研究の視点を日常の授業に! ここがウチらの勝負どころだっぺ!③
夏休みの教科部会
お互いの授業のインタラクション部分を書き起こし,そのスクリプトを持ち寄った教科部会を開きました。
夏休み中なのでリラックスして時間を取ることができ,有意義な時間だったと思います。
以前は,科としての一体感を持つには・・・と考えすぎて,個性を消して(とまでは言わなくとも),同じような取組をしていかなければ・・・と思っていたように感じています。
ただ,院に行って現場を離れたこと,たくさんの授業を見たこと,たくさんの先生に触れたこと・・・
から学んだことがありました。
特に,筑波大学附属筑波中学校に,蒔田先生のお計らいで1日滞在したときの体験が大きいです。
4人の先生は,どの方も強烈な個性を持った先生でした。授業もそれぞれの持ち味が発揮されたものでした。
でも,英語科準備室での一体感はすばらしく,お互いにrespectをし合っていることもよく分かりました。
共通して行う部分をしっかりと土台として定めること
また,
マクロな部分で,進むべき方向性をしっかりと共有すること
がしっかりできてさえいれば大丈夫なのだ,ということが分かったのでした。
ここ2年ほど,そういう意味での私の変化もあり,それまでもいい雰囲気だった教科部会が,さらによいものになってきたなと感じます。
今回,お互いのインタラクションのスクリプトを見て思ったことは,それぞれの個性や特徴がある,ということでした。
講師の若手の先生曰く:
「それぞれの先生の色が出てますね-。すぐに分かります。」
というのもうなずけます。
ディスカッションで出てきたこと,2学期に意識したいことをまとめると:
1 インタラクションを豊かにする要素は,先生の応答(follow-up)とともに,何を話題にしているか,というトピック選択や状況設定の成否が大きな鍵を握っていること
●聞き手の生徒も含めた動機付けに関わる
●傾聴して聞いていると,インプットの意味も担保される
2 インタラクションを豊かにする要素は,1に加え,教師が何を問いかけるか(発問など)にかかっていること
●インタラクションの中に,referentialな問いや投げかけを加える
→ これはKATEの際に,信州大学の酒井先生が指摘されたことでもあります
●負荷がかかりすぎないように配慮しつつも,いい意味でのstruggleをさせる(日々の中で)
3 教師の応答(follow-up)の2つの方向性を大事にすること
●対話を継続させようとするfollow-upと,生徒の発話の誤りなどを,コミュニケーションを終わらせないようにしつつ上手に修正・促進をする
→ 先生の名前を呼び捨てした際などに,"Mr.?"などとpromptする など
4 生徒の思考を促すためには,発問の後,生徒が考えるwaiting timeを置くこと
●どのくらいの塩梅かは,生徒個々の状況によるので,生徒理解ができているかが大きな要素となる
5 個人と個人のインタラクションを広げ聞き手を巻き込むこと
●トピックを共有できるときに,インタラクションの対象を広げることが大切になる
→ 広げたり,戻したり,深めたり・・・を大切にする
これらを意識して,2学期のお互いの授業を展開していきます!!
みなさん,インタラクション,授業で行っていますか?
どんなことに留意していますか?
よかったら教えてくださいね!