲労する人,大好きなジャッキーチェンについて語る人・・・
本日のベストはたくさんあります。その中で・・・ one of the best speechesは,こんなものでした。
そのスピーチはなぞかけで始まります。
自分には異母兄妹がいる。
自分の両親は日本人だが,彼女のそれはフランス人である。
その時点で聞き手は「!?」
妹が誰かはずっと明かされないまま,自分がいかに妹をかわいがっているか,でも,妹は自分につれない・・・ようなことが語られていきます。
種明かしをしてから写真を見せるのですが・・・
実は妹は「猫!」
みんなびっくり,そしてほっとしたのでした。
いやいや・・・・みんなすごい!!
今後下書き用紙・本番の清書用紙を回収してコピーを取ります。
原稿の一部も紹介しますね!
*
今日は,地元の大学の3年生,教育実習生としてこの学年に入ってくれた(私が指導教官でした)学生が2名,ファイナルスピーチを参観しに来てくれました。
自分たちが教えた当時からの成長にびっくり!しつつ,自分たちが教えた言語材料が使われていることに喜んでいました。
彼らが最も感心をしていたのは,聞き手への意識でした。
聞いている人を意識したスピーチ(資料の提示,音量,視線,間など)がとっても多かったからです。
スピーチをするから,とそのときだけ一生懸命になって指導し,学ばせることに勝負をかけてはいけないな,と思います。
言語習得には時間がかかるからこそ,日々の授業で学んできたsmall tipsが生徒の中に格納され,こうしたきっかけでパッと活用されるのだと改めて実感できました。
また,同時に行った対話テスト(Oral)では,比較的易しい表現が多様されていたのに対して,今回のスピーチでは十分練り上げて仕上げているので,後置修飾の表現や完了形などの文法事項がたくさん使われていることも分かりました。
やはり,対話の場合,話している内容に生徒の注意が払われているので,難易度の高い表現は使われにくいのだな,受容的な知識としては格納されているが,それが活性化してactiveなものにはまだなっていないのだな,と思います。
彼らが高校生になった頃,今学んだことが即興でも活用されるようになることを期待しましょう!
*
さあ,月曜日はいよいよ後半です。
どんな発表が飛び出すか・・・
楽しみです!!
叱らずに,細かいことを言わず,信じてよかった!
やっぱり最後は決めてくれるんだね!
みんな,すごいぞ!
ありがとう!