ことばの魔術師 新潟のM先生

シルバーウィーク、みなさんはどう過ごしていますか?

 

部活動の新人大会を終え(負けて悔し、独り坊主決行!)、我が子の大会の応援をし、子どもたちのレジャーを設定して一緒に楽しみ・・・ 

 

メールの件数も少なめで・・・と思っていたら、お世話になっている新潟のM先生からのメールが届いていました。

 

 

6月に撮影し、8月の英授研の全国大会で見ていただいた授業DVDを、再度視聴し、コメントをくださったのです。

 

 

太田先生などもそうされるのですが、何度も何度も映像を視聴し、新たな発見を重ねつつ、一つ一つの現象の理解を深め、吟味しようとされる姿勢には、ただただ頭が下がります。

 

それ、なかなかできないですよ・・・ すごいです。

 

 

M先生のさらにすごいところは、ことばの教師としての圧倒的な表現の豊かさ、そして語彙の豊富さにあると思います。

 

ことばの魔術師、という表現が適切かどうか分かりませんが、M先生から送られてくるコメントを読ませていただきながら、自分を客観視させてもらっていると言っても過言ではありません・・・

 

 

M先生、本当にありがとうございます!!

 

 

心から感謝申し上げます。

 

 

みなさん、読んでみてください!

 

すごいですよね・・・・!!!

 

 

T先生、こんにちは。

シルバーウィークは、小さな秋を満喫しておられるでしょうか? 私は、いろいろあって、シルバーウィークは、生徒に捧げようと思っていたので、教務室であれやこれやの仕事をこなしながら、時折訪れる生徒に対応しております。

そんな中で、久しぶりに先生の授業DVDをゆっくり再視聴させていただきました。

10月5日に授業公開があるので、どんな点に気をつけるべきかを、おさらいをするために、T先生の授業から学ばせていただいたことを、自分の中にもう一度落とし込もうとしました。

前回お送りした感想と、(当然)ダブるとは思うのですが、今回は、「T先生の授業にある安心感はどこからくるのか」という軸で、再考察しました。
おつきあいください。


①安心感 その1


安定の骨組み。

ねらいが明確。そこに到達するprocedureは、定番の進め方・段取りが確立している。
つまり、先生の授業は、骨格のしっかりした人体模型に、毎回、異なる肉付けをして、異なる衣装をまとわせるようなつくりかた。そんなふうに感じました。
骨組みがしっかりしているから、生徒は、「次にどんなことを、どんな点に気をつけて取り組めばよいか」わかっていて心地よい。そのうえで、「今日はどんなことが起こるのかな」とわくわく感もある。

 


②安心感 その2

先生が生徒の中に溶け込んでいる。
溶け込んで、中から、自由自在に誘導している。(良い意味で)操っている。
生徒の発言を絶対に無駄にしない。発言をとりあげて、傷つかない程度に、愛情を持って”いじって”、”くすぐり”を入れている。だから、授業は、心地よい笑い声に満ちている。悪意のない”からかい”にぎりぎり近いところで、絶妙な距離感で生徒に”からんで”おられます。

それは、自分の弱み的な部分を堂々と開示して、
相手が心を許すような状況をうまくつくっておられるからこそできることです。一種のサービス精神ですね。そうそうできることではありません。

授業は、対話で進んでいくから、当然、脱線的な方向へも向くことがあるけれど、それを脱線にしてしまわない。途中下車のように、ついでに、有意義な寄り道をして、生徒の好奇心にはすぐにこたえてあげて、お得感満載。自然発生的に、+αの語彙や表現の習得が行われる。この部分も生徒の楽しみの1つでしょう。


③安心感 その3

毎回のinteractionがauthenticに進んでいくわけは、先生の「キャラづくり」の工夫の賜物です。
今回は、
「末娘ちゃんが可愛くてたまらない、家族を大切にするパパ」というキャラ、

ある時は、「バスケ部の熱血コーチ」

ある時は、「英語をたっくさん勉強していて洋楽の大好きな万年青年」

ある時は、「スタイリッシュ復活を目指して頑張っている(生徒のパパ)世代」(ごめんなさい!・笑)

なりきって、そのスタンスからの言葉が、生徒の発言とからまりあって編まれていくので、1回1回、まとまりのよいストーリーができあがるのだと感じました。



 

④安心感 その4

モデルを十分に観察する時間があります。十分に試行錯誤をする機会があります。無理なく、スパイラルな練習が練習が続くので、最後は、楽な気持ちで、英語を口にできています。そこから、文字に向かっていく。

この順番が先生のこだわりですね。書いている時には、生徒はかなりの自信がついた状態であり、学習を終わるときに味わえる達成感の強さになっていると思います。このことは、何事においても、「やり続ける」動機付けとして大切だと考えます。

 
今回は以上です。言葉足らずでお気に障る部分がありましたら、ひらにご容赦ください。
 
いつも学ばせていただいて、ありがとうございます。またよろしくお願いします。