すべての言語材料がコミュニケーション活動にすんなりフィットするわけではない!?
現在,教え子の中2さんたちと比較表限について共に学んでいます。
比較級,最上級と,いつものようなTeacher Talk & Interactionで,トピックと生徒たちを結び,自分の考えや気持ちを表現させる場として,ペアでの対話を行ってきました。
生徒たちの反応もまずまずで,相手の情報を引き出しては,驚いたり,感心したり・・・とコミュニケーションの愉しさを感じている様子が観察されました。
次に扱うのは,as ~ as ・・・なのですが,これを自然な場面を創ってそこで使わせる・・・のはなかなかに難しいと思います。
どうでしょう。
想定したのは・・・
A : Hi. I like watching movies. What do you like doing?
B : Well, I like playing video games.
A : Oh, really? Me, too. What is as fun as playing video games?
B : _______ is as ****** as playing video games.
でした。
うーん・・・ でも,これって自然かなあ・・・
そう思いました。
無理矢理言語材料を使わせるような不自然な状況を創るよりは,これはコミュニケーション活動に向かないな,と感じたら,Productionまで無理に持っていくことはせず,別の形で導入し,意味や用法を理解していけばよいかな,と思います。
ということで,実際には,
目の錯覚を利用した2本の線の長さを話題に:
Which looks longer, A or B?
Actually which is longer?
They are equal ans we can say A is as long as B.
のように提示し,意味を推測させました。
また,若い講師の先生2名を話題に,年齢を考えさせ,
(失礼に当たらないように扱いました)
実際には Mr. Y is as young as Ms. T.
のように提示し,こちらも意味を推測させました。
その後,練習をする段階を経て,この言語材料の導入は終わり,という流れです。
じっくり扱う,すっと扱う,濃く扱う,薄く扱う,・・・・
などなど,様々な状況を勘案しながら,指導の方法やバランスを考えることって大事ですね。
無理に使わせる,は考えてもいいのかな,と思っています。
そう考えてみると,テキストで扱われている題材も,教科書著作者さんたちが必死でよりよいものを,と探しておられるものの,子どもたちの興味・関心や実態などを考えると,どれも全て一様に深く扱えるかと思うと,なかなか難しい部分はありますね。
みなさんはどう思いますか?