書かせてから話すの? 話したことを書き起こすの?

各地にあると思いますが,中学校教育研究会の各教科部会の研修会が昨日,市内の中学校で行われました。

 

1年生と2年生の授業を参観する機会がありましたが,自分が担当している1年生の授業を見させていただきました。

 

子どもたちはあたたかで,仲間を助ける協同的な姿勢をもっていました。

先生との関係も良好で,英語を使った授業も,やりとりを大事にしながら進みます。

 

先生のスタンスも,間違いを恐れず,まずは英語を使おう!というもので,そのことが子どもたちにも浸透していました。

文として不完全でも,なんとか思いを伝えよう,として発話をしている姿がここかしこに見られて,本当に好感がもてました。

 

もう一つよかったなあ,と思ったことは,先生が生徒とのやりとりを大事にし,正確に言えたかどうか,をチェックしているのではなく,子どもたちの中にあることを引き出そうとしながら対話を継続しているところです。

 

きちんと言えたね,だから"Very good!"というコメントはほとんどありませんでした。

 

"Oh, really? I like coffee too."

"You don't drink coffee? Do you drink tea?"

 

などです。

 

これまでいろいろな学校で授業を参観してきて,子どもたちの方が柔軟で,アイデア豊かに,センスのあることを言ってくることが多々あります。

 

それに対して,先生が感性豊かに受けとめ,切り返していると,教室があったかになります。

 

一方で,杓子定規に決まった応答だけをする例もあります。

 

「もったいないなあ・・・」と思うのは,そんなときです。

 

だって,対話を継続することができる生徒を育てようとしていて,応答の仕方を見せる絶好なチャンスですよね!

 

その点,昨日の授業はよかったです。

ほっこりしました。

 

 

一方で,対話をする際,事前に自分のアイデアを書かせて準備をする,というシーンが見られました。

 

 

スローラーナーさんを考えると分かるところもあります。

ただ,間違いを許容する姿勢があって,即興の発話の力をつけさせるなら,書いてから話す,というのはどうかな,と思いました。

 

先生が肩の力を抜いて,やりとりを楽しむ!

 

小学校で聞く,話すを体験している子どもたちに,まずはやらせてみる(話させてみる),ということも考えてよいのではないかな,と思います。

 

みなさん,どうしていますかー?