3ヶ月ぶりの自主研究会 開かれる!

f:id:takaenglishteacher:20180118194300j:plain 若手の先生が書いてくれたメッセージ

(もう少し字の練習をした方がよさそうかな(爆))

 

今日は3か月ぶりに自主研究会の月例会を開くことができました。

参加者は8人,高校が2名,中学が6名です。

遠くは県北からかけつけてくれた先生もいました。

 

嬉しいことですね・・・。

 

自分から手を挙げてくれた2年目の高校の先生が授業ビデオを持参してくれました。

高校2年生のコミュニケーション英語Ⅱ,英語表現Ⅱの授業です。

 

授業者から参加者に伝えられた,「ここを見てほしい」「意見がほしい」というポイントは:

 

【コミュ英Ⅱ】

●教科書の内容理解の授業で,本文に向き合う彼らの興味を引き出すにはどうすればよいだろうか。

 

●読解の力を伸ばす(入試に対応できる学力にもつながるように)ための工夫にはどのようなものがあるか。

 

【英表Ⅱ】

●文法事項を使ったアクティビティを行っているが,どんなシチュエーションを設定すればよいか悩ましい。どのように取り組ませるのがいいだろうか。

 

 

2年目の先生が授業改善に真摯に向き合っている姿を見て、心を打たれる思いでした。

自分のその当時を思い返すと、部活命でそれ以外のことにはエネルギーを割いていたのかな・・・と思ってしまうほどです。

授業に関してはまさに勢いだけでやっていたので、それを思えば、素晴らしいことだと思います。

 

参加者から様々な意見が活発に出されましたが、コミュ英に関しては:

 

・他教科の授業でも、導入には工夫が凝らされている。教科書にあるから、今日はここを学ぶ、ということではなく、学習内容に関連する話題を教師が提示し、生徒たちを引き込んでいく、ということをしている。英語では、教師が自己開示を含んだsmall talkを行い(視覚資料として写真などを添えると効果が上がる)、生徒の興味・関心を喚起するとどうか。

 

・インプット、というと、教師が与えれば生徒に入っていく、というように聞こえるが、生徒は一人一人千差万別で、こちらが英語を使って話したとしても、彼らが必ず取り入れる(傾聴し、理解する)とは限らない。だからこそ教師のsmall talkは、真正性のあるものを取り入れるべきで、嘘の情報ではなく、本当のことが生徒にとっては刺激となる。

 

・学んでいることが何につながっているのか、ということを感じさせられるかどうか、が大きいのではないか。ミクロなことだけを考えるのではなく、学んだことが他のことと関連があり、つながっているということを感じさせるとよいのではないか。

 

 ・読解力といっても、授業者、英語科、学校としてどう考えているか、を明らかにする必要がある。初見のある程度長い英文を読んで、その概要を捉えつつ、要点を押さえることができること、とすると、そのために必要なことを授業の中でも行うことが当然必要になる。1分ごとに訳すのではなく、どんなステップで理解を深めていくのかを考える必要がある。例えば・・・

 

という話が出されました。

 

英表では:

 

・そもそも、2年目の先生が、科目のねらいをしっかりと意識し、英語を聞いたり、読んだり、やりとりをしたりすることを通して、文法事項をコミュニケーションの中で学び取らせようとコンスタントに授業を展開していることが(当たり前のことなのに)すばらしい。

 

・中学校とは違って、分詞構文など日常会話の中ではなかなか使わないかもしれないものをオーセンティックな状況を作って使わせることが本当に難しい。例えば、冒頭のsmall talkからinteractionの中では、Why? - Becauseをベースとして会話を広げ、その流れの中で分詞構文を取り入れ、理由を表す部分を教師が次第に言い換えるなどして、意味・働きを体感的に捉えさせることができるのではないか。また、自由なペアでの対話が難しい場合もあるので、____________, I am very (             ).のような書き出しぶんを用意し、自分の今の感情や状況などを(           )に入れ、その理由を下線部に分詞構文を使って入れさせて、その後3文、5文と指定をして文章を書かせる、などの活動を取り入れるのはどうか、という案もあろう。

 

のような意見が出されました。

 

少ない人数ではありましたが、2時間半があっという間に過ぎ去って、充実した学びの時間になりました。

 

今回は、自分の学年にいる学年付の講師くん(理科)も参加をしました。

教科を超えて、授業研究をしている場を体感させたかったからです。

 

おかげで、理科の授業では・・・という話(一番子どもたちが熱中するのは実験であるなど=だから、英語では・・・と考えたときに、授業者がちゃんと子どもたちが熱中するような時間・活動・場をつくる)も聞かれ、話が深まったこともありました。

 

地道ではありますが、こうした学びの輪をこれからも大切にしていこうと思っています。

  

 

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