教科書の内容理解の授業を改善したい・・・ 生徒の心が動くか!
このところ,教科書の内容理解の授業改善について考えを巡らせています。
キーワードリプロダクションを導入したことで,ゴールを意識(ファイナルスピーチへ)したつながりを実感させることはできたように感じます。
休み時間から一生懸命練習している姿を見ることができます。
一方で,内容理解そのものについての,何か根源的な部分での要素が決定的にない,と思っています。
入り口の部分で,彼らの日常と,内用とを結ぶインタラクションはしていて,その効果はある,と感じていますが,出口のところまで,そのエネルギーが持続しないのです。
文法事項や語彙の確認をし,ノートをまとめているあたりで失速してしまう感があります。
そんな中で,秋田のO先生がメールでくださった次の一節が,自分の頭の中,心の中に「!」を点してくれました。
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新しい単元に入ったら「この単元を学んだら何ができるようになるのか」
という単元ゴールを生徒と共有します。
つまり、何のために読むのかという目的を持たせることで、
学習意欲につなげるのです。
単元目標は、単元ごとに作成する
生徒の振り返りシートに明記されていて、
毎時間、目にすることができるようにしています。
この振り返りシートを作成することで、
私自身、「何を教えるか」ではなく、「何をゴールとして授業をするのか」
「そのためにはどんな授業をしたらいいのか」を
考えることができます。
授業では、主人公のメッセージの意味を
自分たちの言葉に置き換えて考えることで、
最後の英作文では、どの生徒も自分の経験と重ね合わせて書きます。
そして,それが単元ゴールになっています。
中嶋洋一先生がおっしゃることの1つに、
「教科書の論理を生活の論理に」というものがあります。
M先生の言葉を借りるなら、
「自分の人生の中に移植して」。
「教科書を読む」ってそういうことではないかと思うんですよね。
そうですよね・・・そう,まさしくそう・・・
みんなが自分で進んで入学してきた語学学校でならまだしも,そうではない多様な子どもたちがいる中で,コンテンツにどう自分を投影させ,そこに入っていくような気持ちになってもらうのか,そこが勝負だと思います。
また,出口の部分で,単に内容理解で終わらない,自分とストーリーとを重ねて考えや気持ちを表出させる機会をもつことも,大きい,と思います。
大きなヒントをいただいたなあ・・・
O先生,(勝手に)ありがとうございます! 深々と!(笑)