定型表現を覚えるようなセクションの扱いは・・・

今日のALTの先生とのティームティーチングの授業は,電話のやりとり,伝言を残す,という内容を扱いました。

 

授業をしながらやっぱり思ったことは,定型表現をただ覚える,ということに,子どもたちの心は動かない,ということでした。

 

練習をしていても,元気が出ないのです。

 

もう何年も一緒に仕事をしているALTの先生とは,阿吽の呼吸で流れをアレンジできる,ような関係なので,4時間順番に進めながらプランを変更していきました。

 

そもそも・・・

 

生徒たちはランドラインの電話をもうほとんど使っていないのです。

 

教科書の在り方も考えなければ・・・

 

携帯でもほとんど話すことはなく,SNSを使っています。

 

そこで・・・

 

Which do you usually use, a telephone or SNS to communicate with others?

 

という問いから授業に入ることにしました。

 

結果,SNSがほとんどになるので,abbreviationsの話題をALTから出してもらいました。

 

BTW・・・

 

?4U・・・

 

分かりますか?

 

A3・・・

 

どうでしょう。

 

by the way

 

question for you

 

anything, anytime, anywhere

 

だそうです。

 

知っていましたか?

 

興味を持った子どもたち,でも,電話で話すときにどうだろう・・・

 

こんな省略形を使うかな,と問いかけると,それは無理でしょう,となります。

 

そうして授業の入り口をアレンジすることで,子どもたちのモチベーションを保とう,としてみました。

 

また,定型表現を押さえたら,即興での対話に挑戦しました。

 

オリジナル対話を創る,となると,やりとりを書き出したり・・・と時間がとってもかかります。

 

定型表現を押さえて練習したら,本時の大方のねらいは達成です。

 

そこからは遊び心も忘れず,相手が急に言ってくることに対応する,という緊張感とおもしろさのある状況での対話をさせることで,教室が元気になったな,と感じることができました。

 

 

生徒の立場に立って考えることで,ただ単に繰り返して,定型表現を覚える,という授業が,少し変わっていくかもしれませんね。

 

 

みなさんはどんな扱いをしていますか?