新潟のM先生からの拙授業へのあっぱれ批評② 

2つ前の投稿(800記事目記念投稿)で,私の拙い授業DVDを視聴した新潟の高校のM先生からのコメントを紹介しました。

 

M先生は,中嶋洋一先生が主催する勉強会で学ばれ,その後,その会が発展的に解消され,タンポポの綿毛が着地して芽を出すように,メンバーが全国各地で自律的に学び,その交流をする意味で生まれた求道塾でも,全国各地のメンバーと学び続けられている先生です。

 

授業を見る,診る,看る,観る,視る・・・ことに関しては,そういう意味で本当に深い見方をされる先生で,一教師として本当に尊敬している先生でもあります。

 

私にはなかなかできないことですが,同じ授業を何度も何度も視聴され,そのたびに新たな気づきと発見をされつつ,ノートに独特な表現で(これが本当に深く,鋭い)それらをまとめていかれます。

 

その中のいくつかのエッセンスを授業者である自分に届けてくれるのです。

 

みなさんにも,前々回の投稿の内容からの続きを,これからいくつかに分けて投稿しますので,ぜひシェアして味わってほしいと思います。

 

こうしたメールが,一気にどわっと,ではなく,以下のように小出しに届きます。

 

続きが気になる,そして,続きを待っている間にこちらの思考も深まる・・・まさにM先生の授業のような時間の流れを体感しています。

 

M先生,あっぱれです・・・

 

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本日は、2回目のDVD視聴をしました。

 

今回のDVDでは、T先生流、内容理解プロセスの具体とその魅力が余すところなく収録されていて、この先々も、多くの方々と、授業を学びあう素材として、とても優れたものと感じます。

 

私は、先週土曜日、20数名の学習会を開いたのですが、そこで、まだ、遠慮がちで開花しきっていない感じの先生に出会いました。もし、許可をいただけたら、その方にこれを視聴していただくことは可能でしょうか?おそらく、衝撃を受けられるし、おそらく、素晴らしいstepping boardを見つけられるのでは、と思いました。もちろん、そのようなことになれば、プライバシーの保護などには、細心の注意を払います。

 

それほどに、言葉では表しにくい、素晴らしい要素がたくさん詰まっている1枚だと感じました。

 

書きたいことが山ほどあります。今年が終わらないうちに、シリーズでお伝えできることを願っています。

 

ひょっとしたら、T先生は、私が、TFにやや引っかかったことを、一番気にしておられるかもしれませんので、本日は、そこから、書かせてください。

 

先生の素晴らしいoral interactionで、テキストの内容を、閉本のまま、見事に生徒の胸に落としておられます。

 

締めくくりのTF3題は、全員正解できて当たり前のQ。

生徒は自信があるからこそ、すぐさま、友達と確認を行っていました。

 

「先生、その答えは、もちろん、○○ですよ。」

生徒は、そんな言葉を口にするのは、快感だと思います。

 

そこで、こんなのはどうでしょう?

 

しつこいかもしれないのですが、第1問では、単に答え合わせで終わらず、30000人じゃなかったね、もっと多くの人が困ったよね、と震災の規模の大きさを(しつこいかもしれないけれど)実感させたり、第3問では、問い自体を少し複雑にして、そんな状況だから、はたやさんは、どんなことを考えたのだろう、次の3つから選んで、として、2つは、紛れもなく違う、答えを選ぶのは簡単で、全員が間違えようのない選択肢にするのだけれど、生徒が、誤りの選択肢を聞きながら、

 

「いやいや、それじゃないでしょう!

先生、そんな選択肢をわざわざ作ってご苦労様!」と心の中でつっこみを入れながら、

確信を強める、なんてのは・・・

 

せっかくだから、もう少し、生徒とじゃれる、というか・・・

 

時間の関係で、いつもよりさらっと終えられたのかもしれませんね。

登場人物の旗谷さんの名前にこだわって、ついでの五郎丸さんにまで楽しく寄り道をした部分をカットできれば、時間があったかもしれませんね。

 

私は、先生の授業DVDを見るとき、もはや、自分の授業のふりかえりをしている錯覚に陥ります。おそらく、根っこを共有しているからだと思います。

それで、ただ1点、このTFの部分について、「私ならば・・・」という考えを持ちました。

 

全体計画の中で、先生なりの意図を持ってやられた部分と思いますし、そこに、勝手に私が自分の願望をかぶせたような感じで、先生が不快の想いをされたら、申し訳ありません。

 

さて、次回から、先生にいつもほめていただいている、M語を駆使して(笑)、先生の授業を語らせていただきますね。今回は、ちょっと自信がありますよ!(笑)

 

年末をこのように愉しく過ごさせていただいてありがとうございます。

 

『英語教育』に書いたことは、すべて正しかったですね。もっともっと効用を訴えてもよかったくらいですね。原稿を書きっぱなしではなかった自分をほめてあげたいです。(笑)

 

 

では、本日は失礼致します。

 

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どうですか?

 

みなさん,次が本当に気になる終わり方でしょう!!

 

早く次が・・・!!!