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文教大学国際学部での授業 教職実践演習

阿野先生が担当している教職実践演習の授業を1コマ担当してきました。

 

もうすぐ社会に出る,教壇に立つことになる4年生を対象に,90分間,現場にいる存在だからこそ伝えられる,シェアできる生の話をしよう,そう考えて臨みました。

 

60分はインタラクティヴに話し合いながら進行し,残りの30分は学生から寄せられる質問に生で答える流れです。

 

60分の中で伝えたことは・・・

 

●人生も,教師としての時間も,授業作りも,バックワードデザインで考えたい

 

●授業作りは,1年後,3年後,生徒にどんな力をつけさせたいのか,具体的な活動をベースに構想し,そのゴールに向かって授業を展開していく

 

●学び手の視点で授業を見つめる,そのために,今学生でいる自分がどんな気持ちでいるのかを忘れない

 

ということです。

 

あまり細かいことを話しても,学生さんたちに伝わらない,理解できなければ意味がないので,彼らの反応を見ながら進めました。

 

最後の質疑応答では,3ヶ月後に社会に出る不安から来る心配事・疑問や,残された学生生活ですべきことについてなどの質問が出てきました。

 

実際に学校生活の中で出会いそうな,生徒との関係作りや,同僚・先輩とのつながりなどについても話が及びました。

 

自分が新規採用時代は,ただがむしゃら,突っ走っていただけ,先輩にも叱られまくって日々だったことを考えると,彼らにいろいろなことを伝えている自分がおこがましかったですが・・・

 

授業の最後に一人一人が書いてくれたコメントに,帰りの電車の中で感動してしまいました。

 

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質問が書いてあったものについては,それぞれにコメントし,阿野先生に送らせてもらいました。年明けの授業で,返信が彼らに届くことになりました。その場だけで終わらないことがいいですよね!

 

また機会があったら彼らと会って語り合いたいです。

 

別の機会にもまた呼んでもらえるといいなあ・・・

 

 

271223 教育実践演習 受講者からの質問への回答

 

受講生のみなさん,昨日は本当にありがとうございました。帰りの電車の中で1枚1枚を読ませてもらい,感動していました。90分の中では語り尽くせないこともありましたが,大事だな,と絞り込んで準備したことが,少しでもみなさんに伝わっていたら嬉しいです。まずは全員に感謝の気持ちを届けます。また,質問を書いてくれた人には,個別に回答をしたいと思います。何かあったら,メールをしてくださいね! また会いましょう!

 

 

①現場では教えることと年齢との関係はあるか,ということですが,あると思います。若い先生だからこそできること,ベテランだからできることがあります。だからこそ,お互いの存在がパズルのピースのようにうまくマッチし,相互作用がプラスになるように,異年齢・異性のメンバーが集まっている学年,職員室がよいと思います。若手のパワフルさ,そして子どもたちと近い存在になれること,一生懸命さ,などは若い先生ならでは,のものだと思います。背伸びをしてベテランのように振る舞う必要はありませんよ!

 

 

②40歳で大学院に行こうと思った理由ですね。それは,自分が現場で指導に当たっていて,自分がもっと知りたい(そのとき分からない),追究したい,ということがあったからです。また,教員生活が半分,折り返しになり,後半,自分で教育実習生の育成や,教員養成など,後輩の指導・育成にあたりたい,という思いがあったからです。これもバックワードで自分の仕事の見通しを考えて,ですね! いつか阿野先生の背中を追いかけて,後輩たちの指導をしたいです!

 

 

③私のこれからのビジョンですね! 今後達成したいのは,教師としての後半は,後輩たちのために,何かができたら,と思っています。具体的には,50歳のような区切りで教員養成に携わりたいと思っています。いつか阿野先生のような(偉大すぎてなれるわけがないのですが)学生さんたちと学び合える存在になりたいです。

 

 

④生徒とのコミュニケーションを深めるためにしていることは,まずは一人一人の生徒に興味・関心を持つ,ということですね。廊下トークをよくします。すれ違いざまに声をかけますね。髪を切ったね,にあうよ,など,些細なことでも変化に気づくことです。自分のことを分かってもらいたい,と思ったら,まずは相手のことを分かってあげる,ことからスタートです。急には深まらないのですが,こうした一つ一つが信頼感のもとになります。ノートに書くコメント一つ一つにも,心を込めますよ。

 

 

日本人学校に行くには,まず都道府県の選考試験を突破し,その後文科省の試験を突破する必要があります。公立学校の異動と同じように,どこの学校に行くかは自分では決められません。文科省から連絡があり,初めてマニラに行くと分かりました。在外教育施設等派遣,で調べてみてください。自分は,海外での教育に貢献したい,という思いがあって,また,自分でもそこでしか積めない経験をしたい,という気持ちで挑戦しました。

 読書家というほど実は本が好きではありません。今も,実際には歯を食いしばって読んでいる,ということもたくさんあります。好きな小説を読むのとは違って,専門書を読むのは,時に難しく,読んでも???ということがありますから。学生時代は,そういうわけでほとんど本を読みませんでした。拙ブログを読むと,どんな本を読んでいるか紹介しているので,ぜひチェックしてみてください。

 

 

⑥感想を読んで,ああ,懇親会でもっと話せばよかった!と後悔しています。英授研やいろいろなところで関わりがあったのですね! 残念! 励まして・・・ということですね。雪乃,ファイト!!(笑)

 山形で教員に,ということですが,バックワードでいつまでには戻る,と実際に決めておいた方がいいですね。日々の忙しさに流されると,おそらく,というかほぼ戻らないことになると思います。神奈川で先生をする,ということにも魅力や意味・意義があると思いますが,本当に戻りたいなら,期限を決める,ことを勧めます。

 神奈川なら,英授研で会えますね。今度はじっくり話せるといいですね!

 

 

⑦ロングタームで目標を決めるのが苦手だ,ということですね。実は私も苦手です。でも,陽一にとっていいな,と思うのは,そのことが苦手だ,とちゃんと自分で気づいている,ということです。苦手でも,常に苦手だという自覚があるので,逆に意識をし続けることができるのではないでしょうか。

 自分は,細かく決めるのは苦手なので,ざっくりとした箇条書き的な目標を立てるようにしています。また,バックワードで物事を進めていても,途中で流れが変わったり,少し軌道修正をしたりする余地が必要でしょう。想定通りになんでも進むわけではないですものね。そのくらいの気持ちでいこう! きっと大丈夫!

 

 

⑧教材研究をする際,生徒目線で内容を検討し,それを日々行うのは難しくないかと心配をしているのですね。新規採用時代から,そんなにスムーズにできないし,毎日悩むことでしょう。私も,今でも悩みますよ。かなりね。自分なりの授業の「型」ができてきたかな,と思えたのは40歳を過ぎてからですね。阿野先生に授業を見てもらっても,今でも改善点を指摘されますよ! 悩んで,失敗して,の繰り返しですが,自分で規準が分からなくなってしまうと困ります。だからこそ,研究会に出て,よいものに触れる,自分の授業を開いてコメントをもらう,本を読む,そして,語り合える仲間をもつ,ことが大切になるんですよ!

 

 

⑨大学生活残りでやっておくべきことですね。まずは,自分でやる,と決めたことを書き出して,目につくところに貼っておくことを勧めます。やるべきことは,①大学生として学ぶべきこと,②プライベートで時間がある今だからこそやれること,③4月から働くための準備,でしょうか。自分が専門として学位をもらうのに,そのことに自信がもてないのは少し恥ずかしい・・・と思うと,英語学習はやっておきたいですね。卒業しても終わりませんよ。また,②に関しては旅行ですかね。働くと余裕がなくなります。今だから旅をしたらいいかな,と思います。③は,やり始めたらきりがないけど,本,研究会,などでしょうか。たくさんリストアップしすぎると厳しいので,それぞれについて自分なりに考えてみてね。

 2つめの質問で,授業でコロケーションを意識することはありますよ。でも,現場の先生の多くが,あまりしていないかもしれません。新出単語を提示するとき,コロケーションを意識して,実際に使われるものとして提示したり,インタラクションの中でキーワードになるようなものを実際に使われるものとして提示したり,また,明示的な指導として,文法のまとめのようなときに,前置詞を伴う形や,複数の違った前置詞による意味の違いなどがあることを生徒と一緒に確認したりします。

 教員生活で最大の感動は,卒業式です。4年前(それから担任がない・・・)に送り出した子どもたちの卒業式では号泣でした・・・。