来年度に向けて Can-do!

平成28年度,中学校の検定教科書が新しくなります。

 

年間指導計画の更新の作業もありますが,本校の英語科として,これまで培ってきたことを大切にしつつ,お互いが実践の中で具現化してきたこと,暗黙知であったことを教科部会で言語化し,目に見えるものにしていくことが必要です。

 

プロトタイプであったCan-doリストも,改めて完成形に近づけていこうとがんばっています。

 

夏の英授研全国大会で講演をされた東京外国語大学の根岸先生のお話,そして資料が大いに参考になっています。

 

Can-doディスクリプタを作成していく際,どんなことに気をつければよいのか,具体的にまとめてくださっているからです。

 

【Can-doリストはTo-doリストではない】

 

また,

 

【Can-doリストはWishリストではない】

 

ということで,

 

実際の例を挙げてくれています。

 

【To-doリスト型】

 「自分の夢について,スピーチすることができる」

 

【Wishリスト型】

 「自分の夢について,その夢を持つに至ったきっかけや将来どうなるかなどに触れながらスピーチをすることができる」

 

【Can-doリスト型】

 「あらかじめ準備をした上で,メモを見ながらであれば,自分の夢について,その夢を持つに至った将来どうなるかなどに触れながら,短いスピーチをすることができる」

 

こうした違いをしっかりと意識しつつ,ことば遊びで終わらないものを今年のうちに完成させていきたいと思います。

 

まず教科部会で,学年末,学期末に行ってきた発信型のプロジェクト学習について,どの程度の量を求めるのか,すり合わせを行いました。

 

根岸先生がおっしゃっていたことで,もう1点かなり共感できたのは,Can-doと言っても,生徒が1時間の授業や単元レベルで,そう簡単に学習内容を習得できる(長期記憶に入る,再現できるレベルでできるようになる)わけがない,ということです。

 

だからこそ,細かくCan-doを作り込むことはせず,学期末,学年末のものを基本に,整理整頓をしていきたいと思っています。

 

そこに向かって関連がある,ということを,単元の指導計画の中に位置づけていこうと思います。

 

 

 

いずれにしても,教科部会でこうした話ができているのは,本当に嬉しいことですね!

 

たいへんな作業だ,と思わずに,生徒の姿をイメージし,楽しみながら進めていこうと思います!

 

 

みなさんの学校の様子はどうですか?