授業中の生徒の挙手や発言から考える


Carly Rae Jepsen - I Really Like You - YouTube

 

授業の冒頭で歌っている洋楽の3曲目,スタートしました。

 

前回は少し渋い曲を選んだのですが,やはり教師が「歌わせたい」曲と,生徒が「歌いたい」曲は違うんですよね・・・

 

分かってはいるのですが,ついつい・・・

 

内容的には考えるべきこともありますが,実態として恋愛などに関する歌が多く,それが世の中に流布しているわけで,学校だけ無菌状態にするのもどうか,と思っています。

 

和訳などをする際には考慮をしますが,じわじわ効いてくる漢方薬としての洋楽,インプットになるので,難しく考えすぎずにいようと思っています。

 

 

さて,今回は授業中の生徒の挙手や発言について考えてみます。

 

私の授業は,ここ何年もあまり挙手がない授業になっています。

 

自分のメンタルヘルス状況がよろしくない時などは,挙手がない状況が不安になることもしばしばあります。

 

同じ現象でもネガティヴに映ってしまうからです。

 

授業が終わった後に,よく子どもたちに話しかけます。

 

「今日の授業,どうだった?」

 

授業中にも聞くことがあります。

 

「英語の授業で手を挙げにくいってこと,あるかな?」

 

理由を考えると,挙手がないからといって必ずしもマイナスではない,と考えるようになってきました(正直,物寂しいですが・・・)。

 

なぜなら:

 

①思考・判断した結果,英語,という第二言語で表現をするため,そもそもハードルが高い

 

②思春期で,第二言語である英語の発音にも自信をもちにくく,そこを乗り越えるまでには時間がかかる(特に中2では,なおさら)

 

③正答を単に問うたり,真偽を問うたりする質問ではなく,考えや気持ちを聞いたり,教科書の登場人物について,教科書の本文・行間について問うたりしているため,思考を深めさせるような質問が多いため,挙手がどんどんなされることは少ない

 

 

特に③をしていることがポイントだと思います。

 

まず,③に合わせて行っているのが,発問をした後に時間を置く,ということです。

 

考える時間がなければ,オープンな問いへの準備ができません。

 

また,自分で考えた後には,周囲と相談をする時間も取ります。思春期特有の「間違っていたら・・・」という不安を解消させてあげたいことや,多面的・多角的に考える場を与えたい,とい思いがあります。

 

その上で,こちらが意図的な指名を行うと,自分の考えを述べてくれることが多いのです。

 

世の中に出たら,正答が分からないことが山積みになっていますよね。

 

また,真偽を確かめるにも,自分だけでは自信がもてないことも同じようにたくさんあります。

 

What do you think?

 

Why?

 

を授業でも大切にしたいですよね。

 

 

 

 

といっても,難題にも果敢に挑戦できるような生徒たちになってほしいなあ・・・

 

まだ1ヶ月半!

 

 

焦らず,子どもたちの伸びを楽しみにしつつ,こつこつとできることを積み上げていこう!

 

 

焦らず,弛まず,一歩・一歩・・・

 

自分に言い聞かせて!