修正フィードバックをどうするのか!
昼間、前庭で見つけたクロアゲハ?
9月の宇都宮市英語教育自主研究会の月例会のテーマは、インタラクションでした。
子どもたちがペアをベースに即興で対話を継続する力を付けさせたい!
そのためにそのモデルとして、教師が何をインプットし、どうインタラクションをするか・・・そのことが対話につながる!ということで話をしました。
翌日の授業からさっそくいつも以上に意識を高めながら授業をしています。
22年目になり、自分が意識をし、焦点化したいところを大事に授業ができるようになったのは、数多くの経験を重ねて来たからかな、と思います。
(とはいえ、意識できたからうまくできるか、というのは全く別の問題ではありますが・・・)
さてさて・・・
インプットを与え、インタラクションで生徒を巻き込みながら、その日、その授業で扱う言語材料が使われるauthenticな場面、そして話題を共有します。
子どもたちが我がことだ、と思って入り込めるようになるには、ここが重要です。
Topic Sharing
Topic Developing
ですね!
その上で、子どもたちにペアで対話をさせていきます。
パートナーを替えながら複数回即興の対話ができるようにし、その上で、数ペアを抽出してデモンストレーションをさせます。
ペアでの対話は、20ペアが一気に同時進行で行っていますので、そこで適切なフィードバックはほとんどできません。机間指導をしながらモニタリングをすることに集中しています。
デモンストレーションを終えるまで、彼らの様子をつぶさに観察し、よくできている部分と、チャレンジしているけれどもエラーがある部分、モニタリングして多くのペアに共通しているエラーかどうか、などなど、デモンストレーションが終わった際、何をフィードバックするかを吟味しています。
彼らの注意(認知資源)は対話の中身、そして対話の継続にほぼ向かっており、細かなエラーについてメタ的に気付ける余裕はあまりないと思います。
即興の場面で即時的な英語によるフィードバックをしても、それに話し手2人は気付かない可能性が高いです。むしろ、聞き手の方が冷静にエラーに気付いていることもあるので、その場で即英語で何かを投げかけた場合、聞き手にはすっと入っていくことは多いかもしれません。
こうしたケースでは、デモンストレーションを終えて、まずは英語でコメントをし、よかったところを具体的に誉めるようにしています。その後、次の対話の際に修正を図ってほしい、次の一歩への期待を込めて話すときには、日本語でピンポイントのフィードバックを与えています。
その方がすとんと落ちる、と教師として体感的に感じているからです。
自分が学習者として、フランス語やドイツ語、韓国語など、未知の言語を学んでいたら、そうしてほしいだろうなあ・・・と考えているからでもあります。
話している際、日本語を挿入してしまっている子に・・・
→ 「話しているとき、えーと、って口癖があるよ! そんなとき、どうしたらいいかな?」
みんなで考えて・・・ 「そうそう、Well, let's seeなどもあるけど、Um...がおすすめだよ。」
と言った方が短時間ですっきり落ちる、と思います。
EFL環境だからこそ、の英語学習の方法をこれからも模索していきたいです。