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「描写」の力を高めさせたい

以前も書いたことがあったと思いますが、金谷憲先生とお話をした際、「自己表現」について、自分の考えや気持ちを表現させることの大切さについて私が伝えると:

 

「Tさん、実際の対話の中で、自分の考えや気持ちを述べていることってどれくらいの割合か考えたことはある?」

「I like ***.とは言うけど、そのあとは、その好きなものについての説明のようなdescriptionの方がずっと多いんじゃないかな?」

 

と答えてくださいました。

 

その時は実感として理解できなかったのかもしれませんが、最近、その意味が分かってきたような気がしています。

 

3年生で最初に扱う言語材料は受け身で、2年生の復習から入ることになります。

 

www.huffingtonpost.jp

 

授業の冒頭で扱ったのは、前日に正式に決定した東京オリンピックパラリンピックのエンブレムでした。

 

These emblems were chosen as the official ones yesterday.

 

身近で、自分たちにも関わりがある話題を使ったTeacher Talkから始まるインタラクションです。

 

選考前に発表された4つの候補を印刷したプリントを配布し、自分が好きなものを選ぶとともに、その理由も考えさせた上で、パートナーさんとどれが一番好きかを対話させました。

(ここでは比較表現の復習も意図しています)

 

その後、個々の生徒を指名し、どれが好きか、そして理由は、と問いかけていき、最終的にはどれが一番好まれているか、クラス内でのベスト作品を探すため、挙手をしてもらいました。

 

B was liked by the most students in this class.

 

Unfortunately A was not so loved by you.

 

のように受け身の文を埋め込んでいきました。

 

 

その後、2020年には日本にたくさんの人が世界中からやってくることになるので、どんなものがおすすめか、日本のものとして、何が世界で使われているだろう、好まれているだろう・・・

 

ということをトピックに対話をしました。

 

また、日本にもたくさんの海外の文化がもたらされているけれども、例えば、食べ物に関しては、どんなものが食べられているだろうか、というトピックへと発展しました。

 

 

次の時間の冒頭、日本語を使って明示的な復習をしました。

 

それが、「描写」についてです。

 

 

オリンピックエンブレムのAが好きな理由として挙げられたのは、

 

because it's simple.

 

だけだったからです。

 

日本語に訳したら、どうなるのか、を問うと、

 

「Aが好きです、シンプルだから。」

 

となりますが、日本語や思考のレベルは何年生のものかな、と問いかけると、小学校1年生程度、という返事が帰ってきました。

 

じゃあ、そのレベルを上げよう、ということで、ペアで理由を考えさせました。

 

It has two colors, white and navy blue.

 

ここでも、単に青、ではなく、修飾表現が入ることで、描写のレベルが上がっています。

 

また、

 

It looks like a ring. (The ring means 'harmony.')

 

It is a Japanese traditional design.

 

It's unique.

 

It's a traditional desingn (from Edo period).

 

のような描写が短時間ですが出てきました。

 

初めてそのものを見る人にも、もしくは見えていない人に、音声情報のみでどのようなものかを伝えるために、これからも意識を高め、トライしていくことを共有しました。

 

 

中学校3年間の集大成として、今年1年、生徒たちとともにブラッシュアップをしていきます。

 

高めさせたい、「描写力」!