身近なことでいいのではないか

21日の土曜日に迫った運動会のための練習が毎日続いています。

 

子どもたちは気持ちがそちらに向いて,一生懸命取り組んでいます。

学校行事は,普段の子どもたちの学びの成果が結実し,一気に発揮される本当にいい機会だな,と思います。

 

子どもたちに投げかけているのは,こうした行事のための準備をしている中で,日々大切にしている,当たり前のことをしっかりやりきることです。

 

このことは,大人でも難しいことではありますが,係活動や委員会の仕事,そして,授業を大事にしてもらいたい・・・

そうしたところに神様が降りてくるのだ!と思います。

 

そんな環境で,子どもたちが授業に気持ちを向けるのに,どんな話題を取り上げようか・・・

 

そんなことを考えている中で,

 

「深くていいこと」を扱おうと思えば思うほど,子どもたちの現在地点,彼らの等身大,から離れていってしまうのではないか。

 

ということが思い浮かびました。

 

10年ぶりの1年生担当で,1年生の気持ちをイメージすることが難しくなっているのかもしれません。

 

昨年度一緒に学んでいたのが3年生だけに,そのギャップを調整する必要がありますね。

 

 

と,いうことで,今日は自分にとっては珍しく,彼らの好きなバラエティ番組や,そこに出てくる芸能人を話題にして授業を進めてみました。

 

自分が思っている以上に,子どもたちは生き生きと反応し,たくさんのリアクションやつぶやきがありました。

(悪い意味ではなく,いい反応がたくさん見られました。興味がある,ということがすぐに分かりました。)

 

 

今日の新出言語材料は,

 

Who is ‥‥?

 

でした。

 

Look at this picture.

Do you know this man?

Who is he?

(Degawa!)

Yes. He is...?

(He is Degawa.)

Right.

What is he?

(Commedian!)

Yes. He is...?

(He is a commedian.)

OK! Please tell me more.

(ITTE-Q!)

I see. You mean he appears in ITTE-Q, right?

(Degawa-English.)

Oh, he speaks Degawa English. It's strange.

 

のようにして,同じく手越(NEWS)を登場させ,出川とどちらが好きかを問いかけたり,理由を尋ねたりしました。

 

新出言語材料について子どもたちとともに意味を確認した後で,

アナウンサーの桝太一水卜麻美両氏を登場させ,先ほど使ったインタラクションの流れに彼らを乗せて,ペアで対話をさせました。

 

2人目のときには,対話を膨らませるため,アイデアを出させました。

 

He is from Tokyo University.

He likes studying asari.

He is 36 years old.

He is cool.

 

などです。

 

また,相手から情報を引き出すために,

 

Please tell me more.

 

もチェックしました。

 

毎回,こうして即興でのやりとりをさせます。

最初からできない,と決めず,どんどんトライさせ,少しずつ対話が伸びて継続できるようになることを目指します。

 

最後は,話題を少し膨らませて,

 

Who is your favorite star?

 

についてペアで対話をさせました。

 

 

英語はまだ拙いかもしれない,でも,彼らの中に話したい,聴きたい,という思いが膨らみ,伝えるべきコンテンツがある,ということを選ぶ,そのときに,彼らの発達段階や現在の興味・関心などを踏まえる,ということの大切さを改めて感じました。

 

いつもいつも深ーいことでなくとも,いいですよね!

 

みなさんはどう思いますか?