文教大学阿野ゼミ生からの振り返り

一昨日の学校訪問から2日目、早速ゼミ生からの振り返りが届きました。

 

こうして振り返りがあると、こちらも本当に勉強になります。

 

授業を開く、教室を開放することで、結局のところ、一番勉強になるのは、授業者なのだな、ということを改めて感じています。

 

Aさん、Hくん、本当にありがとう!!

 

振り返り、紹介させてくださいね!

 

また一緒に語りましょう!

 

 

A

 

「生徒に寄り添う」という言葉は、よく教師や授業の在り方として耳にしますが、T先生の授業はまさに「生徒に寄り添う英語の授業」だと感じました。


先生と生徒とのやりとりを見て、授業開始時のsmall talkから、教科書内容のinteractionまで、まるで普段日本語で交わしている雑談がそのまま英語になったような自然さ、流暢さでした。

生徒も英語を使いながらも、柔らかい表情で会話を楽しんでいる様子から、生徒は英語を使わなきゃいけない、というプレッシャーを抱えていないように感じました。その理由は、T先生の表現にあるのではと考えました。表情や声の調子・大小、ジェスチャー、何より未習・既習関わらず、そのやりとりの内容に合った表現を使われていたので、自然と生徒が先生の英語に引き込まれているのだと思いました。

 

(Aさんの卒論のテーマである)

洋楽に関しましても、生徒の興味・関心を重視して、「心を動かす」ことを大切にされているのだと分かりました。
洋楽に限らず、授業で行う活動すべてに目的・ねらいを持たせることで、生徒へ過度な負荷を与えず、「やってみたい!」という意欲を引き出すことができるのだと分かりました。

 

インタビューをさせていただき、たくさんの貴重なお話を頂きましたが、その中で最も印象的だったのは「教えるのではなく、共に学ぶ」というお話でした。
教師や教師を志す人の多くは、「どのように教えるか」を考えて授業を作ると思います。しかし、T先生は「生徒と共に学ぶ」ということを軸に授業をされているのだと、実際の授業の様子からも分かりました。

(昔はそれはそれは偉そうな、トップダウン型の授業をガンガンしていました・・・)

 

私はすぐに教壇に立つ者ではありませんが、「共に学ぶ」姿勢で、様々な人、様々なことに向き合っていきたいと思います。

ご多忙の中、お時間、ご指導を頂き、本当にありがとうございました。
またぜひ文教大学にもお越し頂けたら嬉しいです。阿野ゼミナール一同お待ちしております。本当にありがとうございました。

 

 


H

 

T先生、先日は授業を参観する貴重な機会を頂きありがとうございました。

T先生については阿野先生や先輩のゼミ生からも伺っていましたが、実際に授業を見ることで、T先生の授業の魅力をより深く感じることができました。


授業の中では生徒が意欲的に英語を使ったり、ペアで話し合ったりなど、いきいきと授業に取り組もうとしている姿を見ることができました。それはまさに、「生きた授業」であると感じました。


生徒達は「生きた授業」の中でこそ、コミュニケーションのツールとしてたくさんの英語を使用し英語を学ぶべきであると改めて実感しました。

 

今回の参観で特に印象的だったことは、生徒へのインプットの面です。
インタビューの際質問させて頂きましたが、インプットはどのような意識を持ってやっているのか、という点です。


T先生は1年生の授業で"Have you been to~?"や過去形などを生徒とのやり取りで使っていました。私は、2年生3年生になったときのための「意識したインプット」なのだと思い、そのような質問をさせて頂きましたが、先生のお答えは「意識していない」でした。そして、その理由はよりコミュニケーションにauthenticityを出すためであり、むしろ意識したインプットはコミュニケーションをぎこちない形で機械化させてしまうとのことでした。

(あ、この表現、聞いたことがあるぞ!という漢方薬的な与え方は意識しています!)


この点も先の方で述べましたが、「生きた授業」をしていく上で必要なのであると大変勉強になりました。

 

運動会を控え、本当にお忙しいはずであるのにご丁寧に私たちを迎えてくださり、また貴重なお時間を割いてくださりありがとうございました。
また英授研や、大学にお越しになるような機会のときにはよろしくお願いいたします!