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はじめての第二言語習得論講義【本当にお薦め】

 

はじめての第二言語習得論講義: 英語学習への複眼的アプローチ

はじめての第二言語習得論講義: 英語学習への複眼的アプローチ

 

 

数日前から読み始め、鎌倉への行き帰りの車中で読了しましたが、正直、本当に、本当にいい本だと思います。

 

いつもお世話になっている大修館書店のKさんが担当された、ということもあります。

 

筆者である馬場先生、新多先生双方のねがいや思いがぎっしり詰まった、本当にわかりやすい本です。

 

これから英語教師になろうと考えている学生さんや、現場の先生方にぜひ読んでほしい1冊です。

 

お薦めする最大のポイントは、お二人が、実際に「誰に」「どのように」読んでもらいたいのか、読み手への意識を最大限に持たれて執筆をされたことによる「わかりやすさ」です。

 

お二人が実際に講義をされるとき、若い学生さんたちに、第二言語習得について分かりやすく紹介しつつ、その楽しさや魅力を感じ、その後自立的に学んでいくきっかけとなるような本があったら・・・

 

というところからこの本が生まれているのです。

 

 

はじめに、でも書かれていますが:

 

本書は読者の「知的成長」を第一の目標としています。知的好奇心の旺盛な若い人々に、学問をもっと身近に感じてもらうのと同時に、身近な事柄について深く考えてもらうきっかけにしてもらうことを目指しています。さらに、一般的なテキストとは異なり、「知識の伝授」にはあまり重点を置きません。それよりも様々なものの見方や考え方、概念を理解してもらえたらと考えています。

 

(中略)

 

工夫①

 第一に、ものの見方を理解しやすくするために、それぞれのトピックが「なぜ、どのように面白いか」を説明するようにしています。

 

工夫②

 第二の工夫は第一の点とも関連しますが、ものの見方やトピックへの理解がより深まるよう、意図的に筆者らの、そしてこれまで私たちの授業に参加した学生の皆さんの個人的体験やエピソードをたくさん紹介していることです。

 

 

こうした背景があるからこそ、これだけ分かりやすく書かれているのだなあ・・・書かれていることにスーッと惹かれていく、自分の中に入ってくる、と思います。

 

 

これまで世に出てきた第二言語習得研究に関する書籍(研究そのものも)が、認知的なアプローチによるものが多いことから、そうではない社会的なアプローチについて厚く触れたり、最新の研究の知見も積極的に紹介してくれています。

 

中でも、エピステモロジカル・アプローチという考え方や、複雑系理論に関する話は、考えてみれば当たり前のような気がするものの、これまであまり考えられてこなかったことだなあ・・・と目が覚めるような思いで読ませてもらいました。

 

 

詳しい内容は敢えて紹介しません。

 

 

ぜひ、ぜひ手にとって見てくださいね!

 

 

お二人が目の前の学生さんたちを本当に大事にしている様子が思い浮かぶようで、勝手ながら、自分と考え方が近いかなあ・・・なんて思ってしまいました。

 

 

貴重な学びの機会をいただいて、本当にありがとうございました!