子どもたちとの温かな関係が第一だ,という矜持
今日は茨城県から1名,先生がいらしてくれました。
11月に先方の自主的な研究会に講師としてお呼ばれした際,授業参観の希望を伺っていましたが,ようやく訪問が実現しました。
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午前中の3時間を私の1年生の授業,そして,午後は2年生,3年生の授業を参観していただきました。
こうして校外から参観者を招いても,普段の授業を気軽に公開してくれる仲間とともに仕事ができていることを,なんとありがたく,そして誇らしく思えることか。
本当に嬉しいですね・・・。ありがとう!
さてさて,今日の1年生の授業では,1時間目に過去形の疑問文の導入から,コミュニケーション活動まで流れていくいつもの普段着の授業を,3・4時間目は教科書の内容理解の授業を行いました。参観者の先生には,こうした3時間を見ていただきました。
教科書の内容理解の授業では,3時間目はいつものように基礎英語1を使った帯活動を入れたので,最後にPicture Descriptionまで至らなかったため,4時間目は時間配分を考慮し,基礎英語1をスキップして授業を展開するなど,その場で臨機応変に工夫をしながら3時間展開しました。
2時間目の空き時間,また,お昼の時間,そして昼休みを使って,ディスカッションを行いました。熱心に疑問を投げかけてくださる先生の姿に大いに刺激を受けました。本当にありがたいことです。
今日もそうしたのですが,1日貼り付きの形で訪問をしていただく形は,私が筑波大学附属中学校で蒔田先生にそうしていただいて以来,ずっと取り入れている形です。
休み時間の子どもたちとの関わりや,教科係の子どもたちとのやりとりなど,自然な学校生活を一緒に体感してほしいと思うからです。
研究授業のときの創りこまれた授業ではなく,日頃のありのままの授業,そして,授業者が不安を抱えながら教室に向かう様子など,すべてを共有したいと思ってのことです。
今日も,参観者の先生から,「子どもたちとの関係」についてお褒めのことばをいただきました。
このことこそが,私の矜持,一番誇らしく思えることです。
(ささやかなことではありますが)
自分が姫路の稲岡先生をリスペクトし,稲岡先生が子どもたちと築いておられる温かな関係作りに共感し,先生が子どもたち一人一人に愛情をもって接しておられる姿に学んだことを常に心に留めています。
子どもたちとの関係を褒められるたびに,それは自分だけが創っていること,というよりも,子どもたちとコラボして作っていることなのだということを自分自身で確認するようにしています。うぬぼれない,過信しないためにも,必ずそうしています。
彼らとともに学べること,彼らと関係を築いて共感できていること,すべてに感謝だなあ・・・
ネット上でも,各地の研究会でも,気になることがあります。
いくら理屈をこねて,指導法についてこまごまと研究しても,授業がうまくいくのかどうかは別の問題です。
理屈をこねればこねるほど,子どもたちから離れていくような気さえします。
教師の英語運用力が素晴らしかったり,すばらしい書き物が仕上げられたりしたとしても,研究会の要職を務めていても,授業が素晴らしいかどうかは,また,別の問題です。
批評家としては一流でも,授業者,実践家として一流かどうかは分かりません。
一見目立つ,こうした要素にスポットが当たり,授業の進め方や指導技術にのみ注目が集まるのには心配が募ります。
私は田舎に住んで,ローカルな動きを大切にしていきます。
首都圏や関西の都会にはなかなか行けないけれど,地方でがんばっている先生方とのネットワークを大事にしたい・・・
地方にいるからこそ見えることを発信したい・・・
そう思っています。
決して一流になることはない,万年二流な自分でも,この矜持は持ち続けていきたいです。
遠路訪問してくださったS先生,今日は本当にありがとうございました。
また語りましょう!