この夏の気づき

 

 

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こんな記事からスタートした夏休み、残すところあと5日間となりました。

 

悲しいこととしては自分の体重が増えたこと、ダイエットのための運動がほとんどできなかったことが挙げられます。代謝が落ちたのにも関わらず、同じように飲み食いをしている罰ですね・・・

 

この夏、気づいたこと、学んだことは多々ありますが、今後に生かしていけそうなことを整理してみたいと思います。

 

英授研の全国大会:

 

英語授業研究学会からのお知らせ

 

で授業提供をさせていただいて、授業について様々なコメントをいただいた中で、最も必要感を持てたのが、太田洋先生からのものでした。

 

「生徒の発話の中に見られる誤りに、修正フィードバックをどう与えていくか」

 

ということです。

 

自分の授業を通して提案したかったことは、「コミュニケーションの中で文法を教える指導の工夫」→「即興での対話力をどう育てていくか」ということだったわけですが、即興でのやりとりをふんだんにさせるために、必然的に誤りが数多く生まれます。

 

先生がそうした誤りに出会ったとき、それについてどう対処するか、がポイントになります。

 

私の授業の場合には、やりとりした内容を書き起こさせる3分ライティングをさせ、その作文を添削することで、自分がおかした誤りに後でメタ的な気づきの機会を与えることを大切にしています。

 

一方で、即興の場面、特に、教師とのインタラクションの中で生まれた誤りにどう対処するか、私の授業の中では、その部分があまり見えてこなかったのです。

 

学会2日目の実践発表の中で、交流している小田原のTさんが、私の提案した内容とかなり近いものを提案していました。

 

Tさんからは、誤りをそのままにせず、生徒に明示的な修正フィードバックを与えていることが伝わってきました。

 

私は性格的に気遣いをしすぎてしまうタイプなので、修正を加えられた生徒が落ち込んだり、自信をなくしたり・・・そんなことにつながってしまうのではないか、と考えすぎていましたが、Tさんの話から、生徒は実はこちらが思っているほど気にしてはいない、むしろ、適切な表現につながるのであれば、きちんと修正をしてほしいと考えているのではないか、と思えるようになりました。

 

 

即興の場面で、個別の生徒にどう修正フィードバックを与えていくのか、というポイントに関しては、個々の生徒の実態や英語の力の現在地点によって、適宜変わってくるだろう、というTさんの話が、自分の中にすとーんと落ちてきました。

 

確かにそうですね!

 

思えば、そんな難しいことではなかったのだ!と改めて考える機会になりました。

 

2学期以降に、ぜひぜひ反映させていきたいと思います。

 

 

また、恩師白畑先生の新刊を読み、この本の内容をもとにした学会での発表を聞いて、EFL環境にある日本、それも、中学校の英語授業の中で、明示的な文法指導が大切であることが再確認できました。

 

1学期末の子どもたちの授業評価によっても、1から2割程度の生徒が、文法の解説の時間を欲していることが分かっています。

 

頭で整理をして理解を深める段階を、これまで以上に大切にしたい、そう思っています。

 

 

基本的には、即興での対話力の育成を目指しつつ、生徒のメンタル面でのケアを忘れることなく、しかし誤りについては修正フィードバックを適宜与え、文法の整理をするための時間をこれまでに比べて増やしていくこと(こればかりにしない、長々、だらだらではない)を実践していこうと思います。

 

 

昔のように、大きく触れる振り子のように、指導の流れが大きく変わってしまうのではありません。

 

今、大きく括って考えると、自分の授業の向かうベクトルは定まってきたと思っています。

 

流暢さ・適切さ と 正確さ との間の小さな振り子の動きをしっかりとコントロールし、今夏に気づかせてもらったことを授業改善に生かしていきます。

 

 

貴重な気づきが得られたなあ・・・

 

 

夏休み、本当にありがとう!!