月例会の振り返り #3 私の返信も・・・

Tさん、授業を拝見させていただき、ありがとうございました。
月例会でも話しましたが、良い意味で「授業らしくない授業」だということが、自分が感じたことです。
授業というより、あたかも雑談をしているようでした。
でもその中で、とても自然なやりとりが英語で行われ、その流れに子供たちをうまく乗せて、先生と生徒のやりとりから、生徒同士のやりとりに発展させていく。
そのやりとりの中に自然に言語材料が入ってきて、使い方や使用場面を豊富にインプットしていました。
また、聞く→話す→書く、と階段を上るように、でも大きな負担とせず、でも内容はレベルアップしていく様子が見られました。
 
また、生徒同士の関係も良好に見えました。
(内容はよく聞こえませんでしたが)笑顔でお互いに話をし、時にハイタッチやハグも見られ、その姿から会話を楽しんでいるのが伝わりました。
英語自体そのものだけでなく、姿勢や態度、気持ちも醸成してきているのだなと感じました。
そのあたりの指導で気を付けていることなども教えてほしいです。
 
 
授業を拝見させていただくといつも感じるのですが、Tさんは常に子どもたちと大切に向き合い、一人ひとりに目を向けていらっしゃるなと感じます。
だからこそ一人ひとりの発言を大切にできるし、気持ちを理解しようとできるのだと思います。
おそらくそれは、授業の中だけではなく、他の場面でもそういった接し方をされているのだろうと察します。だからこそ子どもたちは安心して流れに身を任せるのかなあ。
 
 
Nさんが星野監督のたとえをされていましたが(うまい!)、自分は北風と太陽の、太陽のように思いました。
力でぐいぐいと指導していく(ときにはそういうこともあると思いますが)のではなく、仕掛けや工夫をたくさん張り巡らせ、いつの間にかこちらの思うようになっていくのは、なべちゃんさんと同じような感じ方でした。
 
きっと月例会の時間の中だけでは語りつくせないほどたくさんのことを考え、改善を図ってきたひとつの結果なのだと思います。
そのような授業を提供していただき、ありがとうございました。
 
 
サッカーをやってきて出会った大切な言葉の中に、「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」というものがあります。ロジェ・ルメールだったかな?
今後も学びを続け、子どもたちとともに成長していけるようでありたい、そう思えた月例会でした。
ありがとうございました。また次回楽しみにしております。
 

 

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さてさて,
Kちゃんからの話,嬉しいです。
東アジアの国だけが,一斉授業のクラス環境で,先生が知識を伝達するような授業を展開している一方で,世界の多くの国では,
小グループを中心とした,教師と生徒の対話をベースにした授業を行っています。
みなさん,知っていましたか?

考える,判断する,そして,表現する,
学び合う,繋がり合う,ような
自分たちが育てたい生徒って・・・と考えると,
どんな授業の在り方が求められるのだろう・・・と考えるようになりますね。

栗ちゃんが「授業らしくない」と言ってくれたことが,
もしかしたらスタンダードなのかもしれませんね。(自分の授業が,ではありません・・・そこまで自信はありません)


対話をする力を育てたければ,単純に,対話を中心とした授業を,
となるし,
言葉の形式だけでなく,言葉の意味や働きを一緒に学ばせようと思えば,
そうした状況作りが必要となるし,

そう考え続けてきた結果,今のような授業になってきたわけです。

数年前まで,自分もばりばりワークシートを使っていた訳なので,まだまだ改善の道は半ばですが・・・


ハイタッチやハグも,研修会などでは,まずは全員にさせる,
ような取組に出会うこともあります。

自分はどうかな・・・・と思っています。
あくまでも自然発生的なもので,だからこそ嬉しいですね。


生徒に向き合う,のも,若い頃はできていなかったのかな・・・
と思います。

さまざまな失敗をしてきて,時には生徒を傷つけてしまって・・・
ようやくここまで来たのかな・・・と思います。

自分が学生に戻って,気にしてもらっているよ,ということがどれだけ嬉しいか,分かりました。
もう40歳を越えての学生なので,口ではいいことを言っていても,本当にこっちを向いていないだろ?
というところが透けて見えるのです。
大学院に行って,ショックなこともたくさんありました。

英語も下手だし,キレもない自分は,
フットワークとネットワーク,そして,学び続けることしかできません。

ロジェ=ルメールさんのことば,まさに大事にしたいこと,ですよね。


来月,また学びましょう!!

Kちゃん,ありがとう!