長野のKさんとの学び合い

拙い授業ではありますが,私の授業を肴に,学び合いが続きます。

 

今日は,長野県は松本のKさんからメールが届きました。

 

Kさんとは,お互いの授業を通して学び合ったり,松本の研修会へ私を招いてくれたり,高円宮杯関東甲信越予選会に共に生徒を引率して参加をし,夜語り合ったり・・・と交流が続いている間です。

 

実際に会っている回数は数えるほどなのですが,やりとりをしていると,目指している方向が同じだ!と感じられる仲間です。

 

こんな人と一緒の学校で切磋琢磨できたらいいな・・・と強く思える仲間です。

 

Kさんからも了解を得て,送っていただいたメールを紹介します。

 

Kさん,ありがとう!!

 

 

T先生へ

 

授業DVDを視聴させていただきました。

 

まず、同封されていたハンドアウトにあった説明の中で、一番心に残ったのは以下の点です。

 

「自分の言いたいことを自分の言葉をひねり出して、相手の顔を見ながら対話をさせたい」

 

この一点を意識しながら視聴させていただきました。

 

見事、うまくいっている姿がありました。

 

どの場面かというと、「どの飲み物が一番好きか」について、生徒同士で対話した後に、何名かの生徒とインタラクションをされていた場面でした。

 

オランジーナが一番好きという生徒と対話をされていました。

 

T先生は、この生徒を一番目に指名していました。

 

ここからは、私の浅はかな見とりによるものですので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、ご容赦ください。

 

この生徒を一番目に指名されたのには理由があると思いました。

 

生徒同士で対話をしている際に、何名かの生徒同士の会話にT先生が参加しているときがありましたが、この女子生徒ともう一名の生徒との会話に参加されていましたよね。

 

だからでしょうか、指名をされた生徒もすんなりと応答ができていました。

 

T先生が、この生徒の話の内容をわかっているということを、この女子生徒が認識しているからか、他の生徒たちの前でも、心理的圧迫がない状態の中で、インタラクションができていたと思います。

 

T先生が、生徒同士の対話に参加したり、モニタリングしたりしているから、インタラクションができるのだなぁと思いました(それに加えて、こういった活動を研究授業だけでなく、普段から実践されているからだろうと思います)。

 

この後、びっくりしましたねぇ。

 

この生徒、T先生からHow often do you drink Orangina?と聞かれて、うまく答え方のモデルをさりげなくしめされていました。

 

Once in a weekと質問し、さりげなく答え方の型を示されたわけです。

 

この女子生徒さんはOnce a month.とスラリと答えているのです。

 

しかもこのあとがまたよかったです。

 

T先生は、このOnce a month.を言い換えて、Sometimes.と同じ意味の言葉を言い換えて生徒さんに伝え、この女子生徒さんはYes.と答えていました。

 

何気なく見えますが、普通の中学2年生とやったら、Sometimes.と言っても「?」と応対されるかもしれません(少なくとも、私が教えている生徒だと、今の状態では生徒の頭の中に?マークが浮かび、対話が途切れるだろうと思います)。

 

また、音楽を聞くか、映画を見るか…どっちがよいかについてのトピックの場面では、うま~く対話をつなげていき、床に寝そべってアクション映画を見るという生徒の話を引き出していました(H君という生徒さんとの対話の場面です)。

 

友達のことなので、興味をもって他の生徒も聞いているのが、声の様子などから分かりました。

 

「自分の言いたいことを自分の言葉をひねり出して、相手の顔を見ながら対話をさせたい」

というT先生の目標がかなえられつつあるなぁと思いました。

 

その他、以下に気付いたことを箇条書きで書きます。

 

Story of my lifeは、2年生には難関の曲だと思いますが、結構ボリュームがある声がDVDからは聞こえてきました(私はこの曲は3年生では扱いましたが、2年生では避けてしまいました。うらやましいですね。ちなみに今Best Song Everをやっています)。

 

・電気のオン・オフをやってくれている生徒への配慮。いいですね。

 

・午後の5時間目の授業で、あのように活動的に動いているのはすごいこと。眠気をクラスから全く感じないような雰囲気がありました。

 

・もしかすると、こんなことができるかもしれないと思ったことがあります。それは、授業開始後28分を経過したところで「まとめるよ」とおっしゃったあとにT先生が黒板で、本時のことを板書して表現についてまとめたシーンです。もしかしたらですが、「ここまでの先生の話や友達の発言から分かったことを他の友達に説明するとしたらどんなふうにまとめるかな?ノートに書いてごらん」と発問し、先生の方で板書にまとめないこともありなのかなぁと思いました。むしろ、そのあとの机間指導(長野県では机間指導といいますが、机間巡視という言葉を使った方がいいですかね)でよいまとめをピックアップし、クラスに広げていくのもありかもしれません。こういうときの机間指導は楽しいですね。宝探しみたいで、私は個人的に好きな時間です。

 

そうですよね!(栃木でも期間指導です。昔は巡視でしたが,授業で巡視はどうなの?と今は使われていません)

 

子どもたちから引き出す!ということ,大事ですよね。

 

授業のときには,どんどんと使う時間を創るぞ,ということに主眼が置かれていて(言語・文化や,理解ではなく,意欲と表現をねらいとしていたので),コンパクトにまとめて,次へ!と思っていましたが,もったいなかったですね!!

 

まとまらない感想みたいになってしまい、すみません。

 

M先生が書かれた感想や大塚先生が書かれた感想、千葉の先生の感想が出ており、そちらの方からすでに学ばせていただいたことが多いので、あまり多くのことを語れませんが、以上のことがらに気付きました。

 

多くを学ばせていただきました。

 

ありがとうございました。

 

 

Kさん,ありがとうございます!

 

じーんと来ました!!