対話の中で,相手の名前を呼ばせたい -社会言語学的メタ言語知識の活性化を!

さあ,教育実習生から授業のバトンを受け取りました。

 

いよいよ3週間ぶりの授業です。

楽しみ!!

 

といって,力みすぎるのが自分の悪い癖なので,自然体で行こうと思います。

 

実習生の授業を見ていて感じた,教師の言語使用について,その「質」「量」「正確性」「適切性」などなど・・・感じることが多く,自分自身でもしっかり意識していきたいと思います。

 

また,授業の中での緩急の大切さを痛感しました。

 

自分自身,丁寧に,を心がけすぎて,ついついいつも丁寧,ゆっくり,になりがちです。

ましてや実習生なら,そうでしょう。

 

生徒が受身になっているとき,そのときこそ適切なスピードで,彼らに心地よく学んでもらえるような時間を作れるように意識していきたいと思います。

 

 

さてさて・・・

 

仰々しいタイトルを付けましたが,先日読了した:

 

 

感じのよい英語 感じのよい日本語 ―日英比較コミュニケーションの文法

感じのよい英語 感じのよい日本語 ―日英比較コミュニケーションの文法

 

 

を生かしてみたいと思います。

 

ここは,ばっちり「日本語で」学ばせたいところです。

 

生徒たちの対話を見ていて感じることは,やはり日本人的な感覚をもったまま英語で対話をしているなあ,ということです。

 

海外,それも英語圏での留学経験などのない私も同じです。

 

だからこそ,こうして本などを通してメタ言語知識を活性化させなければならないわけですが,対話の中で,相手の存在を尊重させるために,nativeなら,どんなことをしているだろう・・・

 

ということを子どもたちと考えたいと思っています。

 

中学校であまりこうしたことを指導しているところを見たことがありませんが,先生が口で熱く語っても,彼らに届くかどうかは・・・です。

 

 

「本」(彼らに分かりやすく書かれていないとだめですが)の権威を借りつつ,「へえー! そうなんだ!」」というふうに感じてもらおうと思っています。

 

「nativeは,相手のファーストネームを,発話の後に添えることが多い」

 

「ファミリーネームではなく,相手その人を尊重する気持ちの表れとして,ファーストネームを呼ぶ」

 

「日本語のように,●●さん,昨日テレビを見たのですね。としてしまうと,英語の感覚だと驚きや確認などを含意してしまう。後ろに添えるのが自然である」

 

こうしたことを,まずは社会言語学的な視点からのメタ言語知識として知ってもらい,今後,対話の中でじわじわと意識・実践させていこうと思います。

 

 

自分自身,新しいアプローチなので,どうなっていくのか,楽しみです。

 

 

こんな切り口もあるんだなあ・・・と思ってもらえると嬉しいです!!

 

 

年度末までに成果が見えてくるといいなあ・・・