卒業生からのメール

先ほど、3月に卒業した教え子からメールが来ました。

高1の夏、海外で学んでいるようです。

いいですねー!

 

内容が示唆に富んでいて、おお!と思ったので、本人の了解を得た上でこちらで紹介したいと思います。

 

使える英語、目指したいですね!

 

がんば、S!!

 

 

突然のメールすみません。
どうしても先生にご連絡したくて…

実は私今、カナダにいるんです!
中学の頃出来れば行きたかったのですが、部活が忙しくて行けなかったので、遅いかなぁと思いつつ今来ました。

語学研修のサマースクールで、大学の寮に泊まり、英語を習ったりアクティビティやったり遠足行ったりっていうのです。もちろん日本人以外にもたくさんの出身の子がいて、面倒を見てくれる先生方はネイティブの方なので、すごく周りに英語が溢れている状態です。今始まってから一週間がたったんですけど…

まず私が第一に感じてることは、グラマーってあまり必要ないってことです。こんなこと言っちゃいけないのかもしれませんが、グラマーよりも、リスニング能力やすぐに英語を組み立て使う力のほうがよっぽど大切だと思うんです。

友達になったメキシコの女の子たちは、めちゃくちゃ英語を喋れるんです。ネイティブの先生たちと、なんの躊躇いもなく普通に、母国語で話すように英語で話すんです。メキシコに限らず、ブラジルの子も、ベトナムの子も、韓国の子も。なんだか日本人だけ、言葉のキャッチボールがすぐ切れることに気づきました。
あとはあれです、どの国の子も英語を使うことに慣れてます。例えば付加疑問文で、最後right?って聞くじゃないですか、でもネイティブが喋るとrightなんかじゃなくてya?って言うんですよね。皆それが普通に使えるので、ほんと慣れてると思います。あとは私がくしゃみをしたとき、blessyouって直ぐ言ってくれたのにめちゃ驚きました。日本人、そんなの言えませんもん…
なんでこんなにみんな英語上手いの!?!?しゃべれるの!?!?とめちゃくちゃ動揺してるのですが…なんでなんでしょう…日本は他に比べて英語教育が遅いんですかね…

それでも私は、他の日本人の子に比べて聞かれたことに即答できることに気づきました。たぶんネイティブの言ってることの必要なところだけを汲み取り英語を使えるからだと思うんですよね…
先生の授業や対話テスト、基礎英語のおかげです!!!!ほんとにそこは先生に感謝です。

あと、あんま英語には関係ありませんが、先生が授業で洋楽を歌う機会を与えてくださったお陰で嬉しいことがありました。メキシコとブラジルの子(スペイン語話す子)がすごく多くて3割くらいいるんですけど(ちなみに日本人は4割くらいですかね…)その子達は常にスピーカーを持ち歩いてて、洋楽を流して歌ってノッてるんです。バスの中でも、校庭でも、部屋でも、休み時間でも、とりあえずどこでも。先生の授業でたくさん有名な洋楽を歌って歌詞を覚えたおかげで、その子達に混じって歌えるんです!!!!のるだけじゃなくて歌えるのは本当に大きいです。英語がなかなかうまく話せないのはキツイですが、そうやって洋楽を通じて仲良くなれるのはめちゃくちゃ嬉しいです。感謝です。

カナダは時間にちょーてきとーなんですよ。何時集合、って言ってその時間に集合してるのが日本人、他の子は10分後くらいに来て、先生方が来るのは20分後。こんなのが当たり前なんです。なかなかの文化の違いに驚いてますが…まぁあと一週間、もっと英語でコミュニケーション出来るように頑張りますね!!!!

 

 

以下、返信の一部です。

 

 

S


メールありがとう!

カナダに行っているんだね?
いいねー!

遅いなんてことないと思うよ、
貴重な経験を積ませてくれている保護者の方にも
心から感謝しようね。

今回滞在している間に
何を成し遂げられるか、と思うと、
短い期間だし、あまりないのかもしれないね。

でも、メールに書いてあったように、
これから、に繋がるきっかけになるようなことは
本当にたくさん得られると思うな。
だから、勝負は帰ってきてから、かもしれないよ。

なので、焦らず、楽しむことも忘れないでね。

入門期としては、誤りを恐れず、
で、今のスタンスでいいと思うよ。

レベルが上がってきたら、
文法や適切な語彙・表現選択、
そして説得力、正確性なども求められてくるように
なると思います。

頑張ろう!


私の拙い授業が生きている、
と言われると、なんだか照れくさいなあ、
でも、嬉しいです。

これからも応援しているよ!

ぜひぜひ英語に浸かって、
英語が道具として生きる環境で
ますます活躍してくださいね!