英語授業研究学会 第27回 全国大会
昨日,大阪は相川にある大阪成蹊大学で開催されている英授研の全国大会に参加をしてきました。
オープニングの映像による中学校授業分析に,拙い授業を取り上げていただきました。
大阪府教育センターの松永先生に司会を,大阪教育大学の加賀田先生に分析者を務めていただきました。
4月から担当している2年生と,2ヶ月半一緒に歩んできた様子をそのまま見ていただきました。
即興での対話力をどう育んでいくのかを考えたときに,やはり普段から即興で話させる場面をつくっていくことが不可欠だと考えます。
そして,言語習得のプロセスを考えると,生徒が英語にたくさん触れる機会を作ること,英語を使ってやりとりをすること,そして,英語を使って自分の考えや気持ちを表現したり,事実を説明したりする機会を作ること・・・
インプット・インタラクション・アウトプット,のバランスを考えて授業を構成すること・・・
子どもたちの関心,好奇心を刺激することも大切に・・・
そんな授業を目指してきました。
本時は,I think (that)~の初出,コミュニケーション活動の授業です。
お弁当や飲み物について,自分の好きなものは何か,そしてどう思っているか,を話し合う,やりとりする授業です。
参会されたみなさん,そして,声をかけてくださったみなさんからは,
・子どもたちとの温かな人間関係
・豊かなインタラクション
についての肯定的なお話をいただくことができました。
フロアーのみなさんからもさまざまな質問や示唆をいただきました。
分析者の加賀田先生との事前のやりとりの中でも出されましたが,
ものの好き嫌い,ならば,What do you think? よりも,How do you like ~? がふさわしいのではないか,という点や,
食べ物や飲み物をgood,というが,「よい」ということを掘り下げて,どうよいのか,ということを考える,ということがあってもよかったのではないか,という点など,
子どもたちに適切な英語に触れてもらう,使ってもらうためにも,自分の英語感覚を磨かなければ・・・ということにも気づかせてもらいました。
分析者の加賀田先生からは,
・人間関係
・活動感のつながり
・会話の継続
・教師の発話
・Writing
という5つのキーワードを示して,授業を肯定的に評価してくださいました。
一方で,子どもたちの誤り訂正について,発音や語法,語順など,今後,コミュニケーションの中でそれらにどう向き合っていくのか,検討をしていってほしい,というアドバイスもいただきました。
今の私の授業の原型となったのは,稲岡先生の授業です。今回,稲岡先生にも授業を視聴いただき,子どもたちとの関係について,そして,授業の流れが,私のものになっているから大丈夫,とのことばをいただきました。
大学時代の指導教官,白畑先生ともご一緒することができました。叱咤激励をいただき,力をいただきました。
阿野先生からは,授業の活動の流れの一貫性がこれまでの課題だったが,それがスムーズになって,一段階授業作りが前進したというお話を,
太田先生からは,誤り訂正について,prompt(気づきを促すことばかけ)→待ってみる(チャンスを与える)→recast(言い換え)の流れでどうか,という具体的なアドバイスを,
いただきました。
大きな役割を終えて,少しだけほっとしています。
一方,心の中では,2学期の授業に向けて,半分はスタートを切っているような気もします。
夏休み,心と体を少しリフレッシュして,もう一度子どもたちとスタートを切ろうと思います。
関係のみなさん,本当にお世話になりました。
ありがとうございました。