Hさんの授業ビデオによる授業研究と協議を支える ー 英語授業研究学会 関東支部 10月例会
例会の様子
英授研、関東支部10月例会の後半のセッション、ビデオによる授業研究と協議の、司会を務めてきました。
授業提供をしてくれたのは、小田原の中学校で教えるHさんです。
9年目の先生で、私が英授研に入った頃、2年目だったか、初々しい先生でした。それでも、その段階から英授研に来て学んでいる真摯な姿勢に驚いたのを今でも覚えています。そんなHさんも、もう9年目なのか・・・と思いつつ、司会募集、の声がメーリングリストに寄せられると、自分から手を挙げて、初司会に挑戦することにしました。
Hさんをサポートしたいなあ・・・ これまで運営委員としても役に立てていなかったこともあり、何か役割を・・・と思っていたところでもありました。
今回の例会に向けて、夏休みからメールによるやり取りを始めさせてもらいました。
・どんな授業を提供したいと考えているのか
から始まり、
・これまでの指導で実践してきたこと
・その中でぶつかっている壁
・授業構想について
・指導案の構想と練り直し
・当日、与えられている75分をどう使うか
などなど・・・
問答形式でのメールのやり取りは続き、Hさんが提案してくれることについて、疑問に思ったことを投げ返す・・・を繰り返しました。
やり取りをしていく中で、Hさんが頭の中でイメージしていることが抽象から具体へとシフトしていくのが分かり、関わっていくことの喜びと楽しさを感じさせてもらいました。
教職22年目となり、教師としての時間の半分を消化したこともあり、後輩たちをサポートすることを頑張っていきたい、という思いも強く、不思議と負担感はありませんでした。
授業の映像が届いてから、Hさんが疑問に感じていることを中心に、伝えてあげられることを探しながら繰り返し視聴をしました。
また、当日全体の前で話すべきことと、本人に直接、個人的にフィードバックすべきことを整理整頓しました。
会場である文教大学付属中学校・高等学校へ着いてから、Hさんと顔を突き合わせて最後の打ち合わせをしました。
紙や映像からは見えなかったこと、行った活動の意図などをHさん本人にたずねて、本人の願いや思いを知ることで、それに寄り添ったコメントが出来るように、準備してきたコメントに追加や削除をしました。
本番の75分は、私自身にとっても、なんだか心地の良い時間でした。初司会ではありましたが、不思議と全く緊張はせず、Hさんとの時間を噛み締めながら過ごしました。
1回しかない機会を思い切り楽しみたい、そんな気持ちでした。
フロアの方にも、出来る限り活動的な時間を過ごして欲しいと、意見交換の時間も長めに取りながら、質疑応答、そして私のコメントまで流すことができました。
予定では懇親会に出ずに・・・と考えていましたが、Hさんの労を労いたくて短時間でも、と参加をしました。
その席で、Hさんが話した挨拶を聞きながら(私の関わりについて本当に本当に好意的に語ってくれた)、思わず涙が出そうでした。
帰路について、電車の中で疲れきっていたところに、Hさんからのメールが届きました。
それを読んでますますジーン・・・・
関わってきて、本当に良かったです!
本人の了解を得て、メール、紹介します。
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T先生
今日はご多忙の中、懇親会まで来ていただいてありがとうございました。
夏休みからずっとそばに寄り添い続けてくださり、本当に心強かったです。こういった舞台では、見せるぞ!という気持ちもありますが、大丈夫かな…というプレッシャーの方が大きく、成長できる機会とわかってはいながら、逃げたくなる気持ちもありました。
発表にいたるまでメールでT先生からいただくご助言や問いかけがまさに私が悩んでいることに合致しており、同じ目線で一緒に考えてくださることが本当に嬉しかったです。
これまで英授研で何度か発表をする機会をいただいた中で今回が一番学びが多く、これからも頑張るぞ!という気持ちを引き起こさせてくれるものでした。
T先生にたくさん学び、たくさん温かい言葉をいただき、また前に進むパワーがみなぎってきたように思います。
この思いは目の前の子どもたちに還元していきます。
そして、また悩んだりつまずいたときは相談させてください!お返事が遅くなっても許してください…必ず返すので。
ありがとうございました!