メタ認知を活性化させるICTの活用
外部予算を獲得して,教科でi-padを生徒用に10台確保した今年,これまでのICレコーダーから一歩進んだ実践を,と考えながらi-padを授業で使っています。
勤務校では,即興での対話力を伸ばしていくことを指導の柱の一つとしています。
たくさん英語を聞き,英語を使う機会を設けて,子どもたちはその中で成長しています。
でも,部活動でよくあるように,自分のプレー,演奏などを録画して視聴し,自分の得意なプレーを確認したり,苦手な奏法について知ったりすることを,英語の時間ではやっていないな,と思ったのです。
筑波大学附属中学校では,年度当初に生徒一人一人にSDカードを持たせ,カード対応のICレコーダーを教科で準備し,音読の音声を録音してすぐに聞かせ,彼らの気づきを促す,という実践をしています。
本校でも,即興での対話,ペアでの対話を録画してすぐに視聴する実践を行っています。
(個人情報保護のための加工済)
4人のグループを作り,2つのペアが一緒になります。
まず一方のペアが即興での対話をし,その様子を他方のペアの生徒が録画します。
お互いに録画をした後で,振り返りの時間を取ります。
(個人情報保護のための加工済)
自分たちの対話を録画してもらった2人は,じっくり自分たちのパフォーマンスの様子を見て,聞いて振り返ります。
録画をしていた2人は,当人たちにフィードバックすべきことを考えながら視聴します。
①英語らしい音声はどうか
②対話が継続しているか
③その他
(不自然な間がないか,一方だけが話しすぎていないか,など)
のような視点を与えてリフレクションをさせていますが,必要以上に視点を与えすぎず,何度も繰り返しながら,彼ら自身が気付けることを増やしています。
メタ認知を活性化させる,ICT活用法,おもしろい実践ではないか,と思っています。
子どもたちも興味津々で,自分の姿を一生懸命見ています。
これからどこまで伸びていくのかなあ・・・本当に楽しみです!!
がんば,子どもたち!!