音声指導にまつわるエトセトラ

今年度、授業の中で意識しているのが、「音声指導」です。

 

昨年度まで教えていた子どもたちは、高い創造性を発揮し、豊かな表現でアウトプットできるようになって巣立っていってくれました。

 

一方で、音声に関して、もう一段階成長させることはできなかったかな、という教える側としての反省があります。

 

(既にかなり高いレベルにあるものの、対人意識(発表時にどれだけ聞き手を意識できるか、ということ)も、さらに一段階高めたいとも考えていますが)

 

そこで、今年は4月の段階から音声について考える時間を授業に設けるようにしています。

 

 

例えば、授業の冒頭に行っている基礎英語2を使った帯活動の中では、聞き取りにくかった部分を再度聴かせて、何と言っているのかを考えるようにしています。

その際、聞き取ることに集中しつつも、単語と単語の連鎖や、音の弱化などがあるために聴きにくくなっていることを知って、その上で発音練習をするようにしています。

たった1分程度ですが、音への意識を高めることにつながっていると感じています。

 

 

次に意識しているのが、強弱で繰り返される英語の音声の特徴を意識させることです。

 

教科書の音読をする際、また、コミュニケーション活動に入る前にターゲット文を練習させる際、その文をどう音声化して伝えるべきかを考えさせるようにしています。

 

状況、相手などによって、どこを強調するかは変わります。また、当然、発話者である自分の意図や意識によってもそれは変わってきます。

 

無頓着になると、日本語の音読のようにフラットな読みになってしまうので、問題提起をするようにしています。

 

これも、1・2分で行っていることです。

 

 

改めて音声指導を見直してみると、これまで、教科書にあった発音のコーナーなども、ほとんど活用してこなかったことが自分自身で分かりました。

 

普段やっているので、よいだろう、としてスキップすることが多かったのです。

 

 

教科書にある、ということを子どもたちがどう受け取るかを考えれば、重要視していることが多いと思います。

 

1・2分でも触れることで、さらに彼らの意識を高めることができると思います。

 

 

 

発音の改善は地道な練習が必要なことですね。

 

結果としての発音の改善が見えてくることはあまり焦らず、こつこつと練習を続けていきます。

 

ただ、彼らの意識が高まり、自律的に発音の改善に取り組むことができるようにさせていくため、意識高揚のための取り組みを、今後も授業に位置づけていきたいと思います。

 

 

1年後、どこまでよくなるか、挑戦は続きます!!

 

 

みなさんはどんな音声指導をしていますか?