拙ブログを通じて生まれた学びの輪 岐阜県のSさんとのつながり

先日,拙ブログにコメントをくださった岐阜の先生との交流が始まりました。

 

こうして授業改善を目指した学びの輪が広がるのは,本当に嬉しいです。

 

ブログは,単方向に,書き手が情報を発信するだけの場,になりがちです(芸能人などのブログは双方向かもしれませんが・・・)。

 

そんな中,こうした小さな一歩,交流が生まれるのは,本当に嬉しいことですね。

 

S先生,これからもよろしくお願いします!!

 

 

ご本人の承諾をいただいて,送られてきたコメントを紹介します。

 

*****

 

もともと,この先生は,同じ学校の若手の先生の指導教官となっていること,そして,その先生にこんな授業を・・・と言葉で伝えているが,難しさを感じていること,そのため,具体的な授業のイメージを示したい,ということで,拙い私の授業DVDを希望されて,今回の交流が始まっています。

 

*****

 

 

 

T先生

 

こんばんは!

 

DVDの感想、遅くなりました(@_@;)

 

ブログを拝見すると、色んな方からの感想があり、私の感想なんてお恥ずかしいですが…送らせて下さい。

 

 まず、同じ50分でも時間が長く感じる(良い意味です。)、内容の濃い50分だなと感じました。50分の授業の中に、先生と生徒のみなさんとの英語(languageだけでなく、thinking in English)がフルに詰まっていました。

 

 先生のteacher's talkの内容も、必然性があるもので、先生から聞いたことを受けて→考え→自分の意見として表現するという流れに自然になっていました。内容の吟味、事前の準備など、先生の毎回の授業にどれだけ力を入れられているのかも伝わってきました。

 

 途中でお互いの話を聞いて、安心した笑いが出ている場面も印象的でした。毎回の授業の中で、先生と生徒のみなさんとの心の繋がりが英語を通して強くなってきているのでしょうね。私の授業では、生徒がその日のTarget Sentenceを使ったり、Topicについて考えたりすることを、心の中でどうしてもさせたい!とい考えているのでしょうね・・・英語という言語にではなく、生徒の気持ちに寄り添った会話を心がけていないことを痛感しています。

 

 一つ、質問です!私の勤務する学校では、ユニバーサル・デザインを意識した授業の取り組みをしています。先生の授業では、

 

・先生が板書されたことをノートに書き写し、ペアでどんな内容か話し合う。

・songのlyricやお弁当の映像、実物のジュースを提示する。

・新出単語を実際に辞書で調べ確かめる。

・ペアでの対話練習を積み重ねてから、全体での発表をする。

 

など、UDを意識された場面がたくさんありました。

 

私の行く学級では、もし先生の授業を受けることができたとして、もっと支援が必要だろうなと感じる生徒が数人います。先生のような視覚的にも、動作や思考的にも楽しく魅力のある授業に興味が出て前向きに取り組めると思いますが、英語の力を考えると支援が必要になりそうです。先生の授業を拝見すると、生徒のみなさんが先生が話されることを理解し、本時の活動を理解して取り組んでいました。先生の担当される学級で、特別に支援が必要になるような生徒さんはいらっしゃらないのかな。。。先生は毎時間の授業でUDを意識される時や場面はありますでしょうか?

 

先生の授業を拝見させていただき、先週一週間の授業でも自分が心がけるべきことの視点が変わってきた気がします。生徒の気持ちに寄り添って先生のように実践ができるように、これからも日々前向きに授業改善に挑戦していきます。家事をしながら、子供と折り紙をしながら、時には夢の中でも(?!)グルグルグル…授業のこと、生徒のことを考えられる今の仕事に就けていることがとても幸せなのです♪力も経験もないので、また先生のブログで引き続き勉強させてください!

 

 

 夏休みに、同じ学校の先生とDVDを通して勉強をさせていただきます!

 

 

*****

 

以下は,返信させてもらった内容の一部です。

 

*****

 

必然性・必要感・自己関連性・自由度・新規性・多様性(生徒によって答えが違う)

 

などは,いつも意識していることです。

 

 

ほんのささいなことが,そうしたことにつながりますね。

 

今回だと,買って帰るお弁当は何がいいか,飲み物は何がいいか,だけですものね。

 

 

おおげさな設定だと,準備にも時間がかかりますし,毎回の授業で,

は難しいですよね。

 

 

***

 

 

はい。本校でも,同じです。

 

ビデオでは分かりませんが,個別に問題を渡して解かせたり,○をつけてあげたり,弱点となるところを一緒に考えたりしています。

 

UDを意識したとしても,授業の中ですべてカバーするのは,正直難しいのではないでしょうか。

居がいのある教室,授業を創ること,そして,できる限り分かりやすい学びの環境を作ることはできても,プラスアルファのケアは必要ですね。

 

週に1度のノート回収でも,個別の対応,コメントをします。その子の苦手ポイントが理解できたら,それに応じた言葉かけやサポートをできる限りしています。

それでも,拙い私なので,十分ではないと思いますが・・・。