中教審「答申」を読み解く

 

中教審「答申」を読み解く

中教審「答申」を読み解く

 

 

2月23日、来年度に控える関東甲信越英語教育研究会の埼玉大会のプレ大会でお話をすることになっています。

 

自分が引き受けるには余りある大役でちょっと心配しています。

 

思い返せば昨夏、香川県の大会でお話をさせていただいたのも、大きい仕事ではありました。

 

いただいているお題が、新しい指導要領の理念を受けて・・・という部分ですからなおさらです。

 

そうしたお話は、現場人ではなく、行政の方、もしくは大学の先生が適任ではないでしょうか、と事務局の先生に正直にお伝えしたものの、現場の先生を希望していることや、現場目線で捉えるとどうなのか、実践に生きる形でのお話を・・・ということでしたので、最終的にお引き受けしたのでした。

 

「主体的で対話的で深い学び」

 

とか、

 

「見方・考え方」

 

とか、新たなキーワードが出されると、そのキーワードについて理解し、どう実践に生かすのか現場は躍起になりますね。

 

自分もその中の一人かもしれません。

 

 

以前、京都大学の石井英真先生のご著書を読んで、その書きぶりの分かりやすさや、我々が意識し、実践すべきことは何か、その示唆するところに共感したことを今でもよく覚えています。

 

今回いただいたお題について、自分の理解を改めて深めるために、石井先生の近刊を手に取りました。

 

冒頭、石井先生の言われていることに本当に共感しました。

 

それは、小学校や中学校でこれまで行われてきた実践を肯定的に見ておられること、それらが、今回のキーワードである主体的・対話的で深い学び、に直結するものであり、さらに何かをしなければ・・・と焦る必要がないことを端的におっしゃっておられたからです。

 

児童・生徒が能動的に学ぶ機会をたくさん与えてきているのに、これ以上何をすればいいんだ・・・

 

そう悩む必要がない、と背中を押していただいたように感じました。

 

以前、国研の山森先生からも、同様のことを言われたことを思い出します。

 

 

 

自分たちが積み重ねてきたことを大事にしていいんだ!

 

 

一生懸命な先生ほど、

 

ICTだと言われれば、ICTの研修を受け、ICTを使うことそのものが目的化する。

 

アクティヴラーニングだと言われると、これまで以上に新しい何かをしなければ、とアクティヴラーニングをすることが目的化する。

 

そんなサイクルから抜け出していけたら・・・

 

 

目の前にあることが多すぎて、23日の準備に手がついていませんが、石井先生のご著書から学んだこと、取り入れたいと思います。

 

 

埼玉のみなさん、できる限りの準備をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。