見取りとコメント Writing指導を通して

ファイナルスピーチの下書き添削をしていると,それぞれの生徒のこだわりが見えてきます。

 

今日,添削をしていると,その子の伸びや課題が見えてきました。

 

みなさんなら,それぞれの子に,どんなフィードバックを返しますか?

160枚近い枚数を1枚1枚添削するわけですから,かなりの量になりますよね。

ついつい,課題になるところについて返したくなりますか?

彼らのこだわりに触れ,こちらが触発されることはありませんか?

 

生徒個々の新しい側面を発見して,こちらが嬉しくなったり,心が動いたりすることはありませんか?

 

兵庫の稲岡先生が言うところの,「愛」の大切さって,こうしたところに出るんだろうな,と思います。

 

文法チェックや語彙指導だけ,ではなく,内容面へのフィードバックをしているでしょうか。

 

そこに,私たちのコメント力が問われるようになると思うのです。

今日読んでいた下書きには・・・

 

I like cup noodles. A few years ago, I visited the cup noodle museum. I learned a lot about cup noodles. There are many kinds of flavors. For example, chili tomato, curry and so on. Do you know that the noodle is different depending on the flavor. The noodle in curry noodle is 5 mili meters wide and the noodle in chili tomato is 4 mili meters wide.

 

のようなことが書かれていました。

 

えー? そうだったの? 知らなかったー!

 

と思ったので,文法チェックに加え,手渡しをしながら声をかけました。

 

「なんでこんなことまで知っているの? いやー,全然知らなかったなあ・・・。 なんで?」

「スープの絡みが違うみたいなんです。」

「えー? そうなんだー!」

 

こうしたことを,それぞれの生徒としています。内容が伝わった,自分のこだわりが共有してもらえた! など,彼ら一人一人にとって,つながりが感じられたときに,書いてよかった,という喜びが生まれる気がします。

 

見取りとコメント,大事にしたいですよね。

 

もし自分が苦心して書いた研修の課題,提出したときに黙って受け取られるのと,ちゃんと読んでくれたんだ,と思うようなコメントをもらったときで,どちらが嬉しいですか?

 

答えは自明ですよね!