千葉大学の大学院生が授業参観に来てくれました

いつもお世話になっている千葉大学の本田先生のもとで学んでいる大学院1年生の3名が遠路やってきてくれました。

 

うち1名は,2年前に勤務校で教育実習をした学生さんです。

 

進度どおり,そのままの授業を3時間観察し,その後ディスカッションをしました。

 

昨年度同様,学びの内容をみなさんともシェアしたくて,感想をお願いしました。

 

 

さっそく送られてきたものを紹介してみます!

 

Iくん,本当にありがとう!!

 

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T先生

千葉大学大学院のIです!

 公開研が迫っているお忙しい時期に、学校訪問を快く受け入れてくださり、ありがとうございました。

 まず最初に思ったことは、授業の雰囲気が温かいと思いました。ちゃんとコミュニケーションしているなと感じました。先生がクラスメイトさえも知らない「えー!そうだったの!?」という情報をうまく引き出し、それをまた全体に広げていくという普通に日本語で会話しているときの当たり前のことを英語でしていて、本物のインタラクションをしていると思いました。また、先生の接し方はもちろん、生徒が発表しているときに、ほかの生徒が発表している子にしっかり目と体を向けて聞いているという状況からも温かさを感じました。

 

 二年前に実習をさせていただいたときは、恥ずかしながら、授業を進めるということに一杯一杯になってしまい、生徒の様子を見ることができず、二年前の生徒はどうだったのかと思いました。


 今回の基本文はHow will the weather will be this evening?ということでしたが、これを先生は、「夜にお子さんのサッカーの練習があって、今日の天気を知りたいんだけど。」という文脈を与えてあげることで、「生きた英語」になるのだなと思いました。だから生徒たちも真剣に夜の天気ってなんだっけ?と考えていているんだと思いました。「生きた英語」というのは、例文を暗記することより、自然に理解して覚えることができるどんな教え方にも勝ることだと思います。例えばHow is the weather today?と授業の導入でよく聞いたりしますが、こんなこと日本語で毎日毎日会話することなんてないと思います。でも英語の授業では毎日やったりしますよね。本物と偽物のインタラクションの差ってこれだよなと思いました。


 基本文や新出文法事項を授業の最後にするということに驚きました。というのは、今回の題材ならば


・はい、教科書開いて、読んでみましょう。
・基本文はHow will the weather be this evening?ですねー。
・willの意味は未来、推論ですよー。
・じゃあこの文の意味はなんですかー?
・だからこの基本文は今夜の天気はなんですか?ですねー。


というように進めていくことがよくある授業進め方なのかなと思います。


 でも先生はそうではなくて、たくさんwillを使った例文を挙げ、その例文からwillの意味を考えさせ、その後に基本文の意味を生徒たちに考えさせるということをされていて、教え込むようなことはしていませんでした。このやり方のほうがexplicitなinputになると思いました。
 
 以上長々と書いてしまいましたが、どれも現場に出たときに実践したいと思える活動ばかりで、とても参考になりました。お世話になりました!

 

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Iくん,授業の意図,ちゃんと汲み取ってくれていますね。

 

自分の実習時の経験もちゃんと想起しながら,改善点にはどんなものがあるか,具体的に考えられているところがいいと思います。

 

今回が授業観察スタート,とのこと,できれば3人でどんどんいろいろなところに出かけて,ライブで授業を観察し続けてください。

 

きっと,教壇に立った時に生きるよ!

 

 

次回はコミュニケーション活動の授業を見においでね。

 

 

待ってます!!