先生が取り組ませたいこと・生徒が学びたいこと
今年度,県内のある市の「授業力向上プロジェクト」に勤務校の国語・数学・英語科がコラボで関わっています。
こちらに授業参観に来てもらったり,先方に授業参観に出掛けたりして学び合うのですが,本当にやりがいがあって,関わっていて嬉しいな,と思っています。
地元のことを大事にしたい・・・と心の中で思っていて,自分の実際の行動でも・・・と思うので,こうした機会が得られることが嬉しいです。
Think globally, act locally.
ですね!
来月早々に授業公開があり,出かけることになっているのですが,3年生の授業で関係代名詞を扱うことになっています。
みなさんなら関係代名詞を扱う授業で,どんなトピックを準備しますか?
関係代名詞の後置修飾は,何かを説明したり,描写したりするときに使う・・・だから・・・姉妹都市からやってくる海外子女のために,地元について説明する・・・のようなイメージがわくかもしれません。
自分の学校に彼らが直接やってくる,伝えたことに関して彼らのリアクションがある,そんなことなら,子どもたちのモチベーションは上がるでしょう。
でも,そうでない場合は・・・
地元にある名所って,どれくらいあるでしょうか。
そこについての知識を子どもたち一人一人がどのくらい持っているのでしょうか。
子どもによって,そこにまつわる固有のエピソードがあり,多様性のある情報があるでしょうか。
そう考えると,やらせるべき価値がある,とこちらは思っているかもしれませんが,生徒がどう思っているのか,は別なのかもしれない,と思うのです。
行事について書かせよう,と思うときも注意が必要かなと思います。
例えば,運動会では・・・
係や委員会などで取り組む仕事には多様性があるかもしれませんが,どんな種目に出るか,団体競技は・・・などを考えると,意外に多様性がない,ということに気付きます。
みなさんはどう思いますか?
彼らの英語力 彼らの中にある情報
英語が拙くとも,彼らの中に「話したい」「聴きたい」情報があれば,それを表現することにつながります。
ただ,みんなで話す,というときには,それぞれが持っている情報がそれぞれにユニーク,別である,ということも大事ですよね(運動会の例で示しました)。
でも,
英語力 彼らの中にある情報
こんな感じで,生徒の中に情報がないことをトピックとして設定してしまうと,対話も,スピーチも膨らまないのです・・・
何をトピックにするか,の正解はありません。
生徒が違い,学びのコンテクストが違えば,ある場所でうまくいったことも,別の場所ではうまくいきません。
だからこそ,廊下で,休み時間に,など,いろいろなところで生徒と触れ合い,一人一人を理解することが大事なのだと思います。
みなさんは,どんなことをトピックに選んでいますか?
選んだことは,生徒が本当に学びたいことなのでしょうか?
改めて考えてみたいですね!